(はがき)
孤独であって、充実している、
そういうのが人間だ。
岡本太郎 『壁を破る言葉』 イースト・プレスより
さっき、南相馬に住む友人との電話を切ったあと、このことばを思い出して
いつだったか、瀬戸内寂聴さんがこんなお話を。
『独りで生まれ、独りで死んでいく「人間」は
自分を頼れるものに鍛え上げるしかないのです。』
人は、孤独を避けたがるものだけど、
元々、生きるってことは、孤独とセットなんだって思ったら
ちょっとだけ、そっか・・って思えてくる。
孤独はマイナスからのスタートじゃなくて、ゼロからってこと。
『孤独を飼い馴らし、孤独の本質を見極め、
自己から他者の孤独へ想いをひろげるゆとりを手に入れない限り
孤独の淵から這い出ることはできないのです。』
誰だって、孤独なんだって気づけたら、また頑張ろうって思えてくる
そんな強さを分けてくれる、八木重吉の詩がある。
『秋の空のひろさのなかへ一匹の蜂をかんがえよ』
追記:励ますつもりが、いつも友人から逆に勇気をもらうのでして