黒鉄重工

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久しぶりの静浜基地航空祭へ その4【2016/09/25】

2017-07-10 23:08:43 | 旅行・イベント記

引き続き地上展示を見ていきます。
1 1/2t救急車。
なんだかすんごい古そうな見た目をしていますが、73式中型トラックを原型にした野戦救急車です。40年以上前のトラックだったらそりゃ古いわ。色もめちゃくちゃ退色しているし。



なんかカバーが掛けられていました。おしゃれですね。



荷台。4~5人の患者を運べそうです。設計が古いというのもあるんでしょうが、乗っていてあまりいい気分では無さそうです。



またT-7が航過。これは富士山を象ったものだそうです。他では見ない編隊なので静浜独自のものなのでしょう。



ハンv・・・もとい高機動車。陸自の装備品展示ではおなじみですね。



軽装甲機動車。陸自ではなく静浜基地(つまり空自)の車両。だからなのか知りませんが、これもめっちゃ色褪せてる・・・。



オートバイ(偵察用)。それがこれの正式名称だそうだ。なにせ持ち出しが楽なのかは分かりませんがこれも装備品展示でおなじみ。
バイクでの偵察は敵に見つかる可能性もあるし被弾することもありうるので中々危険な任務・・・ということで、これひとつ操るのにも色々な技能を習得する必要があるんだそうです。



第11飛行教育団の兵舎の前には退役したT-3がゲートガードのように保存されていました。
そういえば基地内には資料館みたいなものがあるそうですが、この時は見学できたんですかね?だったら惜しいことをしましたね。
これで地上展示は全て見終えました。



T-7の展示飛行はと言うと最後にVの字の編隊で航過していきました。
傘を象っていて、日本を守る傘をイメージしているとかなんとか。



エシュロン編隊で進入、その後編隊解除して右に旋回します。



右旋回しながら降下して、そのまま着陸態勢に入ります。



こんな感じで7機とも着陸しました。これで開幕の展示飛行は終了。



格納庫の脇で吊るされていた大量のてるてる坊主たち。こういうの、前にもここかどこかで見たような記憶があるので自衛隊では恒例行事なのかもしれません。



T-7の次はT-4練習機の展示飛行です。浜松の機体でしょう。しかしう~む、真っ黒。



会場奥へ向かって旋回するので背中は見えますが遠いのでどうしても機体が小さくしか写りません。超望遠レンズのある機材ならともかくこれでは・・・。
おかしい、カナダのエアショーではあんなに撮れたのに・・・。



会場上空を真っ直ぐに航過して旋回してまた航過・・・というのを数度繰り返して帰投していきました。う~む・・・。



次は百里基地第501飛行隊のRF-4ファントムIIの展示飛行です。
静浜基地は滑走路の距離が短いのでジェット戦闘機が離着陸できないのです(小型のプロペラ練習機よりも大型のジェット戦闘機の方が重かったりする分滑走距離が長いのだ・・・
なので静浜のT-7以外の展示飛行は他の基地から飛来(フェリー)してきて基地上空で展示飛行してまた基地に帰投するという方法を採っています。一応ジェット練習機のT-4は静浜でも離着陸できるらしいですが、最寄りが近所の浜松なので地上展示でもしない限りわざわざ着陸してくることも少ないようです。



RF-4E。機体の番号は分からん。
RF-4は戦闘機であるF-4を偵察型に設計したもの。偵察; Reconnaissanceなので型式番号にRの頭文字が付きます。
機体に大きいカメラを載せていて、敵地を上空から撮影して味方にその情報を持ち帰るという任務なんかが主です。敵ん中に入り込むので何せ速さが命・・・というわけで偵察機にはその時代の高速機が偵察機に転用されたり新しく開発されたりしていたのでした。
軍用機のルーツは敵地の偵察にあるので黎明期から偵察機があったのですが、上記のような任務は安全安心の人工衛星クンで事足りてしまった感もあるので最近はそういう感じの偵察機は減ってる感じですね。代わりに電子偵察機とか無人偵察機とかそういうのがはびこっている感じ。

