木原光威氏「雨にも負けず」 部分アップ
16日まで開催されていたTOKYO 書 2013は、リニューアルオープンした東京都美術館主催の、
書の18の公募団体(奎星会、謙慎書道会、玄潮会、現日会、書海社、書星会、書壇院、
書道一元會、書道芸術院、創玄書道会、貞香会、東京書道会、東洋書芸院、独立書人団、
日本刻字協会、日本書作院、日本書道美術院、藍筍会)の代表者による「公募団体の今」。
同時開催の現代の書のあゆみ も見ごたえがありました。
それぞれの会派を越えて一堂に拝見できる機会は、とても貴重で、興味深かったです。
伝統の継承、古典を元にした創作的なもの、現代書、そこにはそれぞれの会の色やニオイもあり。
古典にロマンを感じ徹底的に追求するもの、墨と空間に魅了されるもの、
鍛えられた線にため息がでるもの、迫力あるエネルギー溢れるもの、抽象的な絵画的なもの、
どれも、作家の書に対する真摯で熱い思いを感じました。
書壇は(なんて偉そうに言える身分ではないけど)個々の会の中で蠢くのではなく、
「書を愛する」という唯一の共通の思いを信じて、表現の自由を共有しつつ
もっともっと門を開いて、交流していって欲しいって思うのでして。
常々思うのは、ヨーヨー・マが言っていた「協調」。
音楽は調和ではなく、協調が大切だ、と。
調和は、どこか我慢が見えるけれど、協調は個々を尊重しつつ響き合う、と。
書壇も、もっと横のつながりもあったらいいのになぁなどと、おこがましくも![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_tehe.gif)
・・・と、前置きが長くなりましたが、作品をブログに載せたかったけど
掲載の可否を聞きそびれたので、残念ながら控えておきますが、
書TENメンバーの越智麗川氏と木原光威氏はOKとのことでしたので、ご紹介しま~す。
最初の画像は木原氏の「雨にも負けず」の部分、こちら↓が全体像。
新潟在住の木原氏ならではの発想なのか、雪囲いの杉板に一発勝負で書かれたそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/d7/5ffd564ddb1251dc474e3cc67107a69b.jpg)
こちらは木原氏 「修羅のなみだ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/9c/8296737bccab15971796042a8f420b21.jpg)
こちらは軸作品の「修羅のなみだ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/fe/8bfc9fc01abcff56ebf0d5925d251596.jpg)
作品の大きさは、こんな感じ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/6e/2e24b8b1512186cf543a81a75cc0327f.jpg)
そして、気に入っているとおっしゃっていた「美は乱調にあり」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/a1/c541de375e056fcf8e56266c88e5f716.jpg)
瀬戸内寂聴の作品タイトルにもなっているこのことばは、アナーキスト大杉栄の
「美はただ乱調にある。階調は偽りである」からとったもの。
今までにこの書風の作品を拝見したことがなかったので、意外な気もしましたが
お話を聞いていたら、ちょっと納得。
作品制作で大事にしていることは、「ことば」だと。
しっくりくることばが見つかったら作品は9割方できあがったようなものだ、そうで。
「美は乱調にあり」は、私も同感。岡本太郎の絵と文字をふと思い出したなり![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)
アーティストトークの時の木原氏
忘己利他でもご紹介されていましたが、木原氏は穏やかで爽やかな紳士です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)
木原氏のブログはこちら→雪割草
そして、もう一人の代表、越智麗川氏の作品は二点。まずは「燃」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c8/097f457f605c1077cac2dd8bd1ec5f69.jpg)
「メラメラと勢いよく燃え上がるのではなく、心の中で静かに長い時間燃え続ける
炎が見えたような気がします。」 麗川氏のブログよりおことば拝借![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
今までも拝見してきた大作の一字書からは、いつもこの「燃」のような
粘り強さと、静かなる中にマグマのように沸々と温存されているものを感じ、
いつかものすごい爆発をするのか、それとも静かに燃え続ける炎を持ちながら
少しづつ、観る者にそのエネルギーを分け与え続けるのかしら・・と。
そして全然印象の違う「いろは歌」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/fa/b45fc537e6b62336de079fc238df3105.jpg)
「コンセプトは平仮名のルーツ。平仮名は、もともと漢字の草書体から作られたもの。
よって、古体の雰囲気を残しながら、漢字の線を多用しています。」 またブログから拝借![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
連日の書展レポート、長くなりましたが、お付合い下さりありがとうございました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)
16日まで開催されていたTOKYO 書 2013は、リニューアルオープンした東京都美術館主催の、
