1週間前の立秋の日のことです。市役所前広場の一角にミストが設置されていました。設置場所は、西側にあるベンチの辺り長さ20 mほどの間だけで、中央の花壇を挟んで東側のベンチにはありません。どうやらベンチで涼しく憩えるよう試験的に設置したようでした。
あくまでも仮設だからでしょうか、ミストの噴霧装置は、街灯に括り付けた角材利用の片持ち梁に水を通すチューブを吊しているだけの簡単なものです。ノズル相互の間隔は0.5 mほどで、2 mほどの高さから白い霧が噴き出していました。
辺りに白い霧が漂っているのは、さすがに見た目だけでも涼しい気分にさせてくれます。ところが実際にノズルの下に行ってみても、あまり涼しさを感じませんでした。この日は朝から強い風が結構吹いていたので、ミストの霧は風に流されるばかりで殆ど直に掛かることはなかったのです。
その日はAAのミーティングが三宮であり、そのミーティングの帰り道の午後3時頃に再び市役所前広場に寄ってみました。ミストのところで市役所の職員が何かしているのが見えたので、近づいて声を掛けてみました。
「どうですか? 気温、少しは下がっているんですか?」
「そうですねぇ~、寒暖計で測ってみたら東側のベンチでは37 ℃でしたが、こっちは34 ℃。やはり3 ℃ぐらい下がっているようですねぇ。」
「ほぉ、そんなに!? 体感的には一向に感じないんですがねぇ!?」
3 ℃と言われたのには正直ビックリしました。もちろん、気分的には涼しげに思えていたのですが、ミストが効いているとはちっとも体感できなかったのです。気温の変化をこうも感じ取れなかった自分の体感感覚って一体何なのでしょう? 吹いていた風はちゃんと体感できていたのに、です。
翌々日は薄曇りで風もほとんどなく、気温は30~32 ℃でした。ミストのところに行ってみると、霧が直に皮膚に掛かってひんやりとした涼しさが感じ取れました。
とすると、一番の問題は37 ℃という高温にあったのかもしれません。直射日光の降り注ぐ37 ℃もの炎天下ではミストの効果も限定的で、皮膚に霧が直に掛かるのでもなければ “焼け石に水” にもなれない、ということでしょうか?
今度のオリンピック東京大会では、猛暑対策にミストも検討されているようですが、皮膚に霧が直に掛かるようでなければミスト効果も期待薄と思えました。ノズルの間隔を密にしてトンネル状に張り巡らせ、その中をマラソン・ランナーが走る、こんな光景が果たして実現できるのでしょうか?
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3 ℃と言われたのには正直ビックリしました。もちろん、気分的には涼しげに思えていたのですが、ミストが効いているとはちっとも体感できなかったのです。気温の変化をこうも感じ取れなかった自分の体感感覚って一体何なのでしょう? 吹いていた風はちゃんと体感できていたのに、です。
翌々日は薄曇りで風もほとんどなく、気温は30~32 ℃でした。ミストのところに行ってみると、霧が直に皮膚に掛かってひんやりとした涼しさが感じ取れました。
とすると、一番の問題は37 ℃という高温にあったのかもしれません。直射日光の降り注ぐ37 ℃もの炎天下ではミストの効果も限定的で、皮膚に霧が直に掛かるのでもなければ “焼け石に水” にもなれない、ということでしょうか?
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