で、RF-4Eは最初から偵察機として設計された方の機体です。写真じゃ分っかんねぇですが、機首の辺りにカメラが3台くらいありにけり。なおカメラはフィルム式。



また会場の奥で旋回・・・。遠い。なんていうか自衛隊=サン、魅せるのがあまりお上手ではない?
何と言っても自衛隊は飛行高度が高いです。たぶん安全上あまり低高度は飛べないんだと思うんで仕方ないことなんですが。
ところでこのRF-4E、最近話題の洋上迷彩機ですね。F-2みたいに青い迷彩塗装をしているやつです。珍しいんですが、いや~この写真じゃ。



こっちはRF-4EJ。機体の番号は知らん。
こっちはRF-4Eに加えてJが付いていますが、これは元々戦闘機型だったF-4EJを偵察型に改造したもの。
なので機首にはカメラが無く代わりに胴体下に偵察ポッドを付けているのですが、拡大してみるとなんだか偵察ポッドのような影があるな・・・程度にわかりました。う~ん。
それにしてもターボジェットの音はやはりやかましいですね。



こっちの塗装は従来から存在する緑と茶色の迷彩でした。



最後に2機編隊で会場を飛行して帰投していきました。

今日はここまで。


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カナダの航空祭コモックスエアショーを堪能する その14【2015/08/15】

2017-07-08 22:23:56 | 旅行・イベント記

前回に引き続きカナダ空軍CC-115 (DHC-5)の飛行展示。今度は再び主脚を展開して着陸態勢に入りました。
ありゃ、まだ展示を始めて5分程度しか経っていませんが、もうおしまいか。



はい着陸~・・・とこのまま引っ込むと思って油断したら再加速してまた離陸していきました!カメラは一旦しまってしまったのでこの間の記録はなし・・・。
どうやらCC-115の短距離離着陸性能(STOL)を披露したかったようです。しかしほんの数百mで離陸してしまいましたので、確かにそのSTOLは優秀です。



再び戻ってくる頃には雲の切れ間から太陽が見え、機体が陽の光を浴びる激V写真が!
こういうのを撮りたかったんだ!ああもう満足です・・・!



CC-115のパイロット、調子に乗って今度は前脚だけ浮かせながら滑走路を走るという曲芸を披露。
着陸する時には後ろ脚から地面に付くのでこういう姿勢になりますが、それを継続して維持するというのは素人考えでも普通じゃないと思うわけです。
で、そのまままた離陸していきました。機体もパイロットも中々に変態だな。



今度はヘリコプターのCH-149コルモラントが展示飛行を始めます。



CC-115みたいな変態機動はしませんが、機体から縄伝いに隊員を降下させました。救難救助の場面を演じているんですね。この手のヘリコプターではおなじみの展示です。
隊員と比べると分かるように、結構大型のヘリコプターなんですよ。



着地。



もう一人着地。ちなみにヘリの高度は60~80mくらいだったと思います。



回収地点は降下地点とは別の場所で。正面に来てくれました。



隊員を回収します。上るのも大変だよな。



これで展示は終わりなので帰投します。帰投と言っても基地はここです。



CC-115も今度こそ着陸して第442飛行隊の展示飛行は終了です。


[CC-115 DHC-5 Buffalo Engine Start-Up and Takeoff]

今日のおまけはCC-115のエンジン始動から離陸までの動画。

今日はここまで。


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カナダの航空祭コモックスエアショーを堪能する その13【2015/08/15】

2017-07-07 22:28:12 | 旅行・イベント記

2015年8月15日(土)14時22分
展示飛行の合間にセントラルマウンテン航空のBeech 1900D (C-FCMN)が着陸。



すると今度は軽飛行機とそれに牽引されるグライダーが離陸していきました。



牽引する軽飛行機のパイパーPA-25 (C-GFTP)。



牽引されるグライダー、H-101サルト(Salto; 宙返り)。グライダーにもレジC-GJNDが登録されるんですね。
これはマンフレッド・レディウスの操る曲技飛行用のグライダーで、高い高度から展示飛行しながら滑空して地上へ着陸していくものです。まずは飛行機で上空まで引っ張ってもらい、それから曲技を披露します。
そこまで行くには少し時間がかかるので・・・。