書の18の公募団体(奎星会、謙慎書道会、玄潮会、現日会、書海社、書星会、書壇院、
書道一元會、書道芸術院、創玄書道会、貞香会、東京書道会、東洋書芸院、独立書人団、
日本刻字協会、日本書作院、日本書道美術院、藍筍会)の代表者による「公募団体の今」。
同時開催の現代の書のあゆみ も見ごたえがありました。
それぞれの会派を越えて一堂に拝見できる機会は、とても貴重で、興味深かったです。
伝統の継承、古典を元にした創作的なもの、現代書、そこにはそれぞれの会の色やニオイもあり。
古典にロマンを感じ徹底的に追求するもの、墨と空間に魅了されるもの、
鍛えられた線にため息がでるもの、迫力あるエネルギー溢れるもの、抽象的な絵画的なもの、
どれも、作家の書に対する真摯で熱い思いを感じました。
書壇は(なんて偉そうに言える身分ではないけど)個々の会の中で蠢くのではなく、
「書を愛する」という唯一の共通の思いを信じて、表現の自由を共有しつつ
もっともっと門を開いて、交流していって欲しいって思うのでして。
常々思うのは、ヨーヨー・マが言っていた「協調」。
音楽は調和ではなく、協調が大切だ、と。
調和は、どこか我慢が見えるけれど、協調は個々を尊重しつつ響き合う、と。
書壇も、もっと横のつながりもあったらいいのになぁなどと、おこがましくも
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_tehe.gif)
・・・と、前置きが長くなりましたが、作品をブログに載せたかったけど
掲載の可否を聞きそびれたので、残念ながら控えておきますが、
書TENメンバーの越智麗川氏と木原光威氏はOKとのことでしたので、ご紹介しま~す。
最初の画像は木原氏の「雨にも負けず」の部分、こちら↓が全体像。
新潟在住の木原氏ならではの発想なのか、雪囲いの杉板に一発勝負で書かれたそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/d7/5ffd564ddb1251dc474e3cc67107a69b.jpg)
こちらは木原氏 「修羅のなみだ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/9c/8296737bccab15971796042a8f420b21.jpg)
こちらは軸作品の「修羅のなみだ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/fe/8bfc9fc01abcff56ebf0d5925d251596.jpg)
作品の大きさは、こんな感じ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/6e/2e24b8b1512186cf543a81a75cc0327f.jpg)
そして、気に入っているとおっしゃっていた「美は乱調にあり」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/a1/c541de375e056fcf8e56266c88e5f716.jpg)
瀬戸内寂聴の作品タイトルにもなっているこのことばは、アナーキスト大杉栄の
「美はただ乱調にある。階調は偽りである」からとったもの。
今までにこの書風の作品を拝見したことがなかったので、意外な気もしましたが
お話を聞いていたら、ちょっと納得。
作品制作で大事にしていることは、「ことば」だと。
しっくりくることばが見つかったら作品は9割方できあがったようなものだ、そうで。
「美は乱調にあり」は、私も同感。岡本太郎の絵と文字をふと思い出したなり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)
アーティストトークの時の木原氏
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f2/9a4b6490de7f396a802f0ec7483e50bf.jpg)
忘己利他でもご紹介されていましたが、木原氏は穏やかで爽やかな紳士です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)
木原氏のブログはこちら→雪割草
そして、もう一人の代表、越智麗川氏の作品は二点。まずは「燃」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c8/097f457f605c1077cac2dd8bd1ec5f69.jpg)
「メラメラと勢いよく燃え上がるのではなく、心の中で静かに長い時間燃え続ける
炎が見えたような気がします。」 麗川氏のブログよりおことば拝借
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
今までも拝見してきた大作の一字書からは、いつもこの「燃」のような
粘り強さと、静かなる中にマグマのように沸々と温存されているものを感じ、
いつかものすごい爆発をするのか、それとも静かに燃え続ける炎を持ちながら
少しづつ、観る者にそのエネルギーを分け与え続けるのかしら・・と。
そして全然印象の違う「いろは歌」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/fa/b45fc537e6b62336de079fc238df3105.jpg)
「コンセプトは平仮名のルーツ。平仮名は、もともと漢字の草書体から作られたもの。
よって、古体の雰囲気を残しながら、漢字の線を多用しています。」 またブログから拝借
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
連日の書展レポート、長くなりましたが、お付合い下さりありがとうございました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)