新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

節分の翌日は立春と決まっております

2011-02-04 06:32:25 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は節分で、昨年同様(記事はこちら)、私は福豆をポリポリしながらビールを味わいました。

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今年も書かずにいられません。

煎った大豆、ホント、美味しい ビール に合う、合う

   

常々思っていることですが、この世に大豆がなかったとしたら、日本の食べ物はどれだけ味気ないものになっていたことでしょうか。
味噌・醤油はもちろんなかったでしょうし、豆腐もないし、納豆もないし、油揚げもないし、枝豆もないし、きなこもないし、豆乳もない・・・。これでは到底和食は成り立ちませんな。

ところで、大豆は英語で soybean (米)、soyabean (英)と言います。
また、醤油は、soy sauce, soya sauceと言います。
私は、てっきり、soybean(soyabean)から作るソースだからsoy sauce(soya sauce)というのだとばかり思っていました。
ところが、実際は逆で、醤油(しょうゆ)が訛って、soy (soya) sauceになり、大豆は、その原料だからということでsoybean(soyabean)と呼ばれるようになったようです。
醤油は元来、中国から渡ってきた調味料ですが、江戸時代に、オランダ東インド会社長崎・出島から輸出したものがオランダまで渡り、ヨーロッパに伝わったのだそうな。

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そんなわけで、中国語の「ヂャンユ」ではなく日本語の「しょうゆ」が語源になったわけですな。

ここでクイズ。鳥のキーウィと、果物のキウイフルーツは、どちらが語源でしょうか?
正解は、鳥のキーウィが先で、果物は鳥のキーウィに似ているからそんな名前になったデス(範囲指定すると答が見られます)

   

福豆をポリポリしているうちに思い出したのが、古典落語の「厄払い」でした(あらすじはこちらのサイトをご参照方)。

その昔、大晦日に家々を廻って、めでたい口上を唱えて厄を払うという商売があったそうで、その報酬は、お金煎った豆なんだとか。
茹でた豆で豆腐ができるなら、煎った豆で焼き豆腐ができる」なんて、気の利いたギャグが登場するこの落語、私は今をときめく柳亭市馬さんの「厄払い」をiPodに入れて、時々聴いております。

110204_1_1 この中で、

こういうものは、夕方、豆まきが終わったところですぅ~っと入っていくってのが「間(ま)」なんだから

なんてフレーズが出てきます。

旧暦だと、節分・立春と、正月が近いタイミングですから(今年は節分の昨日が旧暦の元日)、年末の厄払いか、節分の豆まきに使った炒り豆が、厄払いさんへの報酬の一部として渡されたのでしょう。

そんなこんなで、完全にタイミングを逸した、厄払いの口上を採録しましたので、載っけておきます。今年の大晦日にでもご活用ください

あぁ~ら めでたいな、めでたいな。
今晩今宵のご祝儀に、めでたきことにて払おうなら、まず、一夜明くれば元朝(がんちょう)の、かどに松竹(まつたけ)、注連飾り。床(とこ)に橙、鏡餅。
蓬莱山(ほうらいさん)に舞い遊ぶ、鶴は千年、亀は万年。東方朔(とうぼうさく)は八千歳(はっせんざい)、浦島太郎は三千年、三浦の大介(おおすけ)百六つ。
この三長年(さんちょうねん)が集まりて、酒盛りをいたす折からに、悪魔・外道が飛んで出で、妨げなさんとするところ、この厄払いがかい掴み、西の海へと思えども、蓬莱山のことなれば、須弥山(しゅみせん)の方へ、さらぁりさらり。

さぁ、今日は「春は名のみの」立春です

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コメント
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