コルモラント登場!
第422輸送/救難飛行隊のCH-149コルモラント(149908)の展示飛行が始まりました。
救難機の黄色がとても目立ちます。



さらに俺もいるぞとばかりに飛んできたCC-155バッファロー(115462)もやってきました。第442飛行隊コンビでの展示です。
まずは機体を左右に振りながら進入。



そしたら機を左へ傾けて。



腹を見せながら通過。



脚を出しながら低高度で進入。ああ、どこぞの某航空自衛隊ではこんな飛び方してくれないぞ・・・(向こうにも低く飛べない事情はあるんでしょうが



あぁ、これはいいですねぇ(恍惚



後追い。カーゴランプ部は飛行機とは思えぬ四角四面とした形状です。これでもいいんだ。
高翼配置の主翼やT字の尾翼、機首とエンジンポッドに備えられた主脚なんていうのは後のDHC-7やDHC-8に繋がる形状です。



今度は会場奥からこちらへ向かって左旋回。
ちょっと望遠が足りないですが画角は最高ですね。さっきから写真映えする飛び方してくれます。



正面を撮影。

まだ途中ですが今日はここまで。


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北米project 4 ~Is the order a warbird? その18【2016/03/04~10】

2017-07-06 22:43:53 | 海外旅行記

2016年3月5日(土)9時50分
カリフォルニア州チノ ヤンクス航空博物館

朝練で鉄道を撮影した後は、いよいよ今日の本丸その1に討ち入りします。その名もヤンクス航空博物館 Yanks Air Museum
チノ飛行場の敷地内にあって、この後行く本丸その2ことプレーンズ・オブ・フェーム(POF)の隣りにある博物館です。
飛行場と言っても空港ではないのでもっぱら個人の所有機とかPOFの持っている古典機が飛んだりする空港です。なのでここまで来れる公共交通は無いし、周辺を見渡しても無さそうです。レンタカーを借りてくるのが無難でしょう。

木製の複葉機から超音速ジェット機までだいたいすべての時代の機体を展示してあります。機体は戦闘機のような比較的小型のものがほとんどです。みんな知ってるチョー有名な機体は少ししかいないものの、逆にこんなものがいるのか!と驚くこと請け合いのチョーレアな機体もちらほらいます。
ちなみにこの博物館、ありえねーペースで収蔵品を増やしていて、私が訪れた時は2016年3月で今は2017年7月なわけですが、いまここのサイトを覗いてみるとこの1年ちょっとの間で「あれ?こんなのあの時は見なかったぞ?」という機体が何機かいました。たぶん修復中や非公開の機体も数に入れているからというのもあるんでしょうけど。
さすがに手狭になっているそうで、別館を建てるつもりでいるらしい。その資金源はどこからやってくるんだ・・・?
私が見た感じではどうもジャンクヤードから漁ってきた残骸を修復しているような感じでした。なので増えているのは戦後の機体ばかりだったと思います。



ゲートガード的に建物の入口に置かれているC-47(16機目)。
特に説明はなかったのでもしかするとDC-3なのかもしれませんが、十中八九C-47でしょう。



後ろから。
C-47は輸送機だったわけですが、床面が後ろに傾いているので荷物は積み下ろしが大変だっただろうし人間が乗るにも後ろに少し倒れながら座るわけで、今の視点で考えると中々不便そうです。

屋外にはこれだけだったので(あとは柵の向こうに飛行機の残骸が山のように積まれていた)館内に入って受付で入館料を支払います。



入ると最初に目に入ってくるのは第二次世界大戦より前の大昔の機体。これだけで30機ほど置かれています。前菜からやたら多いな・・・。
軍用機は少な目なのがここの特徴。なので取っ掛かりも何もなく・・・。なのでここは軽く済ませてしまいます。



