2024年9月6日 これから挑戦を始める人へ!シン・王道基礎講座説明会
<はじめに>
そもそも「司法試験は何故最難関試験なのか」
「道具の数」を競う試験ではなく、「道具の使い方」を競う試験だから。つまり、司法試験は「道具の使い方」=「思考力」を問われる試験だから難しい。
*「何でも持ち込み化」にしても、「論文試験で合格答案は書けない」。
*王道基礎講座で学べることは、①見える部分(知識)と②見えない部分(思考力)の2つ。この2つを同時に学べる唯一無二の講座です。
「知識だけで受かる試験」なら、理論上は「これだけでOK」と言う講座はありうる。しかし、合格レベルの「思考力」を鍛える必要があるので、ある程度の段階まで行くと、個人個人の補強ポイントがどうしても出て来る。ここからは「自力歩行」が必要になる。 それが答練であり、個別指導であり、市販の教材を使った自学であり、ピンポイント講座の利用なのである。幸い、ロースクール以降、市販の教材の質が「受験対策本としては」劇的に向上し、選択肢も増えた。自力歩行しながら登頂を目指すことが可能になった。
問題は、「自力歩行できる所まで行く」ことが極めて難しい点にある。目の付け所・必要な思考・求められているスキルなどを、過去問を通じて理解することがほぼほぼ不可能。仮に過去問を通じて、覚えるべき知識自体は分かっても、それをどう使うのかまでは自力で理解するのが難しい。何故、これが論点になるか、どこで論点化するのかを最初から分かる人はいない。
過去問は最後に確認用に使うものではなく、理屈の上では最初に取り組むべき素材。しかし初学者が一人でやるのは無理筋=ここも司法試験対策が厄介な理由。初学者は過去問の分析ができないし、できたとしてもいつ終わるか分からない。 だから、「良き伴走相手」が不可欠となる。
「良き伴走相手」=「良き基礎講座」
重要な知識を指定しマーク、ランク付けするだけの講義は、「必要」だが「十分」ではない。この「十分ではない」部分が後々致命傷になったり、受験期間の長期化を招く。また、「伴走の際の条件が付くような講座」もあるので注意(=万人向けかどうか)。
0.最初にすること 「いつ合格するかを具体的に決める」こと
1.「とりあえず」入門講座を受ける
・この「取りあえず」は積極的な意味合いである。
・時間がないとき、第一に考えるべきは「効率」。
・知らないことは知っている人に聞いた方が断然理解が早い
・時間と労力を割くフェーズではない。
2.アジャイル学習をする
・「基礎講座だけを一気に聞く」は、「ご法度」「禁じ手」!
・短文事例演習と短答過去問演習を同時進行する
・「覚えては解き、間違えては覚え、覚えては解き」以下繰り返し。
3.暗記の時間をガッツリ取る
・「理解」と「暗記」は車の両輪。
・しかし「暗記」を避ける傾向強し
・だから「受からない」。
・「知識の言語化」を日ごろから強く意識する。
・前日の復習からその日の勉強を始める。
4.何を暗記するか 「3大重要基本事項」の習得。
・条文(要件・効果、制度趣旨)
・判例(事実関係・法適用関係・規範・理由・事実評価)
・論点(問題の所在・自説・理由付け)
*普段からすべてを完璧に暗記しておくことはできない。
→ 平時:大枠を暗記
→ 直前:細かい所を詰める作業
*最近の受験生ありがち問題
→ 過去問の「起案」は頻繁に行うが、「論証の暗記」をあまりしない。
→ 条文の通読をあまりしない。
→ 直前期にパニックになる人が出て来る
5.手を広げない
・基礎固め段階では、「基礎講座+条文+短答過去問題」以外に手を広げない
・論文段階では、演習を重点的に(市販の問題集を使う)
6.<学習ステップ>
(1)論文基礎固め=入門段階(1年目)
→ 王道基礎講座+短文事例問題+短答過去問題
・短文事例問題はたまに自分で書いてみる程度でよい。①問題文を読み ②論点の抽出と ➂自説の確認、④結論が出せればOK
・短答過去問題の到達点 目指すべきは10割だが、実際には9割マスターと言う落としどころ。
(2)論文突破力養成(2年目)
→ 旧司法試験過去問道場+予備試験過去問道場+シン王道総合100
*論文問題は何度も何度も「読みまくる」
*1年目は「答練」は要らない
<学習の際の重点ポイント>
・「暗記の時間」をとにかくとる。
・短答過去問題は全部やる(総過去問の9割以上できるようにしたい)
・基本論点の確認の徹底
・条文は普段から引くこと(当たり前のこと)
・手を広げないこと
・普段から具体例を思い浮かべる癖をつけること
・普段から「理由」を考えるクセをつけること
・普段から「手を動かす」癖をつけること(落書き帳は必須アイテム)
・判例を重点的にやること
どのような訴えだったのか
どの要件(=論点)の話なのか
事実の評価の仕方
仕組み解釈の仕方
<答練の必要性>
・答練は必須=新規の問題を解くトレーニング。
・添削は数より質。
・添削が本当の意味で教育効果を持つのは、過去問題奮闘レベル。
・ここまで来たら多くの添削をこなすより、個別指導の方が良い。
*予備試験と司法試験では「要求されるスキル」が異なるので注意!
予備試験は、広く網羅的に聞いてくる傾向。「論点の抽出」に主眼がある。本試験の方は、「それらは既にできることを前提に」、「事案処理の能力」を見て来る。「本件事案の特殊性」をどう解答に反映させるか、文中の豊富な事実関係を用いて(当てはめ重視と言われる所以)、積極的に自分の結論に関する説明ができるかどうかが問われる。公法系では条文の仕組み解釈がこれに加わる(その分厄介である)。
*26年からのCBT受験を意識する