引き続き地上展示を見ていきます。
1 1/2t救急車。
なんだかすんごい古そうな見た目をしていますが、73式中型トラックを原型にした野戦救急車です。40年以上前のトラックだったらそりゃ古いわ。色もめちゃくちゃ退色しているし。
なんかカバーが掛けられていました。おしゃれですね。
荷台。4~5人の患者を運べそうです。設計が古いというのもあるんでしょうが、乗っていてあまりいい気分では無さそうです。
またT-7が航過。これは富士山を象ったものだそうです。他では見ない編隊なので静浜独自のものなのでしょう。
ハンv・・・もとい高機動車。陸自の装備品展示ではおなじみですね。
軽装甲機動車。陸自ではなく静浜基地(つまり空自)の車両。だからなのか知りませんが、これもめっちゃ色褪せてる・・・。
オートバイ(偵察用)。それがこれの正式名称だそうだ。なにせ持ち出しが楽なのかは分かりませんがこれも装備品展示でおなじみ。
バイクでの偵察は敵に見つかる可能性もあるし被弾することもありうるので中々危険な任務・・・ということで、これひとつ操るのにも色々な技能を習得する必要があるんだそうです。
第11飛行教育団の兵舎の前には退役したT-3がゲートガードのように保存されていました。
そういえば基地内には資料館みたいなものがあるそうですが、この時は見学できたんですかね?だったら惜しいことをしましたね。
これで地上展示は全て見終えました。
T-7の展示飛行はと言うと最後にVの字の編隊で航過していきました。
傘を象っていて、日本を守る傘をイメージしているとかなんとか。
エシュロン編隊で進入、その後編隊解除して右に旋回します。
右旋回しながら降下して、そのまま着陸態勢に入ります。
こんな感じで7機とも着陸しました。これで開幕の展示飛行は終了。
格納庫の脇で吊るされていた大量のてるてる坊主たち。こういうの、前にもここかどこかで見たような記憶があるので自衛隊では恒例行事なのかもしれません。
T-7の次はT-4練習機の展示飛行です。浜松の機体でしょう。しかしう~む、真っ黒。
会場奥へ向かって旋回するので背中は見えますが遠いのでどうしても機体が小さくしか写りません。超望遠レンズのある機材ならともかくこれでは・・・。
おかしい、カナダのエアショーではあんなに撮れたのに・・・。
会場上空を真っ直ぐに航過して旋回してまた航過・・・というのを数度繰り返して帰投していきました。う~む・・・。
次は百里基地第501飛行隊のRF-4ファントムIIの展示飛行です。
静浜基地は滑走路の距離が短いのでジェット戦闘機が離着陸できないのです(小型のプロペラ練習機よりも大型のジェット戦闘機の方が重かったりする分滑走距離が長いのだ・・・
なので静浜のT-7以外の展示飛行は他の基地から飛来(フェリー)してきて基地上空で展示飛行してまた基地に帰投するという方法を採っています。一応ジェット練習機のT-4は静浜でも離着陸できるらしいですが、最寄りが近所の浜松なので地上展示でもしない限りわざわざ着陸してくることも少ないようです。
RF-4E。機体の番号は分からん。
RF-4は戦闘機であるF-4を偵察型に設計したもの。偵察; Reconnaissanceなので型式番号にRの頭文字が付きます。
機体に大きいカメラを載せていて、敵地を上空から撮影して味方にその情報を持ち帰るという任務なんかが主です。敵ん中に入り込むので何せ速さが命・・・というわけで偵察機にはその時代の高速機が偵察機に転用されたり新しく開発されたりしていたのでした。
軍用機のルーツは敵地の偵察にあるので黎明期から偵察機があったのですが、上記のような任務は安全安心の人工衛星クンで事足りてしまった感もあるので最近はそういう感じの偵察機は減ってる感じですね。代わりに電子偵察機とか無人偵察機とかそういうのがはびこっている感じ。
で、RF-4Eは最初から偵察機として設計された方の機体です。写真じゃ分っかんねぇですが、機首の辺りにカメラが3台くらいありにけり。なおカメラはフィルム式。
また会場の奥で旋回・・・。遠い。なんていうか自衛隊=サン、魅せるのがあまりお上手ではない?
何と言っても自衛隊は飛行高度が高いです。たぶん安全上あまり低高度は飛べないんだと思うんで仕方ないことなんですが。
ところでこのRF-4E、最近話題の洋上迷彩機ですね。F-2みたいに青い迷彩塗装をしているやつです。珍しいんですが、いや~この写真じゃ。
こっちはRF-4EJ。機体の番号は知らん。
こっちはRF-4Eに加えてJが付いていますが、これは元々戦闘機型だったF-4EJを偵察型に改造したもの。
なので機首にはカメラが無く代わりに胴体下に偵察ポッドを付けているのですが、拡大してみるとなんだか偵察ポッドのような影があるな・・・程度にわかりました。う~ん。
それにしてもターボジェットの音はやはりやかましいですね。
こっちの塗装は従来から存在する緑と茶色の迷彩でした。
最後に2機編隊で会場を飛行して帰投していきました。
今日はここまで。
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