一番手はこいつ、ライトフライヤー(17機目)。1903年12月17日初飛行。御存知ライト兄弟の作り出した飛行機です。
一般的には世界で初めて飛行した航空機という認識ですがこれは曖昧なものでして、細かい説明付けをするとなると結構ややこしいです。これ以前にも気球、飛行船、グライダーなんかで飛行はしていますからね。
ヤンクスでは「史上初の空気より重い動力付き有人航空機」と書いています。空気より重いってのは、空気より軽い航空機であるところの飛行船という先例があるからですね・・・。
他の多くの航空博物館に展示してあるのと同様にこれもレプリカです。本物もちゃんと現存していて、これはスミソニアン大先生が抑えています。

ちなみに今の視点は機体を左後ろから見ている状態です。プロペラがついている方が実は後ろ側なのですね・・・。



エンジンは兄弟のお手製。自転車屋がよく造ったもんだと思います。でも動力を自転車のチェーンで伝達するという辺りは自転車屋っぽくてなんだかいいですね。



エンジン単体。中身もちゃんと造ってあるのかな?
4気筒のシリンダーとでかい弾み車が目に入りますね。



おっさんの胸像。誰やねんこいつ・・・と思って像の下にある銘板を見てみると、ゲゲッ!ドゥーリットルやんけ!
ジミー・ドゥーリットルといえば日本人には1942年の東京本土への空襲作戦「ドゥーリットル空襲」がまず挙げられますが、この人他にも色々な肩書を持っています。
史上初めて飛行機でアメリカ横断を成し遂げ、マサチューセッツ工科大学で航空関連の危険予測の分野で博士号を取得し、同年には水上機のエアレース「シュナイダー・トロフィー」で優勝するなどなど。
東京を空襲しただけの人じゃないんですよこの人。この胸像にも愛国者だとか国の英雄だとか書かれています。



じゃあ順番に見ていきましょう。エアロンカC-2(18機目)。1929年初飛行。
アメリカ陸軍の技術者ジョン・ドーズの開発した飛行機。三角形の胴体が特徴的。
同型機は何機か残っているんですが、耐空証明を取っているのはこれだけらしいです。



飛行機と一緒になんでだか自動車も何台か置かれていました。
マックスウェルっていう聞いたこと無い会社の車です。1904年から20年で消え去ったのでそらそうや。車種は多分フェアトン Phaeton



アメリカンイーグルA-1(1927年・19機目)
訓練用の複葉機で、3人乗り。3人目は誰が乗るんだ?



スワローTP(1928年・20機目)
商用飛行機・・・の訓練機です。Training PlaneだからTP。



トーマス・ピジョン ピジョン飛行艇(1920年・21機目)
飛行艇のことを羽の付いたカヌーとよく言いますが(?)、これはまさしくカヌーサイズの飛行艇ですね。胴体で離着水するので立派な飛行艇です。
博物館もこれの素性があまり分かっていないようで、復元もなんだかまだ途中という感じです。
左にあるエンジンはこれのものでしょう。胴体と上翼の間に取り付けてたそうですが見る限り博物館でも分かっていないのかしら?



カーチスJN-4Dジェニー(1918年・22機目)
第一次世界大戦のアメリカ代表。ただまあ練習機ですが。
当時としては膨大な数6000機も造られたんで戦争が終わると余るようになってしまいまい、それらは民間に払い下げられるようになりました。
それらは民間の練習機や航空郵便と色々と使われたそうです。



トーマス・モース S-4Cスカウト(1918年・23機目)
何も知らないんで素通りしてしまいますが、これがアメリカ軍初の戦闘機です。でも結局練習機に使われたようで・・・?



