夢・つれづれに

何時も夢とロマンを持ち、思いのままに綴りたい

東京つれづれ・その2

2008年11月25日 | 今日のつれづれ

東京2日目の朝、「朝日の昇る前に」(宝塚主題歌)で目覚める。
せっかく東京に来たからには黙って帰らないのが私のやり方だし一人旅の気楽さなのだ。
大阪と違いあらゆる小屋でお芝居を観る事が出来るので限られた時間ではあるがとても、心浮き浮きする私。
今日は、花形歌舞伎を新橋演舞場で観る事にした。

 

私が観た演目は海老蔵主演の通し狂言『伊勢音頭恋寝刃』(いせおんどこいのねたば)と義経千本桜『吉野山』(松禄と菊之助)

その他、獅童、愛之助、門之助、猿弥、笑三郎、男女蔵と若い歌舞伎役者の出演は綺麗だし元気があって楽しめる。
客席も若い人達が増えて来ている。
本当は夜の部の菊之助が先代萩の”正岡”はどのように演じ作り上げるか観てみたいなと思ったが残念ながら次回にすることにして新幹線に飛び乗った。


東京つれづれ~

2008年11月25日 | 今日のつれづれ

毎年恒例になっている「舞の会」(京阪の座敷舞)に行く為、大阪空港に向かう。(何時もは新幹線の旅だが~)
穏やかな天候に恵まれ雪のかぶった山々はとても美しく飛行機の窓から見る富士山も何時もながら感動を覚える。

国立劇場での御家元の演目は『道中双六』、さいころの目によって各地の遊びや文化を感じる面白さがあって楽しいし、それでいてしなやかさがある舞台に拍手。
衣裳は「若津也さんに頂いたのを仕立て直して着ようと思ってる」と家元から以前聞いたことがある。

「どれどれ」と衣裳部屋に入ってあつかましく当日拝見したのが縞の柄。
舞台で見ると照明の加減ではんなりした良い色に見えた。



昼の部が終わり、夜には友人達に(私が来ることを知り)会うため洋服に着替え日比谷のTホテルまで出かける。
何年か振りに会った4人だが久し振りっていう感じはせず、時間の流れも気にしないで大いに笑い、色んな話に花が咲いた。(楽しかったな~)

今夜のホテルの一室から大阪に電話をし、娘にパパや猫ちゃん達の変わらない様子を聞いて安心。そして眠りにつく。


追憶の秋

2008年11月19日 | 舞と舞踊の会



新聞、テレビで秋になると文化庁から功労に対して受賞の映像を目にする。
丁度今から、8年前師匠のお供をして国立大劇場に赴いた。がそれは思いもしない事に成ろうとは~。

平成12年、「文化財保護法50周年記念文化財保護功労賞」と言う名誉ある受賞の為師匠のお供をして東京に向かうわけだが、行く予定をしていた養女の方が入院の為行かれなくなり急遽、門下の一人が私と共に付いて行く事になった。

毎年国立劇場(小)で行われる『京阪舞の会』には出演している師匠ではあるが今回の東京行きは格別の思いがあるのではと思うと私達も身が引き締まる思いだった。

お家元がご用意して下さったホテル(帝国ホテル)に落ち着き、ルームサービス、それも最高のコースを私達に振舞って下さった師匠であるが、一人が別のホテル(私が泊まるはずだった)に帰った後、師匠の様子がおかしく救急車で病院に運ばれたのである。(私は生きた心地がしなかった)
車の中から彼女に電話をし(今思えば携帯電話が役に立った
それからが大変!はっきりいって師匠の気心や癖くらいは知っていたが寝起きを共にしているわけではないのでわからない事ばかりで、深夜の病院で私達は不安で心配で心配で~
「明日(授賞式)どうしよう?」そればっかり考えていた。と言うのも医者は
「当分、様子をみて検査しますので、明日は無理です!」
「Mちゃん!明日、行かなくてはならないので早く帰らしてもらうように交渉して~」と師匠。
とにかく、医者に事情を話し連れて帰りたいと御願いしても駄目だった。
私も、師匠の体の方が大事だと(94歳と高齢)思ったのある。

朝になり受賞式の受付には私が、病院にはもう一人が分担したのであるが、式が終わる頃国立劇場に駆けつけた師匠たちであるが(すっかり元気になった師匠が~)中には入れてくれなかった。(遅かれし、式は始まっていた)
天皇陛下に一目お会いしたかったと師匠に言われた(外で会われたみたいだが)。

