ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

同好の士 相通ず

2019-06-25 05:31:16 | 世相
 バス通りは私の定番のゴミ拾いコースで、市役所の行き帰りにほぼ毎日往復しています。両側の歩道は緑地帯で車道と隔てられており、一方の緑地帯には人工のせせらぎ(溝)も流れています。

 せせらぎの一部、水深の深いところには鯉も泳いでいて歩行者の目を楽しませています。歩道の所々にベンチもあるので市民に恰好の憩いの場にもなっています。

 その人工のせせらぎを毎週掃除している同年配の男性がいます。小型の土ならしトンボや、柄の長いブラシ、溝ショベルなどの本格的な道具を揃え、毎週せっせと汗を流しています。私が同好の士と勝手に見做している男性です。

 先日、久しぶりに作業中の男性を見かけたので声をかけてみました。彼は既に汗びっしょりでした。

「お久しぶりです。相変わらず頑張っていますね! こう言っちゃー言葉は悪いですが、私なんかもう病気の域に入っているんじゃないかと思っているんですよ。これ(ゴミ拾い)をやらないと体調が覿面におかしくなってね、困ったもんです。」
「それは言い過ぎですよ。まぁ、いい意味で趣味ですかね。週一回これをやらないと身体がなまるのは私もです。何よりも精神的によくない。自分では結構良い趣味だと自負してるんですよ。」
「趣味?! 精神的にもよい?! 実は、わたしも本音では趣味だと思っているんでまったく同感です。」

 趣味とズバリ言われたのにはビックリしました。私も同じ思いだったので益々連帯感が湧いてきました。そこでチョットだけ話題を変えてみました。

「この間、ここにカモが2羽つがいで来ていました。夢中になって仲良く藻を食べていましたよ。」
「カモが? 直ぐ側を人が通っているのに警戒もしないで?」
「そう、カモもよく知っているんですよ。よく掃除されているから藻も新鮮でうまいんでしょう。」
「そうですか、それは励みになります。そう言えば以前、鯉のいるところにアオサギも来ていましたよね? あそこは上にネットが張ってあるので、ただジッと鯉を見ているだけでしたがね。」
「あぁ、アオサギも飽きずに来てましたね。こんなふうに野鳥が遊びに来る自然環境は貴重です。その意味でもこの溝掃除は大事ですよ。これからがくそ暑さも盛りになるんで、お互いホドホドに行きましょうや!」
「そう、お互いにね。お互いボチボチ行きましょう!」

 彼には以前、暑さ対策にと野球のアンダーシャツを勧めたのですが、その件に再び触れることなくこうエールを交換してお別れしました。やはり、“同好の士 相通ず” でした。



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