ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

新時代のコミュニケーション力はスピーチ教育から

2020-06-16 06:37:19 | 世相
 “スピーチは苦手” と思っている人が多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人、何度もシミュレーションを繰り返して臨んでも、スピーチがうまく出来たためしがありません。

 そんな私が日頃考えているのは、人前でやるスピーチはコミュニケーションの基本ではないかということです。もちろん言葉で交すコミュニケーションに限定して、です。

 3蜜を避け、人と一定の物理的距離を保つことが日常的になった昨今、人とのコミュニケーションが一層薄っぺらなものにならないか、そういう懸念も強くあります。

 ところで、市議会議員をやっている知人から、かつてこんな話を聞いたことがありました。

「米国からやって来た高校生、話しぶりが大人びていて日本の高校生とはエラく違うんですよ。スピーチに緊張感など微塵もなく、何の気後れも気負いもないのには感心しました。」

 姉妹都市提携を結んでいるM 市の高校生が、ホームステイ研修で市役所を表敬訪問しに来たときの話でした。

「恐らく、それは教育システムの差では? 向こうのカリキュラムでは、スピーチの仕方についてもしっかり訓練しているからじゃないですか?」と、私。

 このように言ったのは、元いた会社に海外留学制度があり、帰国した社員のスピーチが格段にうまくなっていた例を多く見てきたからです。見知らぬ人相手に場数を踏んだばかりか、話の組み立て方自体についても現地で学んだことが大だったのだろうと睨んでいました。

 日本の教育は元々、実践的コミュニケーション力を育むカリキュラムに乏しかった、私はそう考えています。日本の教育最大の欠陥とさえ考えています。

 自分を棚に上げて言うのも気が引けるのですが、実践的なコミュニケーション力は、考えが伝わりやすい論理の組み立て方とわかりやすい表現力があってのことと私は考えています。

 手始めに、こんな論理の組み立て方から始めるのはどうでしょう。最初に結論を述べ、次いでその根拠について論を続けるという組み立て方です。

 その際、できるだけ自分の言葉で述べ、しかも自分の体験を交えるようなら上出来で、これがわかりやすい表現力にも繋がります。

 具体的な訓練のやり方ですが、こんなふうにしてスピーチ力を鍛えるのはどうでしょう。先ずテーマを与えて作文させ、次いでその原稿を話し言葉に変えて人前で発表させる、というやり方です。

 今までの日本にはなかった訓練です。この新しい訓練を積み重ねることによってスピーチ力に磨きがかかれば、心理的距離感も適切に保った新時代の人間関係が築けるのではないでしょうか。

 新型コロナのせいで、始めることを余儀なくされたテレワークやオンライン会議。

 これら新しい社会システムの使い勝手についても、間もなくその善し悪しがハッキリするでしょう。同時に、新しいコミュニケーション力の必要性にも気づかされると思います。

 そんなことを想うにつれ、私は新型コロナ後の世界に悲観的ではありません。



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