ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

平和に和める日もあり

2020-04-07 06:31:01 | 雑感
 3ヵ月に1回ある検血の帰り道、ふと久々に夙川公園に寄ってみようか、という気になりました。病院で読みかけていた新聞があり、ただ単に、それを見頃の桜の下でじっくり読むのも悪くないと思っただけでした。

 この辺りでは花見の名所として人気の夙川公園。私が向かったのは国道43号線の南側、オアシスロードと呼ばれているところです。両岸の土手が、大木となったソメイヨシノとクロマツ並木の遊歩道となっていて、ベンチも川に面して並んでいます。

 上流の阪急夙川駅付近では桜並木の華やかさが際立つのに比べ、ここは松の緑と桜の淡いピンクがほどよく入り混じり、その清々しさが売りの場所です。まさに心のオアシス、オアシスロードとはうまく言ったものです。

 この日は八分咲きぐらいだったでしょうか、芯がまだ紅く染まっておらず、花びらもほとんど散ってはいませんでした。例年ならシートを敷いて三々五々宴会を楽しんでいる人々がいるのですが、時節柄そぞろ歩きを楽しむ人が疎らにいる程度でした。

 ベンチに腰掛けて新聞を読んでいたら、保母さんに伴われた保育園児の一行が、二人ずつ手を繋いでやって来ました。

「ほら、サクラのトンネルだよ!」という保母さんの呼びかけに、
「花だ、花だ!」と口々に黄色い声を上げ、ヨチヨチ歩きに毛の生えたような歩き方でゾロゾロ目の前を通り過ぎて行きました。

 ここのベンチに座って桜の花を眺めるのは27年ぶりのことです。

 当時の私は、急遽、別居先が決まったばかりで口から出るのは溜息ばかり、花曇りの下、桜の花が滲んで見えました。

 人生最悪と落ち込んでいたその当時に比べ、何と平和に和める日なのでしょう。ほぼ晴と言ってもいい薄墨を刷いたような空の下、いかにも春らしい淡い日差しの中で花が一層鮮やかに見えました。

 私は、こんな日の花見が大好きです。捨て鉢になって人生を諦め、酒浸りとなっていた暗い日々がウソのよう、心からそう思えました。

 長い人生、晴れの日ばかりではありません。雨の日、風の日、嵐の日、いろいろあります。

 何時うつされるかわからないウイルス感染症に気の休まらない日々ですが、ちょっとした気持の切り替えでこんな和やかな気分にもなれるのです。実感しました。

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 ところで最近、抗インフルエンザ薬、アビガンの治験が始まったことを知りました。現行では効能外の新型コロナ感染症を新効能として追加するための治験だと思います。

 臨床開発を経験した私から見て、アビガンが一般病院や診療所で使用可能になるのは2年余り後といったところでしょうか。たとえ安全性に大きな問題なしで治験が超特急で進んだとしても、です。
 治験終了・承認申請まで最短でほぼ1年3ヵ月、その後、国の優先審査となったとして9ヵ月で製造販売承認が下りるという、最速・最短・最善のシナリオです。

 なお、たとえ承認前でも、治験実施計画書に定める条件を満足する患者ならば、もちろん治験に参加でき、アビガンによる治療を受けることは可能なはずです。

 また、もう一つこんな抜け道もありそうです。
 一般的に、効能外使用は健康保険の適用外となるので使用しないのが普通です。たとえ新型コロナが効能外であって、しかも健康保険が利かないことがわかっていても、医者の判断でアビガンを新型コロナに使用することは可能です。
 恐らくその場合でも、今回は特例として国が補償してくれることになるはずですが、この辺の問題になると私にはわかりません。

 以上は、あくまでも私の憶測ですが、ご参考までに。



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