千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館(歴博)に行ってきました。 歴博に行くのは昨年5月以来、ほぼ1年ぶり2回目です。
前回、閉館時間が迫ってしまい、すっ飛ばしてしまった「第5展示室(近代)」と、ただ通過するしかなかった「第6展示室(現代)」(顛末はこちら)をしっかりと観覧すべく、早々に自宅を出発し、クルマを走らせました。
外環浦和⇒外環道⇒川口JCT⇒首都高川口線⇒江北JCT⇒中央環状線⇒葛西JCT⇒首都高湾岸線⇒宮野木JCT⇒東関道⇒佐倉と、完全に「渋滞フリー」で、9:50には歴博に到着していました。
今回は時間がたっぷりあることですし、「第1展示室(原始・古代)」から順番に観ていきました。
何度観ても(私、歴博は3回目の訪問です)、また、現物を実際に観たものでも、改めてレプリカを観ると新しい発見があったりするので驚きます。
例えば、東京国立博物館(東博)で常設展示されている江田船山古墳出土の「銀象嵌銘大刀(ぎんぞうがんめいたち)」、刀の峰に小さな文字が象眼されていることは東博で確認していたのですが、歴博のレプリカを観るまで、刀身に図が象嵌されているとは知りませんでした(ドコ見てんだ
デスな…
)
またまた「東博で落ち穂拾い」ネタができてしまいました。
「銀象嵌銘大刀」があるということは、その相方的存在(?)の稲荷山古墳出土の「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」(こちらでご紹介しました)のレプリカも展示されていました。
時間が早いこともあってか、館内はかなり空いていて、長閑な気分で「第2展示室(中世)」を観ているときのこと。
なにやら第1展示室からつながる通路が騒がしい…。
と、どやどやと現れたのはジジ・ババと呼ぶにはちょいとはばかれる、「最近になって年金をもらえるようになりました」的なお年頃の集団でした。
この方たち、町内会の旅行で秘宝館にやってきて見物しているかのように、大きな声で談笑しているんですよ。王朝貴族の装束や居室の展示(下の写真)を観て、
「これ、私の普段着と同じだ」なんて、愚にもつかない冗談を飛ばしたり…
なんともうっとうしいので、私は観る順番を変えて、この集団が通り過ぎるのを待ったのでありました。
この後、館内の係員さん同士の会話によると、この団体さんは1時間で歴博を観て、次の目的地に向かったようです。たった1時間では、6つある展示室(「第4展示室(民俗)」はリニューアルのため2013年3月まで閉室中)のうち、1つか2つしか観られないと思うのですがねぇ…
この団体に限らず、美術館・博物館に来慣れていないと思われる高齢世代の方々の観覧マナーは良くないケースが多い気がします。普段通りの声の大きさで同行者と会話する、財布につけた鈴をチャリンチャリンさせながら歩き回る、作品と観覧者の間を平気で横切る、説明文を読み上げる、ケータイの呼びだし音を鳴らすなどなど…。
ちょっとは周りの雰囲気に合わせてほしいものです。
と、この日は、もうお一人、若い男性が私の気持ちをささくれさせてくださいました。
歴博は基本的に写真撮影可なのですが、この男性、ピピピッ
カシャッ
と音を振りまきながら、写真を撮る、撮る
ケータイは盗撮防止
のためカメラのシャッター音をオフにできない仕組みですが、デジカメ
なら無音にすることができるでしょうに…。
また、歴博の係員さんにもちょいとした不満が…。
前記のやかましい団体さんに注意することもないし、係員さん同士で談笑したりしているし、むやみに靴音を響かせて歩き回っている係員さんもいるしで、いかがなものかと思ったしだいです。
ということで、歴博訪問記はつづきます。
つづき:2011/02/09 歴博は歴史のテーマパーク、、、かもしれない(その1)