67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

いつか聴いた歌

2006-12-02 07:23:13 | jazz & vocal

 レコードをアップするのもややネタ切れ気味なので、先日自宅の倉庫から出て来た一冊の本をアップします。タイトルは「いつか聴いた歌」:I've heard that song before. 作者は、イラストレーター、随筆家、映画監督として有名な和田誠さんです。彼の、映画や音楽に対する知識の豊富さは素晴らしく、この本は自分に随分と影響を与えてくれたモノです。手許にあるのは1978年のハードカバー、2nd editionです。現在は、確か文庫本サイズでも出ていますよね。この本の中には、彼のレコード遍歴をスタンダード曲とともに記されています。イラストレーターとしての彼の才能も有名でこの本の中にもふんだんに素晴らしい挿絵が挿入されていて、ジャズ&ボーカルファンには嬉しいモノです。下記のイラスト、少しでもジャズに興味のある方なら、誰だかわかりますよね?答えはコメントにどうぞ!!!

   

 いまretrospectiveに見てみると、ブログがそのまま本になったような感じです。初版本は1977ですからもう30年前です。本とブログ、時代の変遷を感じますが今開いてみても、全く古さを感じない内容です。ぜひ、一読をおすすめします

コテコテテナー、ウィルカーソンのデビュー盤

2006-12-01 00:00:28 | jazz & vocal
The Texas Twister/Don Wilkerson
(Riverside RLP332)


 ブルーノートの3枚のリーダーアルバムで知られるコテコテ系テナープレーヤーがドン・ウィルカーソンです。今回はこのウィルカーソンのデビューアルバムをアップしたいと思います。彼を、中央のジャズシーンに紹介したのは、何を隠そうリバーサイドレーベルのキープレヤー、キャノンボール・アダレイである。1955年、マイアミでキャノンボールはウィルカーソンとジャムる機会があり、このとき強く印象づけられたようです。キャノンボールがリバーサイドでプロデューサーをするようになり彼のレコードデビューが実現したようです。一方、ブルーノートデビューに一役かったのはアイク・ケベックだったようですね。

 さて、このデビュー盤、ウィルカーソンはコテコテのテキサステナーでハードドライビングなプレイを展開します。キャノンボールはこのレコーディングにあたり、ヒューストンにいたウィルカーソンをフリスコ(SF)につれて来て、LAからはウェストコーストを代表するベーシスト、リロイ・ビネガーとドラマー、ビリー・ヒギンズを呼び寄せました。これに自分のグループの弟ナット、ピアノのバリー・ハリス、ベースのサム・ジョーンズを加えてのレコーディングになったようです。 A-1のキャノンボール作の"The Twister"からアーシーなテキサステナーを聴かせてくれます。ハリスのピアノが絶好調ですね。続くハリス作のブルース"Morning Coffee"でもそのプレイは切れています。B面トップの"Jelly Roll"はウィルカーソン作のオリジナルブルースでここでも作者自身のファンキーなソロが聴かれます。ここでもハリスのプレイには唸ってしまいます。ソロの出だしの輝かしいトーンはハリスならでは!彼のブルースのうまさは抜群ですね。つづくスタンダードの"Easy To Love", "Where Or When"もスィンギーな前者、後者のバラードプレイとウィルカーソンの魅力を100%引き出そうとするプロデューサーの肝いり具合がわかりますね。

 リバーサイドのブルーマイクアンドリールのモノラルオリジナル盤です。日本盤は出たんでしょうかねぇ?CDはあるかもね・・・。