リベンジ割りの有効活用についてお話します。
既に本試験を受験しているので、「ある程度の力」はあると思うのですが、現状①「基礎力不足」、②「論文突破力不足」に大別できると思います。自分はどちらに軸足があるのかと言う話なのですが、まず「短文事例問題」を一気に解いてみて下さい。構成自体(規範部分の吐き出し含む)は1問につき5分程度でできないといけません。短文事例問題の講義を聞いても短期間で終わらせられる分量です。
「短文事例問題」を満足に解けない場合は、単純に論文に向けて①「基礎力不足」です。逆にある程度こなせる場合はそれなりに論文向けの基礎力はある、という見方ができます。ただ、出来がまだら模様になるケースは多いかなと。そういう場合には、「王道基礎講座」の該当箇所(短文事例問題は王道基礎講座のテキストの該当箇所に問題を入れてあります)を中心に潰して行ってください。講義を聞くか、テキストの読み込みだけで行くかは自由です。出来具合に応じて聞く部分を判断するのもありかと思います。
「短文事例問題」を余裕でクリアできる場合は、②「論文突破力不足」だと思います。この場合は、旧司法試験過去問題と予備試験の過去問題演習をしてください。復習の際に「王道基礎講座」の該当箇所を参照すると言うやり方は同じです。なお、全ての問題の答案を書く必要はありません。答案構成で良いと思います。
また、テキストの見直し等も、「論点的な部分を拾い読み」、「重要判例部分を拾い読み」、「苦手な分野を集中的に」、と言う視点を決めて読んでいくのをお勧めします。視点自体は科目別に変えることもできるでしょう。
初めに王道基礎講座を最初から聞き直すと言うやり方は、効率が悪いです。但し、短答突破もおぼつかない場合は、残念ながら「網羅的な基礎固め」が必須の状況だと思うので、急がば回れですが聞くようにして下さい。
活用法の一つの例として参考になればと。