すっかり空は秋の気配なのに、日中は暑いですよね。
そうなんです!秋と言えば”芸術の秋”
又、舞踊会やお芝居やお付き合いの季節ともいわれてます。
嫌いではないので、外出が多くなり
出費の重なる事も相成って頭が痛い~
先ずは先日、藤間紫さんを偲んでの「勘吉朗の会」が国立文楽劇場で行われたんですが(これは芸術賞参加ではなかったようだが)、まれにない(ここはものすご~く辛口)舞踊会。
振りは忘れる人もあれば、揃わない、扇は裏表むちゃくちゃ!それに一演目が長く感じ退屈な舞台が続く。(客席はガラガラ)
全席が満員になったのは、今をときめく東西の星が出演した時は本格的な大向こうはかかるし、拍手の音は半端じゃないしね。
「松嶋屋!」ラブリン事《片岡愛之助》
「澤瀉屋!」亀ちゃん事《市川亀治郎》
そらそうでしょうよ!その舞台だけは空気が違う、拍手が違う、ため息が違う。
昼の部にお二人で「二人椀久」「色彩間苅豆(かさね)」
夜の部に「梅川」(亀治郎が忠兵衛)「蝶の道行」「色彩間苅豆」に出演したもんだからこの演目は満員、終わると引き潮みたいにぞろぞろ立っていくんだもんたまりませんよ次の舞台の人は~
こんな舞踊会は私は初めてです。
とは言え私も亀治郎が踊らなかったら義理も無かったから行かなかったでしょうね。
この藤間勘吉郎と言う方は、紫派の重鎮で歌舞伎界のの振り付けをたくさん手がけていてご自分は素踊りが好きで私は以前扇二本をもち櫻が散る様子などを表した”娘道成寺”を拝見した事が印象に残っていますが、現在は足を悪くしてほとんど舞台上では動けなくなっていらしたのが痛々しい限り~
「亀治郎の会」の振り付けはほとんど会主の作品が多い。
だからお二人の競演が実現したのかなと思うが~
それにしても亀ちゃんの踊りは人を引きつける。上手いな~なんてうっとり。
が、しかし舞踊家はたまりませんね(しっかりして!紫さんが泣いてるよ)
役者が出演しなければチケットがゆきわたったかな?それとも役者が出演したから完売したのか、私的には満足したのだけど、これでいいの?かな。