セスナ モデルAW(1928年・24機目)
小型飛行機の代名詞的存在のセスナが送り出した最初の飛行機がこのモデルAWです。AWはモデルAの派生型で、ワーナー・スカラブエンジンを載せた機体とのこと。
4人乗りで密閉式の操縦室を持っていますね。



フリート モデル7B(1930年・25機目)
これも練習機。カナダでも使っていたそうで。
現存機はこれとカナダにもう1機あるだけだそうで、中々貴重。



カーチス・ライトCW-1ジュニア(1931年・26機目)
プロペラが後ろ側に付いた推進式の機体。胴体がやったら細いですね。



ステアマン4-Dジュニア・スピードメール(1930年・27機目)
名前通り航空郵便に使われた機体。荷室は600ポンド分あります。
なかなか流線型な形状をしていていいですね。エンジンカウルはNACAカウルだそうで、速そうでもあります。

といったところで今日はここまで。


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久しぶりの静浜基地航空祭へ その3【2016/09/25】

2017-07-04 22:48:53 | 旅行・イベント記

静浜基地の航空祭が開幕したわけですが、まだ地上展示機を全て見ていないので最初のうちに済ませてしまいます。
T-7は派手な機動をしないので上空を通過するところを抑えれば大丈夫です。



駐機場の端っこに1機だけぽつんと置かれていたノースアメリカンF-86Fセイバー。これも静態保存機です。
前回のT-6やT-34みたいに普段は格納庫内で保管というわけではなく、露天で常設展示されているようです。そのせいで外観はくたびれています。
実はこの辺りにはF-86Fの他にもT-1、F-86D、T-33が露天展示されていたんだそうです。しかし、2016年3月にF-86Fを残して解体されてしまったようです・・・。T-1は国産機であったわけですがこれも解体しちゃったんですね。このF-86の余生も最早それほど長くないのかもしれません。



T-7が足を出しながらデルタ編隊でフライパス。



展示ではないですが駐車場に停まっていた静浜のトラック。車種はいすゞフォワードでしょうか?



こっちのトラックは日野レンジャー。



さらに三菱ふそうキャンター。古いモデルですね~。



日産NV150AD。この車で黒色ってのはあまり見かけないですね。



陸上自衛隊の装甲車展示の一角。ずらずらと並んでいます。



96式装輪装甲車。隊員を運ぶための兵員輸送車です。



87式偵察警戒車。
敵勢力下であえて小規模な戦闘をして敵の規模や反撃なんかの情報を集めてくる威力偵察に使われるやつですね。なのでパッと見は戦車にも見えなくもない。
ところで装甲車のくせにやけに窓の大きい風防を付けていて「装甲車でその風防は死ぬだろ」って思ったんですが、あれは公道走行時に装着する外付けの風防だったのでした。ワイパーも付いてるけどあれは手動なんだろうな。



82式指揮通信車。自衛隊初の装輪装甲車だそうな。
ちなみにこれらは富士教導団からやってきました。普通に公道を走れる大きさだったはずなので、これで高速道路をかっ飛ばしてきたんだろうなぁ。

今日はここまで。


その4へ→

久しぶりの静浜基地航空祭へ その2【2016/09/25】

2017-07-03 22:22:30 | 旅行・イベント記

バスを見終えたので航空祭のメイン会場に向かいます。駐機場には富士T-7練習機がずらずらと並んでいます。
静浜基地は航空機パイロットを養成する基地ですので、基地に配備されている機体は練習機ばかりです。



T-7は初等訓練に使用される機体で、すなわち訓練生が最初に操縦する実機となります。航空自衛隊のあらゆるパイロットは全員これに乗ることになります。またそのうち半分は静浜で訓練することになります。ちなみにもう半分は山口県にある防府北基地です。
外観は先代のT-3とほとんど全部同じ。で、T-3は丸っきりアメリカのT-34をパクッt・・・もとい参考にしているのでT-34と酷似。よって未だに1948年初飛行のT-34みたいな飛行機が飛んでいるということです。21世紀に初飛行した飛行機の割には見た目が古めかしいのです。22世紀になっても同じ形の別の機種が飛んでそう。



