3店目を京急川崎店にするか荻窪店にするか最後まで迷って選択したのはこちら。15時過ぎに到着すると19人の行列も、予想どおり約40分で入店となり、その10分後には、店主さん麺上げによるラーメンが配膳されました。
小ラーメン、大蒜脂。
縮れ強めで口の中に運ぶと平べったさの伝わる麺は、軟らかめの茹で上がりで弱めながらモチさも。
そのままでも量はそれ程多く感じませんでしたので、少なめにしなくとも無理なく食べ進めることが出来ました。
豚は大小3つ。
表面が食欲をそそる飴色に色付いた脂身はトロっと、赤身は角煮のをより硬くして筋線維の存在を強調させたような肉質の豚。
タレの味が全体に良く染みていました。
零れ落ちたおまけのような豚も変わらずの美味しさ。
色鮮やかなキャベツの比率が非常に高い野菜は、シャキシャキ感が残り食べ応えがあります。
脂と言うよりも豚カスと言った方が相応しい固形脂は甘さを与えるもの。
強い辛味を感じた大蒜はかなり細かく刻まれていました。
脂が直線的に舌に突き刺さるも確かに醤油の存在感が伝わり、後味に塩味が残ってキレも持ち合わせた乳化スープは、丼の深層部ではより醤油の存在が色濃く表れていました。個人的経験からのこの日の乳化度は、野猿街道店2そして荻窪店の次に位置する、醤油との共存型乳化スープかなと。
穏やかな雰囲気漂う店内で8分程で完食。乳化スープを意識して最初に訪れた二郎での一杯に、スタンダードなものがよりその長所を堪能出来るのだと再認識させられました。私が退店する16時丁度に宣告となったものの、まだ20人以上は入店を待つ中、帰路に就きました。
この日が父の命日だったことに、しばらくして気が付きました。生前、何の親孝行も出来なかった上、大切な日にお線香の一本すらあげられなかったとう体たらく。はぁ~。