黒鉄重工

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北米project 4 ~Is the order a warbird? その86【2016/03/04~10】

2019-04-30 23:39:57 | 海外旅行記
2016年3月8日(火)9時25分
 アリゾナ州フェニックス バレーメトロ セントラルステーション
モーテルの料金に含まれている安朝食のシリアルとコーヒーを食べたら5日目の開始です。

昨日までの4日間、博物館で飛行機を見ていてばっかの日々でしたが5日目にも慣ればいい加減飽きてくるだろうなと思っていたんで、今日は飛行機からは離れます。
その代りにすることはこの時期フェニックスで行われているメジャーリーグの「スプリングトレーニング」の観戦です。球団が開幕前に行う練習ですな。プロ野球が2月頃に沖縄で春キャンプをやるのと同じようなものです。
メジャーではフェニックスとフロリダ州マイアミの2箇所でやっています。概ね西海岸側の球団がフェニックスに来るみたいです。
スプリングトレーニングでは各球団同士で練習試合も行われます。カクタスリーグ(サボテン)といいます。非公式とは言えメジャーの試合を見れるとあって、ツーソンのついでにちょっと行ってみようと思ったのですね。

モーテルから歩いてセントラルステーションというところに行きます。ここはフェニックスの公共交通機関バレーメトロ(Valley Metro)のバスターミナルです。あとはバレーメトロのLRT、バレーメトロレール(Valley Metro Rail)の電停もあります(Van Buren/Central AveおよびVan Buren/1st Ave)。
ここから電車とバスを乗り継いで球場まで行きますが、その前にここで少しの間バレーメトロの路面電車と路線バスを撮影します。

まずはそこの券売機で切符を買います。
1日乗車券というのがあるので、それを買います。バレーメトロは1乗車2ドルの均一運賃でありながら1日乗車券はたった4ドルで買うことが出来ます。2回乗るだけで元が取れるのは強いです。


これがバレーメトロレールの電車(#133)。あんまりかっこよくないかな・・・。例によって型式名は無しですが、100番台の番号なので100形とでもしておきます。
製造は近畿車輛でして、言われてみるとシアトルのLRTセントラルリンクの電車と似ています。車両構造も3車体連接3台車で同じです。


これがバレーメトロの路線バス。緑と紫がイメージカラーですが、塗装はバスによりマチマチ。
バスの車種はいくつもありますが、これはNABI(North American Bus Industories)の40-LFW LNG(#6296)。中でもこれは1989年初年製造の第1世代。LNGというのは液化天然ガスのことで、LNG燃料車ということですね。
40-LFWはバレーメトロが初めて導入した車種でしたが、第1世代は引退が進んでいてこの#6296は記事を書くまでの間に廃車になってしまいました。
1980年代末は北米でノンステップの低床バスの導入が始まった時期でありますが、初期車の導入からそろそろ30年という時期にあり徐々に置き換えが進んでいるようです(アメリカの路線バスは公営なので置き換え時期が早いのだ)。初期のノンステ車を普通に見られるのもあと数年というところかもしれません。


車種が分かりませんでしたがどっかの社有の二階建てバス。


バレーメトロのNFI C40LFR(#5105)。カナダのNew Flyer IndustriesのLFR系列のひとつ。CはCNG(圧縮天然ガス)燃料車です。


NFI D40LF(#6536)。LF系列は初期のノンステ車ですが製造期間が1989~2010年と長いです。これも2007年製と見た目の割に新しいです。
ところで屋根に何も乗っていないけど、非冷房車じゃないだろうね・・・?


NABI 40-LFW LNG(#6296)。乗降口側はこんな感じ。これも執筆時現在は廃車済み。


100形(#101+#126)。トップナンバーを見れました。
LRVは早朝夜間を除いて2編成連結して運転しているようです。平日ラッシュ時はさらに繋いで3編成で運転するらしい。


連結器はバンパーみたいな覆いの裏に収納されていて、覆いを開けると連結器が出てくる仕組み。見た目が良い上に、自動車や歩行者との接触時に出っ張った連結器による損傷や怪我を防ぐ意味でも有用なのだと思います。


ちなみに乗り場には世界各地の鉄道路線図を抽象化したモニュメントがあります。
フェニックスで東京の路線図を見たところでどうしようもないので実用的には何の意味もない飾りです。


で、世界屈指の鉄道路線密集地帯である東京の路線図もありました。
が、さっぱり要領が掴めない。まあるい緑の山手線しか分からないじゃないか。真ん中通る中央線すら無いじゃん。


でも図を90度傾けてみるとなんだか中央線っぽいものが見えてきます。
なんだかこうしてみるとそれっぽい路線図に見えてきますね。


そこからテキトーに路線を当てはめていくとこんな感じになるんじゃないかな。異論は認める。
ちょっと苦しい部分はあるけど、東西南北は合ってるんじゃないかな?

つーか、山手線を記号にしているだけであとは割といい加減なんだと思います。
でも環状線とその内側に通るS字の路線、環状線の左下からやたら外側に伸びてる路線ってだけでなるほど東京だと見当がつくもんですから、意外と特徴は捉えられているんじゃないでしょうか。


こっちはロンドンの路線図。これも左に90度傾けてみるとなんだかそれっぽく見えます。
東京の路線図はJR、私鉄、地下鉄が入り混じってカオスでしたがロンドンはどうも地下鉄の路線図だけを参考にしているみたいなので路線特定の難易度が数段下がってそうです。

他にはサンクトペテルブルクのもありましたが、これは川の地形まで描かれていたので東京よりも難易度が一桁は下だろうという内容でした。東京が難しすぎなんですねぇ。


そいでは球場へ向けて出発(#130+#124)。


球場最寄り駅へ向けて一直線に行こうと思いましたが、車窓を眺めていたらカブースを見つけたのでその次の駅で下車。Mill Ave/3rd St電停で降りました。
電停はこのように簡易的で現代的な造りになっています。


道路を渡った先にカブースが見えます。バレーメトロレールの線路は曲線になっていて、なんだか電車を撮るのに良さそう。


カブースを見つけました。4~5台くらい置いてあります。
が、博物館や資料館ではなく、ここはメキシコ料理を出すレストランなのでした。これだと入りにくいしそもそも開いてないしだったので、とっとと引き上げました。


電停に戻ると鳥が止まっていました。そりゃいるんでしょうけど、砂漠にもこういう小鳥がいるもんなんですね。


次に乗る電車が来ました(#107+#126)。目論見通り、アウトカーブからのいい角度で電車の写真を撮れました。


Sycamore/Main St電停で下車して、そこからバスに乗り換えます。
電停前のバス停から#96系統Mesa Riverview行きに乗ります。バスはNFI C40LFR(#6598)。バレーメトロでは自転車も載せられるのだ。フェニックスはひたすら平らな地形だから自転車移動が楽そうでいいな。

脱線しますが、バレーメトロの路線バスの路線は変わった形態をしています。LRTのバレーメトロレールを基幹路線、その各電停から路線バスが数系統ずつ出ているという形態です。路線バスがダウンタウンのバスセンターに集中して乗り入れるというよくある形態ではないのですね。
路線バスも東西南北に伸びる道路を網目状に網羅しています。電車とバス、あるいはバスとバスとの乗り継ぎを考慮した運用になっていて興味深いものになっています。
ていうか、路線図を見れば変わった路線網なのが分かると思うんで、見て。
碁盤の目状の都市でないと展開しづらい路線図だと思いますが、京都市あたりでは使えそうな気がしますがどうなんでしょうね?

というところで今日はここまで。