まさか、昨夜の話では入院しなければと医者から聞かされていたので授賞式に出る着物はホテルにおいたままにしたのを随分叱られたのである。

秋になると思い出す切なく、懐かしくそして、苦い師匠への追憶なのである。


<其の時の気持ちを表した師匠作。>

  • 東への 栄えある旅や 秋澄めり
  • この道に あればこそ 秋功労賞
  • 秋深し 古典を守り 栄えある日

この俳句は山村若津也写真集【舞ごころ】より

 

 


『キネマの天地』を観る

2008年11月15日 | 舞台鑑賞
とにかく面白かった。松竹蒲田の良き時代の物語。
その当時の四大スター女優が集められた。一人の女優が青酸カリで殺害され 犯人捜しをする事から携わっていた四人が疑われ、なぞときが展開される。二転三転どんでん返しがあってめでたし、めでたし。四人のアンサンブルが非常に良かった事と万年大部屋の役者を演じている増田宏三がさすがベテランの貫禄。
幕が下りたとたんに何かあったかいほんわかとした気持ちになったのである。
自分が一番と思ってののしり合っている彼女達の心がある事件によって心が広く相手を思いやる心が全面に出て、皆で食事に行く事で終わっているが実はバックにそのように仲良くさせようとする人が居たのである。(携帯より投稿)

上方舞と上方文化

2008年11月10日 | 今日のつれづれ

“古典は友達・伝統芸能に親しむ”と題してそごう劇場で行われた贅沢でかつ面白い舞台(と言うか催し)に心わくわくした。

上方舞の中心たる山村流六世宗家 山村 若の舞われた地唄『黒髪』、長唄「浦島」
そして、演劇評論家(産経新聞社編集委員を経て)の廓 正子(かまえ まさ子)さんとの話は山村流の流祖 山村友五郎のルーツ(上方歌舞伎の振付師として礎を創る)やこれからの上方文化、歌舞伎、舞、能、文楽、そして演劇について情熱的な話が展開され、短い時間の中に有意義な話を聞くことが出来て楽しいひと時だった。

若お家元の珍しい着流しの舞は流れるように色っぽく新鮮に感じた。(何時も袴を着ける)
艶物(つやもの)の代表曲地唄「黒髪」

山村流には3つの振りが付いていて、手紙を小道具に振りをつけた若津也の舞台の話をお二人がしていた事は、感激した。と言うのも若津也は私が6歳の時より亡くなるまで(来年は七回忌)手ほどきを受けた師匠である。

←この舞台が地唄『黒髪』の若津也の舞台で、手紙を小道具に、衣裳の赤には廓さんも驚いたそうである。(素晴らしかったと)

黒髪は上方歌舞伎では髪すきの場面に使われているのが有名であるが、最近上方歌舞伎も関西で興行することが少なく廓さんはもっと上方での歌舞伎が復活してほしいと情熱的に話されていた(同感!)

 


♪黒髪の結ばれたる思いをば とけて寝た夜の枕こそ

独り寝る夜はあだ枕 袖はかたしく 妻じゃと言うて

愚痴な女子の心と知らず しんと更けたる鐘の音

昨夕の今朝覚めてつかし 懐かしせるなや

                 積もると知らで積もる白雪♪





新劇も面白いよ

2008年11月05日 | 舞台鑑賞

  大阪放送劇団の公演をご紹介したいと思います。

実はこの作品で主役を務める増田久美子さんは、私と同門で(姉妹弟子の関係)舞踊名を‘山村若浄也’と言ってお稽古を共にしている仲間である。

そういった縁で新劇を観る様になったのであるが、新劇なんて理屈っぽく陰気で、難しいものだと思っていたが意外と(失礼!)面白いのである。
「ねぇ~あの最後はどう考えたらいいの?」と以前彼女に質問をしたことがある。
「その人その人で自由に考えてくれたら良いのよ」と。
「ふ~ん、なるほどね」

小劇場で息遣いを感じる生のお芝居に触れるのもいいと思う。
舞台を目の前で観る楽しみは大劇場では味わえない温かいものがある様に思うのだが~

今回の作品は井上ひさし作『キネマの天地』

演出は西山辰夫

松竹蒲田の女優達を集め、舞台劇の読み合わせが始まってと言うところから始まる。
この後はどのように舞台が進んで行くか楽しみ々

是非、足を運んでみては如何かしら?

    平成20年11月14日(金)14:00  18:30
             15日(土)14:00

    クレオ大阪西(JR.阪神西九条駅 徒歩3分)