ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

背中が逞しく見えた兄(あん)ちゃん

2021-10-01 06:58:46 | 雑感

 先週、歩行リハビリの途中で自転車に乗った警備員の兄(あん)ちゃんと遊歩道でバッタリ。兄ちゃん、職場のコープへ出勤途中のようでした。

 つい2,3日前もコープで見かけたばかりだったので、そのときの様子から話し始めました。

「やぁ、この間見かけたときはネ、背中が随分逞しくなったなぁって、
 正直、思ったよ。しょげかえっていた頃がウソみたいだ。」と私。

「ボクね、・・・金のことなんかどうでもよくなったんですよ。
 あっいや、もちろん、貯金はしますよ。
 (女の子に)貢いでしまった金のことなんか、
 今更クヨクヨしてもしょうがないっていうことですよ。」
と、兄ちゃんサバサバしたもの。

「何事も投資だからねぇ、損するときもある。」と、私もそう相づちを打ったのですが、・・・。

「その辺のことがわかって、やっと大人の入口に入れたかなぁ、
 という感じです。」このときの兄ちゃん、屈託のない笑顔でした。

 あれは2年前の丁度今頃のこと。この兄ちゃん、その頃付き合っていた女子大生との仲が進まないことを嘆いて、ひどくしょげかえっていました。

 聞けば、いくらお金をつぎ込んでも食事を一緒にするぐらいが関の山。一向にメッシー(古!)以上の関係にはならないと言うのです。

 これを聞いて私は、こんなふうに助言してあげました。

「そりゃ、縁がないということだから諦めた方がいい。
 たとえ続けたとしても、何も変わらないと思うよ。」

 これに続けて、こうも付け加えました。

「いっそのこと、玄人筋の風俗に行ってみたら。
 彼女ら、ドライに割り切っているから見かけ以上にしっかりしてるし、
 裸になっての付き合いなら本音が見えるときもあるはず。
 却って、教えられることが多いと思うよ。」

 こんな乱暴な私の話を聞いた後、一時「今、三股をかけているんですけど・・・」と、照れ笑いしていた兄ちゃん。少しヤケになってしまったかと、そのときはヒヤヒヤしたものです。

 今回、彼の話を聞いて、あの危機をうまいこと乗り越えられたのは、私の助言が効いたせいでは、と思い直しました。

 こんなことでも年の功と言うのでしょうか? 勝手にそう思い、秘かな喜びにしばし浸った私です。

 

 

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