心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

日展へ

2011-11-19 | 書展・展覧会情報

 

今日は、久々に母も一緒に日展へ。

生憎の雨だったけど、国立新美術館は乃木坂駅を降りて目の前なので

ほとんど濡れることもなく、土曜日だというのに空いていて。

 

書、洋画、日本画、彫刻、工芸美術と様々な作品が一堂に。

でも午後についた私達は、書をメインに洋画をちょっとだけ拝見。

残念ながら写真はNGだったので、会場風景を2枚だけ・・ちと失礼して 

 

日展の書は「線」が強くて、技術の奥にある高く厳しい精神性を感じたなり 

 

著名な作家の方々は、お名前を見ずともわかる作品もあったけれど

御社中がわかるような作品も多く、どの世界も表現者であることの

厳しさをしみじみと・・

 

薄学の私では、その続きのあれこれことばが見つからないので、

最近読んでいる『小坂奇石文集』の一節をお借りすることに。

 

  これは良い、と感動を覚える作品には、必ず非常な緊張がある。

  静かであるのに、動きがあり、気楽に運んでいるのに無駄がなく、

  線の緊張はさらに空間をも緊張せしめて隙がない。 

  しかしこんな書が一朝一夕に出来るわけはなく、内面的には

  精神の鍛錬と、技術的には長い習練があったと思われる。

  われわれ書を芸術する者にとって「線の行者」としての苦行を怠ってはならない。

  この態度こそもっとも純粋な学書道だと私は信ずるのである。

         

                                        (昭和43年3月)

 

 

一番印象に残ったのは、浅見錦龍氏の『貫通』でした。

 

そうそう、カフェで相席させて頂いた方からの情報によると、4時から6時は

入場料が300円になるそうですよ~。

 

 

コメント (4)
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