Street Of Dreams/Grant Green
(Blue Note BST 84253)
(Blue Note BST 84253)
バスケットボール好きの方なら、カリーム・アブドゥル・ジャバーの名前をご存知だろうと思います。数年前のNBAのスーパースターはマイケル・ジョーダンでしたが彼以前のNBA最高のプレーヤーはジャバーです。ジャバーはLAレイカーズで長年プレイし,何度もNBAチャンピオンとなっており,当時レイカーズがゲームを行っていたGREAT WESTERN FORUMの東側の通りにカリームの名前が付けられていたのを思い出します。彼のプレイをリスペクトしその名を残したモノですよね。ジャズのカバーでもこんな通りの名前をかいた案内板を使った物があるのです。ブルーノート好きには広く知られているのでしょうが,このアルバムカバー、グラント通りとグリーン通りの交差点の案内板なのかもしれませんね。グラント・グリーン・ストリートってのが彼の生地(せいち)なんかにひょっとしたらあるのかも知れませんが,グラント・グリーンってそんなに有名人じゃないって声が聞こえてきそうです。
さて、本題。本日アップのアルバムはその道路標示版を使った洒落たカバーが大好きなギタリスト,グラント・グリーンの一枚です。彼のアルバムとしては比較的地味な一枚ですが,スタンダード中心の渋い仕上がりの好アルバムです。メンバーはGrant Green(g), Larry Young(org), Bobby Hutcherson(vib), Elvin Jones(ds)の四重奏団です。人気盤"I Want To Hold Your Hand"のモブレイを人気盤"Idle Moments"で共演したハッチャーソンにさしかえた渋めのカルテットです。A面の"I Wish You Love"やドーハムの演奏でも有名な"Lazy Afternoon"でのグリーンの歌心溢れるソロは彼の真骨頂ですし,ハッチャーソンのバイブの余韻も相変わらず素晴らしいですね。Green~Young~Elvinのセットは当時のGreenのレギュラーグループなのかもしれませんね。
所有盤はリバティのブルーノートステレオ盤です。それにしても,この道路標示版を使ったカバー,色合いを含めて洒落ていると思いませんか?