日本堤から三ノ輪駅へ向かい、日比谷線と有楽町線を乗り継ぎ月島駅に。そこから10分程歩き店頭へ到着。意外にも入店待ちの行列はなく、店内を覗くとお客さんは2人のみ。さすがに緊急事態宣言明けて直ぐに飲みに来る人は多くないのか、と思いながら引戸を開けると「ごめんなさぁ~い。今日はお酒を出せないんですけどいいですか?」と細身の女性店員さんから声が掛かり、一瞬「えっ」とはなったものの、ここまで来たのだからと入店することに。聞くと酒類の提供に必要な都の感染防止対策認証制度の申請が遅れ、この日都職員がその点検に訪れたばかりとのこと。ご近所からは「違うのは感染防止対策徹底宣言のステッカーの背景の色だけなんだから(認証を受けると青色になる)。」と言われたそうなのですが、愚直にルールを順守した結果ということ。このことを知らないお客さんがほとんだだったようで、開店前にできた長蛇の列が捌けた後は、アルコールを提供できない旨を伝えるとほとんどの方が踵を返して別の店へと歩みを進めていたそうです。
コーラ、400円。この瓶には何十年振りに触れました。なお、他に用意されていたソフトドリンクは烏龍茶とノンアルコールビール。
ゼロカロリー以外のコーラを最後に飲んだのが何時かは思い出せません。
おまけ付きでした。
牛にこみ(半分)、400円。「ネギつけますか?」とは聞かれませんでしたが入っていて一安心。
シマチョウ、フワ等が入っています。
トロットロに煮込まれシチューのようにすら感じられます。
どこかで、水だけで何日も煮込んでから醤油で味付けするので、味噌は使っていないと読んだ記憶があるんですけど本当なんでしょうか?もしそうだとすればこのコク深い味はもつ由来ということですね。なお、馬鹿舌の私には味噌が入っているとしか思えません。
卓上の唐辛子を振って。お酒があったら最高だったんですけどね。
瑞々しいネギは残った煮汁と絡めて。
いわしのつみれ汁、400円。おにぎりも注文したかったのですが売切れ。そりゃぁ、お酒が飲めなきゃ皆頼みますよね。
配膳時、女将さんに「お水お持ちしましょうか?」と仰っていただいたので遠慮なくお願いしました。
いわしのつみれは2つ。
フワッとした舌触りで箸で摘まむとハラハラと崩れ位に軟らかく、花びらが散るようにお椀の中に広がっていきました。
一面には白髪ネギが浮かんでいます。
昆布出汁(恐らく)にいわしの旨味が加わった上品な味わいの汁。
その姿を確認するまでもなく分かる位に香りを発していた柚子。
1時間強滞在し1,200円の支払い。「来週覗いてみてください。」との女将さんからのお言葉に「次は11月中旬になっちゃうんですよ。」という言葉を飲み込み「ごちそうさまでした。」とだけ伝えて帰路に就きました。