67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

このバッキングが好きでねぇ・・・。

2007-07-22 12:00:26 | jazz & vocal
The Intimate Miss Christy/June Christy
(Capitol T1953 )


 ジューンのアルバムはほぼ全部がキャピトルからのリリースと思われますが,多くはピート・ルゴロ,ボブ・クーパー等のビッグバンドがバッキングを務めています。勿論,こう言ったビッグバンドのアルバムから幾多の名演(盤)を生み出しているわけですが、少ない伴奏陣との共演ではケントンとのデュオ,そして本日アップのAl Viola(g), Don Bagley(b)のバッキング【曲によりBud Legge(fl)が加わる。】によるアルバムが異色な感じで存在します。ケントンとのデュオも名盤として知られていますが,このベース,ギターのバッキングで聴くジューンが個人的には好きでたまりません。ドン・バグリーのベースは軟らかいビッグトーンですし、アル・ヴィオラのギターはおそらくナイロン弦のガットではないかと言うような、響きでジューンのハスキーボイスとの相性は申し分ありません。

 A-1の"SPRING IS HERE"の出だし、いきなりのジューンの声にしびれっぱなしです。ヴィオラのアルペジオを主体としたバッキングも好感度抜群です。A-2の人気曲”FLY ME TO THE MOON"から続く"I FALL IN LOVE TOO EASILY", "TIME AFTER TIME", "THE MORE I SEE"そしてビリーの名唱で知られる”DON'T EXPLAIN”と続くA面の流れは最高ですね。B面でもヴァースから入る”IT NEVER ENTERED MY MIND", "MISTY", "I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL"等渋い選曲にも唸りますね。少ないバッキングに対応するジューンのボーカルでのインタープレイはビッグバンド物では表現できない繊細さを感じます。

 所有盤はキャピトルレインボウのモノラル盤です。カバーはおとなしめの渋い仕上がりですが、バグリーのベースがうまく録れていてジューンの陰の名盤と言っても良いと思います。

このカバーに魅せられて・・・。

2007-07-21 06:15:03 | jazz & vocal
For Quiet Lovers/Teddy Wilson
(Verve MGV2029)


 先日もジャズ批評が特集されて,相当話題になったですがどうしようもなく好きでたまらないカバーってのがありますよね。もう演奏なんてどうでも良い!美しいカバーを見ているだけで幸せになれるそんなアルバムがジャズにはいくつもありますよね。本日は,そんなアルバムの一枚をアップしたいと思います。ジャケ的には結構有名ですから所有されている方も多いですよね。こう言った恋人同士を描いたカバーは周囲の美しい風景次第でよりロマンティックな素晴らしい物になりますね。以前にアップしたチェット・ベイカーのIn Europeと並びこう言ったカバーの東西の横綱的ジャケットと思います。こう言うのはCDじゃなくって、絶対LPでほしいアイテムだろうと思います。

 メンバーはTeddy Wilson(p), Milt Hinton(b), Jo Jones(ds)の,何の変哲もないピアノトリオです。カバーがこうじゃなければ別段取り上げる必要もないのかも知れませんが、いつもの小気味のよい軽快なスィングピアノを楽しむことができます。演奏曲もブルースとスタンダードがバランス良く配された構成もいつものテディ’ズ スタイルと言う感じです。スタンダードではA面では"YOU TOOK ADVANTAGE OF ME", "THREE LITTLE WORDS", "IF I HAD YOU"、B面では"WHEN YOUR LOVER HAS GONE", "APRIL IN PARIS", "GET OUT OF TOWN"等、有名曲が目白押しでとてもリラックスしていて安心して聴けます。

 所有盤はMGM、T字Verveのモノラル盤です。基本的にNORGRAN~CLEF~VERVEというラインは大好きなのですが,DSMカバー以外にもこんな秀逸な物があるんです。バックの木々は色調からは紅葉をイメージさせますが,2人がハーフスリーブなので新緑の頃なのでしょうか?・・・。カバーを撮ったPhil Marchに聴いてみたいモノです。

白人版LH&R

2007-07-20 00:20:48 | jazz & vocal
The Group
(RCA LPM-2663)


