11月の土曜日のこと、前日に休暇を取得した為午前中は出勤し、昨日の業務の進捗状況の確認等を行った後、自家用車
で12時15分頃に越谷市へ向けて出立。14時26分に東口駐車場へ到着し、2分後には店舗前へ。店頭の看板を確認
すると、OPENのまま。ほっと一安心して19人の行列の最後尾についた直後、「今日は私で終わりだそうです。」と
のお言葉が。「そうですか、わかりました。」と何故かハキハキと大きな声で返事をし、お店を後にしました。
それならばと、帰路の途中にあるこちらのお店へ。16時42分頃にお店前へ到着すると待ちは0人。定刻より少し遅れ
た17時04分に開店となりました。
ラーメン大、大蒜アブラ+汁なし。最初は野菜もお願いしたのですが「野菜を増やすと味が薄くなっちゃうよ。」という
店主さんのアドバイスに従い野菜は増しませんでした。
飴色に色付いた大きな脂が目に飛び込んできます。
麺は前回同様、極限まで茹でられた状態で。
表面は溶けかかったようにネチョッとするも、そのことがタレとの絡みを良くしているように思いました。この麺ならば
ラーメンよりも汁なしにした方が、よりその魅力が引き出されると感じました。
豚はとても見栄えのするものが3つ。上質なハムを思わせるような、しっとりと柔らかな赤身と甘さを感じる脂身。
脂身は少な目ですが、たっぷりの旨味で瑞々しさを感じます。
サクッと心地よく歯が入る適度な弾力がありました。前回とは180度異なる質の豚ながら、どちらも抜群の仕上がり。
豚増が可能ならば絶対するべきです。
野菜はしっとりとするまで茹でられた富士丸タイプで、てっぺんの脂と絡めて。
強めに味付けされた脂は野菜との相性抜群です。
大蒜は控え目な量、それほど風味は強くありませんでした。
汁なしとは思えない程の大量のタレが注がれていました。
塩気よりも円やかさがかなり先行した粘度高めのタレは、優しい味わいで単体でも充分美味しいものでした。
丼底には玉葱が。シャキッとした歯応えが絶妙でタレとの相性抜群。今まで食べた二郎の汁なしに玉葱が入っていたこと
はなかったのですが、これはアリです。
「味が薄かったら使って。」と醤油ボトルを用意して下さいました。
薄くは感じませんでしたが、せっかくなのでレンゲに垂らして少しずつ麺や野菜と混ぜると塩気が強まり味の変化を楽し
めました。醤油自体はスタンダードなものより塩気が抑えられ、それ以外に含まれる旨味も仄かに感じるものでした。
8分程で完食すると、店主さんが「早いな。」とポツリ。共に柔らかく仕上げられた麺と野菜は汁なしでの方がよりその
魅力を発揮する気がしました。次回からは汁なしを第一候補にしたいと思います。
予定外の訪問だったこともあり、下調べが不十分で汁なしの注文方法が分からず、忙しい店主さんを手間取らせてしまい
ました。そのことで、配膳までの間に店主さんと一言二言と言葉を交わすことになり、結果として、店主さんの人柄に触
れられる、良い機会となりました。