For Quiet Lovers/Teddy Wilson
(Verve MGV2029)
(Verve MGV2029)
先日もジャズ批評が特集されて,相当話題になったですがどうしようもなく好きでたまらないカバーってのがありますよね。もう演奏なんてどうでも良い!美しいカバーを見ているだけで幸せになれるそんなアルバムがジャズにはいくつもありますよね。本日は,そんなアルバムの一枚をアップしたいと思います。ジャケ的には結構有名ですから所有されている方も多いですよね。こう言った恋人同士を描いたカバーは周囲の美しい風景次第でよりロマンティックな素晴らしい物になりますね。以前にアップしたチェット・ベイカーのIn Europeと並びこう言ったカバーの東西の横綱的ジャケットと思います。こう言うのはCDじゃなくって、絶対LPでほしいアイテムだろうと思います。
メンバーはTeddy Wilson(p), Milt Hinton(b), Jo Jones(ds)の,何の変哲もないピアノトリオです。カバーがこうじゃなければ別段取り上げる必要もないのかも知れませんが、いつもの小気味のよい軽快なスィングピアノを楽しむことができます。演奏曲もブルースとスタンダードがバランス良く配された構成もいつものテディ’ズ スタイルと言う感じです。スタンダードではA面では"YOU TOOK ADVANTAGE OF ME", "THREE LITTLE WORDS", "IF I HAD YOU"、B面では"WHEN YOUR LOVER HAS GONE", "APRIL IN PARIS", "GET OUT OF TOWN"等、有名曲が目白押しでとてもリラックスしていて安心して聴けます。
所有盤はMGM、T字Verveのモノラル盤です。基本的にNORGRAN~CLEF~VERVEというラインは大好きなのですが,DSMカバー以外にもこんな秀逸な物があるんです。バックの木々は色調からは紅葉をイメージさせますが,2人がハーフスリーブなので新緑の頃なのでしょうか?・・・。カバーを撮ったPhil Marchに聴いてみたいモノです。