好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 チェリビダッケ/ミュンヘンフィル

2020-05-10 10:44:32 | ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン
交響曲第3番「英雄」

指揮…チェリ 
演奏…ミュンヘンフィル 
好み度…4.5(5点満点)

ゆったりしたテンポにどっしりした響きながら威圧感やいかつさはなく、優美な雰囲気漂うような、英雄というよりは重厚かつ華やかな宮殿を思わせるような、さすがの聴き応えを聴かせる盤。
特に変わった響かせ方や楽器の出し入れはないが、ゆっくりしたテンポで美しさをめいっぱい引き出すかのような、その厚く美しい響きは耽美的でさえあり、何かときに英雄を聴いているのだということを忘れてしまうような、なんか、美しい、特有の雰囲気たっぷりの英雄。
チェリはベートーヴェンにはちょっと合わない印象もあったが、このコンビのいいところがこのコンビらしく出て、これは、いいな。

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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 仲道/ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

2020-05-10 10:41:55 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

ピアノ…仲道 
指揮…ヤルヴィ 
演奏…ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン 
好み度…4(5点満点)

仲道はグリーグの協奏曲での思い切りのよいまっすぐな情熱のようなものに好印象を持っていたし、普段小編成のオケは聴かないが、協奏曲では小編成ならではの音色も合うのかもしれない、と期待して聴いてみたが、仲道のピアノにグリーグの協奏曲で感じた、ほとばしる純真な熱のようなものは感じられず、オケにも小回りのよさは感じるものの特有の音色は感じられず、そういった意味では期待は外された感を受ける。
しっかり洗練されてまとまってはいるが、力強い躍動感とかのびのびとした感情の発露とかがほしい感を受ける。ちがった指揮者でフルオケ相手にやれば仲道のピアノはまたちがった響きを聴かせるのだろうか。
とはいえ、綺麗でそれなりの力強さも感じさせ、録音もいいし、普通によい演奏とは思う。
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ブラームス 交響曲第1番 ヴァント/NDR響(1982年セッション)

2020-05-10 10:38:13 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番 

指揮…ヴァント
演奏…NDR響
好み度…4.5(5点満点)
1982年セッション

序奏は速い。ちょっと面食らうくらいに速いが、軽いものではなく緊張感漲って悪くない。その後も特に謳ったり情を込めたりという感じではないのだけれど、骨太な存在感ある低弦に支えられた響きは深みのある重量感あり、がっちり聴かせながらも推進力を感じさせ、メリハリと活力も伴って上質のブラームス的な響き。NDRってやはりいいな、と思ったり、ヴァントもこういう演奏があるからドイツ音楽継承の巨匠とか言われるんだろうな、とも思ったり(ベルリンフィルみたいな華やかさを伴わないところがかえってよかったりするのかも)。
流麗とかではなく、遅くなく速くなく、深みをたたえた骨太な重みと推進力とでしっかり聴かせる「まさにブラームス」といったブラ1。
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