 コーラスグループの厚いサウンドもたまにはいいモノです。ジャズ&ポップボーカルと言うとついつい白人美人シンガーばかりがもてはやされますが、たまには男性ボーカルやこう言ったコーラスグループのアルバムも良いものです。女性ばかりの~シスターズと言うのも当然人気が高いでしょうが,ランバート、ヘンドリックス&ロスのような男女混声コーラスもソプラノの女性とテノールの男性が入り交じり極めて女性コーラスと異なるサウンドが生まれ興味深いですよね。57年デビューのLH&Rは黒人のジョン・ヘンドリックスの存在が大きく,アーシーで器楽的なサウンドで人気が高かったですが,本日アップの「The Group」は62年デビューの白人ばかりの3人組で「白人版LH&R」の異名をとるグループです。より洗練されたスキャットとカウンターメロディを駆使したスピード感あふれるコーラスはなかなか聴きモノです。

 このアルバムは彼らのデビューアルバムであると同時に唯一の「The Group」名義のアルバムとして貴重で、ダウンビートで5つ星をもらった好アルバムです。メンバーはカナダ/トロント生まれのソプラノAnne Gable、セントルイス出身の1stテノール、Tom Kampman、シカゴ出身の2ndテノール、Larry Bensonの3人組です。アレンジは当時24才の若きドン・セベスキーがつとめ華麗なバッキングでもり立てます。サイドA冒頭の"IT DON'T MEAN A THING"からスィンギーでスピード感溢れるコーラスで気持ちが良いですね。A-2の"BUT BEAUTIFUL"のバラードへの対応も魅力です。またA-4の"SOMETHING'S COMING"の美しいメロディに乗ったコーラスも見事です。そして、サイドBの冒頭では、教会のベルを交えて,真骨頂とも言うべきカウンターメロディを駆使したコーラスで"GET ME TO THE CHURCH ON TIME"を聴かせます。このアルバム中の出色の出来と思われるトラックと思います。

 所有盤はRCAのモノラル盤です。こういう洗練されたコーラスもいいモノですよ!

やっぱりいいや,ブルックマイヤー!

2007-07-19 04:34:21 | jazz & vocal
The Blues-Hot And Cool/Bob Brookmeyer
(VERVE MGVS-68385)


 ジャズファンにはトロンボーンプレイヤーと言うと,流暢でメロディックなフレーズを連発するJ.J.Johnsonが何と言っても人気が高いですが、ジャック・ティーガーデンやヴィック・ディッケンソンなどから派生した白人プレーヤーにも忘れることができないプレイヤーがいます。やはり,モダンエイジの白人ボントロではこのバルブトロンボーンのボブ・ブルックマイヤーだと思います。今日はワンホーンで彼のボントロプレイを十二分に楽しめるVERVE盤をアップしたいと思います。

 メンバーはBob Brookmeyer(tb), Jimmy Rowles(p), Buddy Clark(b), Mel Lewis(ds)のウエストコースターによるカルテットです。選曲が素晴らしく唄物が多いせいでしょう,確か吉祥寺のジャズ喫茶のオヤジも絶賛していた記憶があるのですが、A-1の"ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET "の意表をつくスローな展開ですがルイスのサトルなリズムに乗ってミュートをつけてのボントロプレイにニンマリすること間違いなしです。ロウルズのピアノも好演です。Aラスの"LANGUID BLUES"のブルージープレイも良いですね。B面の"I GOT RHYTHM"もなかなかにグルービーでほとんどメルだけを相手にソロを展開するBrookmeyerのプレイは圧巻です。続く唄ものの"SMOKE GETS IN YOUR EYES"も唄心を充分に示した演奏でいいですね。

 所有盤はVerveのstereophonic盤です。ボントロを抱えたボブを捉えたカバーもモノクロでいかしていますよ。盤質が”ンー”でskipありなのが残念ですが、Bob Brookmeyer、やっぱり好きだなあ・・・。

ジョーンズ嬢に会ったかい?

