どしゃ降りの雨の中、昼過ぎより東西線に乗って宝塚へ。
司馬遼太郎作‘大阪侍’座付作家(宝塚の)石田昌也脚色・演出による『けったいな人々』をバウホールに観に行きました。
宝塚大劇場に比べ小さな劇場で若い人たちの勉強する場所でもあるこのホールは舞台と客席が近いので観やすく何時も満席。(補助席も出る)
今回の登場人物はあまり世の中に知られていないいわゆる歴史の表舞台に登場しない人々にスポットライトが当てられています。
真面目で仕事熱心だけど女にはめっきり奥手な武士(同心)、
この時代の貧乏武士は江戸とは違い金持ちの商人の方が羽振りを利かしていたのです。
コミカルで、どたばたの中に男の友情、親子の情愛、武士道、勤皇佐幕、そして恋とドラマティックに作られていて私の中では久々の大当りだったかな。
主役を演じていた人が岸和田生まれの方だから、ほとんど関西弁は苦労しなかったお陰で変な大阪弁を聞かなくて済んだ事は助かったし唄も演技も文句なしの実力派。(ちょっとタッパが無いのが超惜しい!)脇を支える方の力も大きいかな。
只、大阪人全快のパワーが東京へ持って行くとどうなるか心配だけど、人間らしさ、人間くささは共通だから、きっと泣いて、笑ってという大阪人情は受けると信じています。頑張れ!きりやん