待ちに待った抜糸の日、夫どっこいは朝からと言うより前日から落ち着かない様子。
無理も無いことで研究材料にでもなる様な大きな手術だったから本人はどんなにか不安だったに違いない。
抜糸が行われている病室外で待っている私にドクターは
「綺麗になっていますよ（傷口）、血液もつなげたところから流れていますし、順調です。お風呂も入っていいです」と～
嬉しいじゃないですか良かった！々！。
「良かったね～後はリハビリを頑張らないと、時間はかかるかもしれないけれど～」と言うと夫どっこいは感無量になり目をタオルで覆った。
これで心配していた大きな難関を突破して、次の課題に前向きに進める。（私も頑張ろう）
今日の昼食は晴れやかな夫どっこいの顔を覗きながら、何となく胸を撫で下ろしていた。
夫どっこいの入院で季節の移り変わりに鈍感になっている私に、妹が母の様子を見に来たついでに
「お姉ちゃん、天満宮さんで梅の盆栽展やってるよ。観に行かへん？」と誘われ
「そうやね、行こか！」と牛に引かれてではないが（妹は偶然丑年生まれ）早速、大阪天満宮に出かけることになった。
そこには、朝から大勢の見物人がいてゆっくりととは言えないが気持ち的には爽やかな風が通り過ぎたような気がする（妹よ、有り難う）。
《思いのまま》（梅の名前）は、白梅の中にピンクの花が混じって咲いていてしおらしく、可愛く、そして私は私よと自由に咲いているのがとても好き！！
思いのまま
この梅は樹齢１５０年
幹の部分が枯れてるような、でも頑張ってるような気がしたけど、それにしても貫禄！
花は凛として、華やかな感じ。
色々な世の中の流れを見てきたんだな～
ステキな梅たち（元気が出そう）
庭園に咲く梅
夫どっこいの第一声は「ゴールしたよ」だった。
何のことかな？と一瞬、考えて娘と顔を見合したのだけど二人とも納得して
「ゴールしておめでとう！」と声をそろえて夫の顔を覗きこむ。
そこは、集中治療室（ＩＣＵ）の一角に夫どっこいは横たわっていた。頭には白い三角巾で被われた姿で～。
入院してから４５日、色々な体の機能が壊れていたので手術が伸び伸びになっていてやきもきしていた頭の中の血官にバイパスを通す手術が２１日行われ、無事終わって一先ずはほっと胸をなでおろす。（ヤレヤレ）
朝９時から手術が行われ（もちろん私達も８時には病院に）先生が私たちの元へ来られたのは３時過ぎ手術着のままで（わぁ～テレビみたい）
「別に何にも言う事もありません、麻痺もなく話も出来ますよ」と。
でも、まだまだこれからが口に出せないくらい大変だと思うけど、前向きに頑張るしかないよね、家族だもん。
病院の外に出ると暖かな陽ざしと共に梅の花の香しさに大きな深呼吸をする。
何のことかな？と一瞬、考えて娘と顔を見合したのだけど二人とも納得して
「ゴールしておめでとう！」と声をそろえて夫の顔を覗きこむ。
そこは、集中治療室（ＩＣＵ）の一角に夫どっこいは横たわっていた。頭には白い三角巾で被われた姿で～。
入院してから４５日、色々な体の機能が壊れていたので手術が伸び伸びになっていてやきもきしていた頭の中の血官にバイパスを通す手術が２１日行われ、無事終わって一先ずはほっと胸をなでおろす。（ヤレヤレ）
朝９時から手術が行われ（もちろん私達も８時には病院に）先生が私たちの元へ来られたのは３時過ぎ手術着のままで（わぁ～テレビみたい）
「別に何にも言う事もありません、麻痺もなく話も出来ますよ」と。
でも、まだまだこれからが口に出せないくらい大変だと思うけど、前向きに頑張るしかないよね、家族だもん。
病院の外に出ると暖かな陽ざしと共に梅の花の香しさに大きな深呼吸をする。
大阪に雪が降る事も積もる事も珍しい９日に同門の舞の仲間が旅発ちました。
突然の死（本当は以前よりわかっていた手後れの癌だったらしい）に驚き‘何故！‘と言う言葉しか無かったですね。
葬儀の席には彼女が以前舞台で舞った『雪』のビデオが流されていました。（私やったら何を～と頭を過ぎって）
でも、私は深深と降る雪
を眺めていると彼女には華やかな「鷺娘」の方が似合っているように思ったんです。（降る雪に必死で耐える鷺のようなドラマティックな舞踊）
私はお稽古があるのでその場でお見送りをして帰ってきたのだけど、悲しい時はそれまでです。気持ちを切り替えお稽古場に～
５月の舞台は本当に大変なんです。第一に相当難しいものを選んでしまったもんだから、にっちもさっちも体が動かないし振りが覚えられないのです～。（常磐津＜三つ面子守＞）それに夫どっこいが入院している事もあり（いえ、いえ、それは関係ないかな～）忙しくしているので日が過ぎるのが何と早い事か。
何しろお稽古だけはしておかないと話にならないから頑張ってるのであります。
家に戻りふと見ると、大介君が雪の降るのを不思議そうに見ている。
「大ちゃん、ベランダに出てみれば」と言うと
「．．．．．．？」と大介
「寒いよ外は～」
でも、疲れも何処かへ吹っ飛んでしまうもんねこの姿を見れば。
病院に娘がパパの様子を見に来てくれた。ふてくされた夫どっこいの顔だが、帰る頃には大きく手を振って私たちを見送ってくれた。
さて、今夜は病院の近くで夕飯は済ますことにして（こういう時って女同士は良いよね）以前チラシを配っていた店に決まり（お好み焼き？）カウンターに座る。
お好み焼きを想像していたとは大違いで、何もかも新感覚の店でとても美味しかった。なんていってもトマト入りのお好みがお薦めだそうだ。
店の名前は「京ちゃばな」
大阪市福島区福島3－9－10 06－6453－18888
2月に入り、何時もだったら結婚記念日
やら節分とやらで何かしらのささやかなイベントが我が家にも模様されるのだが今年は、夫どっこいは入院中それも、血管を広げる為の点滴、血圧を下げたり、血をさらさらにする点滴などでチューブが満員状態なのです。
「これって、まさしくひも付き亭主だね」って言うと夫は笑っている。
何故、こんなに色々くっついているかと言うと頭の血管を通す手術が延期になったからなのです。（心臓の細い血管が1本詰まりかけているので用心の為らしい）
仕事仲間の方達のお見舞いが続いたり、車椅子で電話を掛けに行ったりしている姿を見るにつけ切ないけど、何だかほっとする瞬間ですね。（複雑）
と言うわけでまだまだ入院生活は続きますね、気の毒だけど～
私は疲れてきたら、娘が交代に病院に行ってくれるし大好きなお稽古に逃げますからストレスは多分たまってはいないと思うけど～？