黒鉄重工

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カナダの航空祭コモックスエアショーを堪能する その2【2015/08/15】

2017-03-26 21:37:27 | 旅行・イベント記

「コモックスエアショー」のゲートでチケットの確認と手荷物検査を受けて入場。入場時に紙製の腕輪をもらうので付けておきましょう。
ゲートから少し歩くと、駐機場に展示されているたくさんの飛行機が見えてきます。これはわくわくしますよ。



あー、なんかクソデカいのがいますね・・・。



おなじみアメリカ空軍の超大型爆撃機ボーイングB-52Hストラトフォートレスですよ!はぇー、すっご・・・。
クソデカい主翼、長ったらしい胴体、8基も付けたジェットエンジン。ソ連と核戦争でもやる気か?っていう機体です。あんまり大きいんでここまで引かないと全身入らないというね。

B-52を運用しているのは後にも先にもアメリカだけなので、カナダの持ち物ではないです。これはアメリカからのゲスト参戦です。
所属は空軍予備役軍団第10空軍第917航空団第917作戦群第93爆撃飛行隊・・・長い。要は予備軍で運用されている機体なので、暇だったんでしょうかね。
第93爆撃飛行隊は1917年創設の歴史ある部隊でして、最初期は戦闘機を運用していましたが1939年にB-17が配備されて以降は一貫して爆撃機を運用しています。第二次世界大戦では日本ともドンパチしていて、末期にはB-29で日本の各都市を火の海にしています。多少とも因縁のある部隊ということですか。
現在の基地はバークスデール空軍基地で、ルイジアナ州にあります。どこやねんと思って調べたらアメリカ南東部にあって、コモックスまでほとんど大陸横断してるじゃんっていう。少し前は予算不足でこの手のエアショーの展示はできなかった時期もあったのに、よくそんな遠いところから来ましたねぇ。



外板の一部だけ塗装されておらず養生されたような部分がありました。
遠目にはガムテープ補修に見えてしまったのですが、あとでよく見ると「吸収板 塗るな」と注意書されていました。調べても要領を得なかったので結局不明。とりあえず写真だけ載せときます。



機体の周りにはロープが張られているんですが・・・みんな平気で爆弾倉の中に入ったりフラップを触ったりしているな。別に入ってもいいんだ・・・。



機首の下に付いている低光度テレビスキャナー Low-light television scanner。どんな装置なのかは知らん。



エンジンはプラット・アンド・ホイットニーTF33(JT3D)ターボファンエンジンが8発。1基2発のポッド4つに収めています。
ターボファンエンジンでは初期のモデルであり、発注がかかったのは1959年。これを搭載した機体は他にボーイング707やダグラスDC-8など。相当に古いですよ。2040年代まで使う気でいるとするとエンジンの寿命がヤバそうに思えるのですが、換装しないんですかね?



主翼パイロンに吊るされているAN/AAQ-33照準ポッド。
前方赤外線監視装置(Foward Looking Infra Red; FLIR)でして、爆撃時の目標指示、特にレーザー誘導爆弾やGPS誘導爆弾を誘導できるんだそうな。色々な戦闘機に装備できるので見かける機会は多そう。
別に爆撃するわけでもなし、なんで付けているのか疑問です。固定装備化してしまっているのか、これが航法装置の一部も兼ねているのか。



主脚。配線地獄。うへぇ。



日本よ、これが核の傘だ。
B-52の爆弾倉に潜り込むなんて日本にいたら滅多にできないことなんじゃないかな?と上機嫌でいましたが、その翌月の三沢基地の航空祭でB-52が飛来して爆弾倉も見せてくれたので割とがっくし。
それはさておき、これが爆弾倉の中です。機体がデカい割には意外と狭いなというのが第一印象。それでも11t運べるんだから大したもんですね。



やや正面から。
右にタラップが見えますが、コックピットの横まで近づくことが出来るんですね。せっかくなんで行ってみましょう。



タラップの上から。まだこれだけいるからな・・・。



ドゥーリットル・レイダーズの紋章が。「ドゥーリットル空襲の者たち」ということでしょうが、これについてはあまり分からず。



肝心のコックピットですが反射してよく分かりませんでしたとさ。



最後にカナダ軍塗装のノースアメリカンT-6ハーバード。
B-52だけですいぶん割きましたんで、今日はここまで。他の機体はそんなに枚数撮っていないのでペースを早められるはず・・・。


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