第36回日本舞踊協会関西支部主催「浪花の会」が国立文楽劇場で開催され
午前11時から山村流六世宗家出演まで(千秋楽いわゆる取りです)缶詰状態。
もちろん全部拝見することは無かったけどかなり疲れましたね。
拝見した中でも良かったもの、そうでなかったもの色々でしたが(今の舞踊界の現実)
世代交代が感じられる様なのか、ほとんどお名前がわからなかったですね。
山村流(私が関わってきた流儀に関して)はトップに『松の翁』(実力者ですのでつつがなく)
『球取海女』(若手有望だが難しい演目を選び残念!でも女方は綺麗)
そして、若家元『ままの川』(期待通りの舞、着流し姿で舞われ色っぽく、清潔感のある舞台に女性の感情と手ごとは
お得意の扇の見せどころ。もちろん!お見事)。
心は満足したが、外へ出ると辺りは夜になっていた。
仲間と一緒に食事をしながら余韻を楽しんだ。
久しぶりの東京
新幹線の改札口近くは暗い(ああ、節電か)、タクシーに乗るため外に出ると「寒い!」(気温が)工事工事で
わかりにくいというのが久しぶりの都。
一路、国立劇場へ
そこは「亀治郎の会」の千秋楽会場。
今回のチケットは電話で予約する早いもの勝ちのあれ(そんなん無理やわ)
結果観にくいとこばかり!内緒で泣きつき場所交換(よくやるよ!言ってダメならしゃあないってか)
今回の会の演目は『芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ』より『葛の葉』を。
いろいろ説があるようだけど今回は安部保名(門之助)が一匹のキツネを助けた事を恩義に感じたキツネが、保名が心寄せていた葛の葉姫と化し、生活するようになった。(葛の葉と姫の二役を亀治郎)
二人の間には安部童子(後の安部晴明)を儲け、機を織るのに精を出していた葛の葉。
やがて本物の葛の葉姫の出現により、泣く泣く子別れをして信太の森に帰っていく。
最後に有名な詩
”恋しくば 尋ね来てみよ和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉”を残し~
そして、もう一つの演目は猿之助作『博奕十王(ばくちじゅうおう)』
一人の博奕うちがあの世に行き閻魔大王(亀鶴)や獄卒(猿四朗、弘太郎)と極楽への切符がほしいため博奕をうち(亀治郎)喉をかわいてると言っては
無理やりお酒を所望、色々な遊びを(お座敷遊び)を教え、勝ち誇って去ってゆく博奕内の狂言を歌舞伎舞踊にしたもの。(亀治郎のお得意の舞踊をたっぷり)
しっとりとした葛の葉のお芝居も、遺言として残す詩は、障子に筆を口に噛んで書いたり、左手で書いたり大変な努力がみえたし頑張っていたが少し全体に荒削りだったような気がした。(忙しすぎてお稽古不足かな?)
舞踊の方は大変面白く明るい場面に笑いが絶えなくて、軽い体(よく動くという意味です)、足腰の強さ又表情豊かな感じがとても楽しかったし上手。(元気がでる)
”地獄の沙汰も金次第!”てか
主な出演者 市川門之助 坂東竹三郎 中村亀鶴 市川弘太郎 市川猿四朗他
澤瀉屋一門そして、父上の段四朗。
出演を終えた竹三郎さんがロビーでお手伝いされていました。
余韻を感じながら帰ってきたけど、本当は御園座に寄ろうと思っていたけど千秋楽は
21日でした!残念
ロビーで買った額が届きました。素敵!
熱い思いで乗った新幹線「さくら」の目的は熊本。初めて降りた熊本に待ち受けていたものは血まなぐさいニュース。
万引きをした人が警備員や人質の女性に刃物をふり、おまけにタクシーの運転手に怪我をさして逃げていると
”日航ホテル熊本”に行く道すがら車中で聞かされた(へぇ~そうなの)
さて、そもそも私がこの暑いのに九州まで行ったわけは『伝統芸能の今』と題し7月29日を浅草公会堂から
京都、名古屋、広島、山口、神戸、福岡、そして熊本で子供のがんを守る為に市川亀治郎x三響会が行う
チャリティー公演で、亀治郎がそこでしか踊らない「まかしょ」を観るために行ったわけです。(バカみたいな話だけど、私は観たい一心。
周りの席は熊本の方ばかりだったけどディナーを頂きながら(これが美味しかった)たわいもない会話に
楽しかったです。
唯一写真を撮ったのはスイカをベースにお酒も入っていた”ふうりん火山”(なんで傘が?)
そして、翌日は夫どっこいのこともあるので早朝(といっても開門が8:30なの)にお城を見学(本殿と天守閣のみ)
色取りの市電(懐かしい!)に乗りこみました。
そして、いざ熊本城へ
清正公銅像
天守閣から下をみると
熊本を11:20分発に乗りました。
パソコンを修理に出した後、楽しみが無かったので今朝朝顔の花の数を見てびっくりしましたね。
今年の我が家の朝顔は不作。だからなおさらだったのかも。
パソコンは一週間ぐらいで帰って来るらしいが、買い変えて一年だよ~