The Swinger/Harry Edison
(Verve MGV-8295)
(Verve MGV-8295)
昨日のラリーン・ハンターを聴いていて,スウィーツのmuted trumpetが非常に効果的に使われていたことで今日はちょっとスウィーツをDIGしてみます。クインシー・ジョーンズがラッパを勉強していたとき,シアトルでHarry Edisonの演奏を聴いたとき"Unpretentious, Swung Straight Ahead”と語ったエピソードがナットヘントフによるライナーの冒頭に書かれています。ベイシーアイツとしてベイシーのアルバムや他のverveの盤でも,彼の軟らかで暖かいtrumpetはきけますので結構隠れファンも多いのではと推測いたします。以前に、バック・クレイトンとの今共演盤をアップしたときにblog仲間の久保田さんが「今一番求めているサウンド!」と言われたのを思い出しますね。本日のアップはこのスウィーツのVerve盤から一枚いきますね!。
メンバーはHarry Edison(tp), Jimmy Forest(ts), Jimmy Jones(p), Freddie Green(g), Joe Benjamin(b), Charlie Persip(ds)の渋いメンバーによるセクステットです。スウィーツのミュートプレイが全編にフィーチャーされていて、グリーンの参加で否が応でもからだを揺さぶられてしまいますね。A-1の"Pussy Willow", B-1の"The Strollers"の2曲のブルースでは録音前にR&Bバンドからスウィーツのグループに参加したJimmy Forestのアーシーなプレイが光ります。またJimmy Jonesのチャーミングなブルースプレイも聴きモノで唄伴でキラリと光る彼の実力が垣間みえます。A-2のスタンダード"The Very Thought Of You"ではスウィーツのミュートによる暖かいバラードプレイが最高ですね。自分にとっては、数あるスウィーツのリーダー盤でも一番ターンテーブルに載る機会の多いアルバムなのです。
所有盤は凄いリングウェアーでカバーは痛んでいますが,Verveのトランぺッターラベルのモノラル盤でフォーレストのサックストーンなどはとても厚く録音されています。こう言う中間派のスウィングするセッションは掛け値なしに楽しめますよね!