会場中央は地上展示機軍団が滑走路を背景に居座っています。この配置、来場者が離着陸を見られる空間が減るからやめちまってもっと隅っこで展示して、空いた空間分もっと近くで見せてやればいいのに・・・。
このヘリコプターはボーイング・バートルCH-47JAチヌーク。回転翼を2つ備えた輸送用の機体ですね。
陸上自衛隊と航空自衛隊の2軍が採用しているのですが、塗装が微妙に違うので分かりやすいです。この地味目の迷彩塗装は陸自の機体です。



回転翼の断面。ちゃんと揚力を生む形状になっているんですね~。



ゴジラと戦争でもする気か!?という見た目のこのヘリコプターはマクドネル・ダグラスAH-64Dアパッチ・ロングボウ。空から戦車なんかを一方的にぶっ潰すヘリ。でも対空兵器は苦手なので航空優勢を確保した上での攻撃が必要。弱い者いじめみたいだね。



胴体の横に羽がついていて、そこにミサイルやロケット弾なんかを吊り下げることができるようになっています。



機首の先端には照準装置と操縦士用の暗視装置が付いています。
コックピットの下には30mm機関砲があります。ゴジラには全く効かない模様。



正面から。攻撃ヘリは前面投影面積が小さいと聞いていた割には幅がある。
メインローターの上に乗っている風船みたいなやつはこのアパッチの真骨頂、ロングボウ火器管制レーダーです。
ちなみに陸上自衛隊のAH-64Dの調達は62機のところ13機だけに留まっていて、大失敗やらかしています・・・。自衛隊の装備調達のお粗末さは今に始まったことじゃないですが、まあアレよね。税金使う以上、いい加減な買い物しないでよね。
そういう事情もあるんで、AH-64Dが見られるのは比較的珍しいとは思います。



これも陸自のヘリコプター、ベルUH-1Jヒューイ。初期型はベトナム戦争時代から飛んでいる古参ヘリですね。
J型は1991年以降に生産された比較的新しいもの。なんだかザクのツノみたいなものが付いているのでたぶん隊長機なのでしょう。実際にはワイヤーカッターだそうですが。



ここからは空自の機体。レイセオン・ビーチT-400練習機です。
見た目の通りビーチクラフトのビジネスジェット、400型を流用しています。練習機というと戦闘機パイロットを養成するものを思い浮かべますが、これは輸送機なんかのパイロット訓練生のための機体です。
なお400型の原型機はその昔三菱がアメリカで開発・販売をしていたビジネスジェットMU-300ダイヤモンドなのでした。ただMU-300は星のめぐり合わせと三菱の大誤算が重なって鳴かず飛ばずなほど売れなかったので、この機種をビーチクラフトに移管したのを最後に三菱はアメリカから撤退してしまいましたとさ。
そんな機体が巡り巡って日本の自衛隊に採用されたというのは三菱にとっては本懐なんでしょうかね?



親の顔より見た練習機ことノースアメリカンT-6Fテキサン。第二次世界大戦時から生産されていたアメリカの練習機で、航空自衛隊発足時にアメリカから供与されたもの。
さすがにこれはとっくに退役したやつですが、静浜基地でこうして保存されています。退役したのは1965年だそうなので、既に50年以上保存されていることになります。空自さんは退役した飛行機を保存しているという場合が多いです。



ビーチクラフトT-34メンター。航空自衛隊初期の初等練習機として採用。富士重工でもライセンス生産していたようで。
やはりここで保存されています。



今のT-34をパクっt・・・もとい参考にして開発した国産機(笑)ということになっている富士T-3。
T-34と外観がほぼ全く同じ機体になっているのが特徴。よくビーチクラフトから怒られなかったなこれ・・・。



またCH-47。ただしこっちは航空自衛隊の機体。迷彩柄がなんとなくおもちゃっぽい方が空自です。



時間となって航空祭開幕。わーパチパチ。
開幕は静浜所属のT-7による展示飛行でした。



デルタ形態で会場をフライパス。う~ん真っ黒。

今日はここまで。


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