心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

春を感じて

2009-03-15 | 漢詩
                        (半切) 李白詩



「對酒不覚瞑」 酒に瞑(ひく)るるを覚えず
「落花盈我衣」 落花 我が衣盈(み)つ
「酔起歩渓月」 酔いより起きて 渓月に歩めば
「鳥還人亦稀」 鳥還って 人も亦た稀なり

酒と差向かいでいたら、日の暮れたのに気づかなかった。
散りしきる花びらは、私の衣にいっぱいになった。
酔ったあとの眠りからさめて、谷川の月にそぞろ歩きをすると
鳥たちはねぐらにかえり、人影もまた稀であった。
             (岩波書店 中国詩人選集 李白より)




去年の 3/13のブログ でも同じ詩の作品を載せてますが、ちょっとイメージを変えて。


前の作品は、酒豪が豪快に酔ったイメージで、今回のは静かにしみじみと酔ったような・・

好きな詩というのは、何度も書きたくなるもので。
情景が浮かんでくるこの詩は、いろんなイメージが膨らんできて。

ふとこの詩を思い出したのは、春がすぐそこまで来てるっていう実感があるのかな。
そう考えると「季節」は、静かに密かに人の心とからだに忍び込んで
「ことば」や「音」「食」「衣」「香」「色」といった様々な五感を刺激しているのね 

そうそう、うちのベランダ(3階)の上までもある桜の木は、もうだいぶ芽吹いてきて。
ベランダのあじさいにも新芽がたくさん

まだ朝晩はストーブが手放せないけど、春へのうつろいの瞬間を見落とさないように
ちょっとそこいらまでお散歩に行ってきま~す

このまま春にな~れ





コメント (2)
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