今年も確定申告の時期になりました。私も、ここ2、3年はe-Taxで申告しています。
申告する度に一悶着あるのがe-Tax。今年もまたトラブルに見舞われました。
今回トラブったのは、高額療養費給付金(以下、給付金)を医療費控除の申告にどう組み込むかです。
市役所から受け取っていた給付金は総額で11万円ほど。結構な金額なので、自己負担した医療費から給付された金額を差し引かねばならなかったのです。
たったこれしきのことですが、領収書ベースで入力しようとしてたちまち立ち往生してしまいました。
なぜ、立ち往生? データ入力画面には、次の3つの欄(実質4項目)が表示されています。
○ 診療・治療を受けた方の氏名欄
○ 病院・薬局など支払先の名称欄
○ 金額入力欄
A:支払った医療費の額
B:支払った医療費のうち生命保険や社会保険などで
補填される金額
上記項目は、いずれも一見してわかりやすく、間違いようがなく見えます。
ここでお復習いですが、給付金というのは市役所から月毎に給付されるお金であって、複数の医療機関に支払った金額の合計から自己負担限度額超過分を月毎に算出して支給されるものです。
つまり、給付金は特定の医療機関に振り分けできない性格のお金ですから、医療機関毎の入力画面には給付金を入力できる場所はどこにもないわけです。
困った私は早速、税務署に電話してどうすべきか相談したのですが、・・・。
「入力画面の一番下のB項に、補填というところがありますから、
そこに給付された金額を入れてください」と、応対してくれた税務署の係官。
「給付金は個々の医療機関の限度額超過分ではありません。
かかった医療機関全部の限度額超過分を合算したものですから
特定の医療機関分として入力するのは無理ですヨ」と、私が抗弁してみたところでその係官
「残念ですが、補填のところしかないんです。
テキトーに案分して入れてください。」にべもなく、
この一点張りでした。
私の方も、入力画面を見ながら電話したわけでもないので、今一、抗弁も理解も納得もできないまま電話を終えることになりました。
考えに窮した挙げ句に、ヤケクソで私の採った方法は「結果良ければ・・・」の類い。
給付金の総額をいくつかに小分けして支払額以下の金額にし、それらを補填金として支払額の多い医療機関にそれぞれ配分するという方法でした。
やってみたら大当たり、給付金を差し引いた医療費をメデタク申告できました。まさに、“結果良ければすべて良し” を地でいけたのです。
それにしてもe-Tax、まだまだ工夫・改良の余地がありそうです、ネ。
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