67camper's Blog

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ジョーンズ嬢に会ったかい?

2007-07-18 02:42:29 | jazz & vocal
Have You Met Inez Jones?/Inez Jones
(Riverside 12-819)


 いつも話題に登る3大レーベル、即ちブルーノート,プレステッジ,リバーサイドは、ご承知のように幾多のインストルメンタルの好アルバムを作成しておりますが,何れのレーベルにも少ないですがボーカルアルバムが存在します。それらはいずれもコレクターの琴線に触れる好盤が多いのも確かです。本日は,リバーサイドからリリースされた黒人ボーカルアルバムをアップしますね。主役のInes Jonesはメンフィス出身で,40年代に西海岸のベイエリアに移り,そこでは比較的知られた存在で、オークランドやサンフランシスコのホテル,クラブ等で唄っていたと言います。クセがなく聴きやすいボーカルで,実際のライブではピアノも弾き,弾き語りスタイルでも知られていたようです。

 本日アップのこのアルバムはナットキングコールトリオでのプレイが有名なギターのオスカー・ムーアとの共演盤です。Inezのバックはムーアのギター,Carl Perkins(p), Curtis Counce(b), Bill Douglass(ds)のカルテットがつとめています。パーキンスのピアノの好演も見逃せません。サイドAの"Too Marvelous For Words", "Until The Real Thing Comes Along", "Where Or When", "Dancing On The Ceiling", サイドBの"Moonlight In Vermont", "Don't Worry 'bout Me", "Poor Butterfly"等の選曲も見事で,彼女の唯一のリーダーアルバムとしても貴重です。またA-4の"Tangerine"とB-3の"There's A Small Hotel"はOscar MooreとLeroy VinnegarのDuoによるインストトラックでボーカルファンでなくとも楽しめる構成です。 元々はオメガテープとして世に出た物ですが,LPとして初めてリバーサイドが売り出したアルバムと言う点でも珍盤の部類に入るかと思います。リバーサイドの800番台と言うのはこう言った珍盤が結構ありますが,その中のジャジーな一枚としても有名です。


Have You Met Inez Jones?/Inez Jones
(Fresh Sound FSR-411)

 上の画像は以前FSRから再発されたもので内容については知ってたのですがやはりこのリバーサイドのカバーで欲しくて買い直した,そんな一枚です。