2007-07-18 02:42:29 | jazz & vocal
Have You Met Inez Jones?/Inez Jones
(Riverside 12-819)


 いつも話題に登る3大レーベル、即ちブルーノート,プレステッジ,リバーサイドは、ご承知のように幾多のインストルメンタルの好アルバムを作成しておりますが,何れのレーベルにも少ないですがボーカルアルバムが存在します。それらはいずれもコレクターの琴線に触れる好盤が多いのも確かです。本日は,リバーサイドからリリースされた黒人ボーカルアルバムをアップしますね。主役のInes Jonesはメンフィス出身で,40年代に西海岸のベイエリアに移り,そこでは比較的知られた存在で、オークランドやサンフランシスコのホテル,クラブ等で唄っていたと言います。クセがなく聴きやすいボーカルで,実際のライブではピアノも弾き,弾き語りスタイルでも知られていたようです。

 本日アップのこのアルバムはナットキングコールトリオでのプレイが有名なギターのオスカー・ムーアとの共演盤です。Inezのバックはムーアのギター,Carl Perkins(p), Curtis Counce(b), Bill Douglass(ds)のカルテットがつとめています。パーキンスのピアノの好演も見逃せません。サイドAの"Too Marvelous For Words", "Until The Real Thing Comes Along", "Where Or When", "Dancing On The Ceiling", サイドBの"Moonlight In Vermont", "Don't Worry 'bout Me", "Poor Butterfly"等の選曲も見事で,彼女の唯一のリーダーアルバムとしても貴重です。またA-4の"Tangerine"とB-3の"There's A Small Hotel"はOscar MooreとLeroy VinnegarのDuoによるインストトラックでボーカルファンでなくとも楽しめる構成です。 元々はオメガテープとして世に出た物ですが,LPとして初めてリバーサイドが売り出したアルバムと言う点でも珍盤の部類に入るかと思います。リバーサイドの800番台と言うのはこう言った珍盤が結構ありますが,その中のジャジーな一枚としても有名です。


Have You Met Inez Jones?/Inez Jones
(Fresh Sound FSR-411)

 上の画像は以前FSRから再発されたもので内容については知ってたのですがやはりこのリバーサイドのカバーで欲しくて買い直した,そんな一枚です。

車庫フロアのオイル漏れ掃除

2007-07-17 22:41:09 | 輸入住宅

 変な画像ですが,うちの車庫のセメントうちのフロアの画像です。オイル漏れがひどかったデイリードライバーのエンジンをOHして、この機会にとフロアからオイルを除去しようと試みました。ブラシで擦っても全くとれない頑固なオイルの染み付き!、何ともなりません。車庫の棚をゴソゴソやっていると、ブレーキ/パーツクリーナーなる一品を発見しました。思い起こすと,富山のVWイベントでロングディスタンス賞をもらったときに頂いていた一品です。ただ程安い物はない。これを使ってみると,当たり前ですが素晴らしい効果でした。あんなに真っ黒だった頑固なオイル汚れが簡単に拭き取れるようになり、ここまできれいになりました。置いといてよかったなぁ・・・。ここで役立つとは!

ウエストコーストジャズって?

2007-07-17 02:20:38 | jazz & vocal
"GO WEST, MAN!"/Quincy Jones
(ABC-PARAMOUNT ABC 186)


  一体ウエストコーストジャズってなんだろう。一般的には,映画産業の繁栄でビッグバンドが多くでき,そこに多くのジャズメンが集い、そこで育まれたさわやかで明るいサウンドを特徴としている・・・。まあ,あながち間違いでもないでしょう。よく考えてみると、そこに集うジャズメンは必ずしも西海岸のネイティヴでないことに気付く筈です。本日アップの”Go West, Man"もタイトルからして、そういった多くのジャズメンを集めてabcに録音されたアルバムです。ジャズメンを集結させsuperviseしたのはこれまたシカゴからシアトルに移り住んだクインシー・ジョーンズです。一見,クールな演奏が出てきそうですが,期待を裏切りなかなかアーシーな一枚に仕上がっています。

 このメンバーを見たらコアなジャズファンは,必ずや触手を伸ばしたくなるのではと思います。3つのセットの演奏からなり[Alto Date]がBenny Carter, Art Pepper, Charlie Mariano, Herb Geller(as), Lou Levy(p), Red Mitchell(b), Shelly Manne(ds)、[Trumpet Date]がHarry Edison, Conte Candoli, Pete Candoli, Jack Sheldon(tp), Carl Perkins(p), Leroy Vinnegar(b), Mel Lewis(ds)そして[Tenor Date]がBuddy Collette, Bill Perkins, Walter Benton(ts), Pepper Adams(bs) Carl Perkins(p), Leroy Vinnegar(b), Shelly Manne(ds)とそれぞれの楽器をfeatureした構成です。アレンジはクインシーかと思いきや,Jimmy Giufrre, Johnny Mandel, Lennie Niehaus, Charlie Marianoがつとめています。本当にゴージャスなメンバーですよね。個人的にはaltoの共演が聴けるA-1"Dancin' Parts", B-1"Be My Guest", B-4"Kings Road Blues"の3曲が好きですね。カーター,マリアーノ、ゲラーとそれぞれ個性を発揮していますが、中でもペッパーの硬質なソロが素晴らしく、この時代のペッパーの好調さが他プレーヤーとの比較で際立ちます。タコ耳でも大丈夫できちんと裏ライナーにソロオーダーが書かれてますからご安心を!またB-2で聴かれるバラードメドレーがオリジナル重視の硬派のアルバムに於いてオアシス的役割を果たしています。ピアノのパーキンス,tenor dateで活躍するもう一人のバリトンのペッパーの好演も聞き逃せませんよ!

