ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第4番
ピアノ…ポリーニ
指揮…アバド
演奏…ベルリンフィル
好み度…5(5点満点)
かっちり堅固な、しかし美しい、古城のような美しさ、なのだろうか、あるいは他がそうでないという気はないが、正統のもつ美しさというのだろうか。
単に澄んでいるとか透明感とか、そういうものとも違うし無機的とか堅苦しいといったことも少しもなくむしろ温かみを内包するようであり、第2楽章なんかでもピアノの一音一音は透明感と情を込めて美しい。終楽章は適度(中途半端という意味ではない)な力強さも加えて、これはライブならではの熱だろうか。
しかし、ライブでこの豊かな完成度はやっぱりさすがと思う。
気品だけでなく、ドイツ的というのだろうか、しっかりした強さも感じさせてかつ美しい、やっぱりさすが、と書くしかないような、これは名演といっていいのだろうな、と思う演奏である。
この曲はどちらかといえば華奢な、貴婦人のような美しさのイメージがあるが、こういった堅固な美しさを感じるというのはかえってなかなかないのではなかろうか。そういえば第1楽章の後半はちょっと聴いたことのない譜を採用しているようである。
ピアノ協奏曲第4番
ピアノ…ポリーニ
指揮…アバド
演奏…ベルリンフィル
好み度…5(5点満点)
かっちり堅固な、しかし美しい、古城のような美しさ、なのだろうか、あるいは他がそうでないという気はないが、正統のもつ美しさというのだろうか。
単に澄んでいるとか透明感とか、そういうものとも違うし無機的とか堅苦しいといったことも少しもなくむしろ温かみを内包するようであり、第2楽章なんかでもピアノの一音一音は透明感と情を込めて美しい。終楽章は適度(中途半端という意味ではない)な力強さも加えて、これはライブならではの熱だろうか。
しかし、ライブでこの豊かな完成度はやっぱりさすがと思う。
気品だけでなく、ドイツ的というのだろうか、しっかりした強さも感じさせてかつ美しい、やっぱりさすが、と書くしかないような、これは名演といっていいのだろうな、と思う演奏である。
この曲はどちらかといえば華奢な、貴婦人のような美しさのイメージがあるが、こういった堅固な美しさを感じるというのはかえってなかなかないのではなかろうか。そういえば第1楽章の後半はちょっと聴いたことのない譜を採用しているようである。