 所有盤はabc paramountのモノラルオリジナルです。カバーのコーティングも素晴らいです。国内盤も出ていたと思われ、中古屋では駄盤扱いですが、なかなか中味の濃い好セッションと思います。

めざせ、トシコ!

2007-07-16 07:02:53 | Weblog

台風一過の7/15(日)、末っ子のUちゃんが習っているピアノの発表会でした。
 プログラムいの1番でのステージでした。
 走らずにうまく弾けました。
 家族でただ独りのO型,さすが度胸がいい!
 パパのステージとは大違い。

グランドピアノから出る最初の一音にしびれました。
目指せ,トシコ・アキヨシ!!!

台風一過

2007-07-16 06:55:03 | Volkswagen

 連休列島を大混乱に陥れた台風4号。久々高知直撃か?と思わせましたが,土佐湾沖をスーッと通過して行きました。たいした被害もなく良かったです。九州/本州で被害受けられた方々,お見舞い申し上げます。

 うってかわっての晴天。なんか久しぶりに青空をみた感じです。台風一過の風が残り気持ちのいい日になりました。淀んだ空気を全て台風が連れて行った感じで,格好のドライブ日和!エンジンの調子が良くなった66bugを走らせました。窓全開で、カーステレオも消して,風の音と軽快になったエンジン音だけの世界。空は日本晴れ。こんな気持ちのいいドライブは久しぶりでした。

ヨットのクリス!

2007-07-16 04:26:38 | jazz & vocal
Chris Craft/Chris Connor
(Atlantic 1290)


 ケントンガールとしてはアニタ,クリスティ、コナー, リチャーズが知られていますが、みんなジャジーでハスキーボイスを特徴とています。中でもアニタ,クリス・コナーの2人はコンボとのコラボも多く、ジャズを強く感じるシンガーです。クリス・コナーはベツレヘムとこのアトランティック時代がベストですが,アトランティック時代はリリース枚数も多くどれをとっても粒ぞろいの好アルバムがひしめいています。中でもヨットのクリス,このクリスクラフトはファンの多い名盤と言っても良いのではないでしょうか?

  バックは3つのセットで演奏されていますが,基本はStan Free(p), Mundell Lowe(g), George Duvivier(b), Ed Shaunghnessy(ds)のリズム隊です。曲によってフロントラインにBobby Jasper(fl), Al Epstein(english horn, bcl)が加わります。(ジャスパーが加わるセッションではベースがパーシー・ヒースに代わります。)中でもギターのマンデル・ロウの活躍ぶりは特筆モノです。A-1のスローなナンバー"Moonlight in Vermont"のロウのギターによる伴奏はとても好ましく,ハスキーな声で出てくるクリスのボーカルととけ込んでグッと惹き込まれます。またスタン・フリーのピアノもカラッとしたサウンドで、クリスとの相性抜群です。B-1の"Chinatown My Chinatown”ではイントロ,ソロと大活躍のプレイを聴くことができますね。B-2の"One Love Affair"で、イングリッシュホーンと思われるバッキングとサトルなリズムに乗ってミディアムスウィングを唄うクリスも良いですよね。続くジャスパーのフルートにからむ"The Night We Called It A Day"や再びロウのギターが絡む"Lover Man"等のバラードも捨て難いですね。デュビビエのタイトなウォーキングベースも全編を通じて良く鳴っていますね。

 所有盤はアトランティックのブラックラベル,シルバーロゴのモノラル,オリジナルと思います。ヨットのクリスとして有名な涼しげなカバーも夏らしくていいですね。