今年1月、ZAKZAK(夕刊フジ)にこんな記事が載りました。
昨年国内で発生した飲食店への強盗事件の半数近くが「すき家」に集中しているという記事です。
日々のニュースでも、「深夜営業の牛丼店に強盗が入った」となれば、きまってすき家ですから、「やはりなぁ~」という感覚です。
記事からちょっと引用しましょう。
警察庁などによると、すき家を狙った強盗は一昨年も飲食店トップの24件で昨年はさらに2倍以上(注:57件)に増加した。飲食店を狙った侵入強盗は計121件で、すき家の被害が突出している。2位は同じ牛丼チェーンの吉野家の7件、松屋は0件だった。
すき家が「強盗御用達」になる「ワケ」として記事では、
深夜に店員が1人になる時間帯がある▽ほかの牛丼店と比べてカウンター内部に入りやすい構造▽郊外型の店舗が多く逃走しやすい-などがあげられる。被害額が数十万円に上るケースもあり、報道で知った模倣犯が相次いだことも増加の原因とみられる。
としています。
これほど目立つデータがあれば、警察が黙っているはずもなく、
被害の多発を受け、愛知など複数の県警は昨年、ゼンショーに防犯ベルや赤色灯の設置などの対策を要請。警察庁も昨年11月、個別の企業に対しては異例の改善要請を行ったという。
だそうな。
これで事態が改善しているかと思いきや、22日に三重県四日市市、23日には神奈川県厚木市と栃木県佐野市のすき家が強盗被害に遭っています。
こんな状況に対して、2月17日付けのZAKZAKによれば、すき家(ゼンショー)はカンカンなんだそうな。
「豊橋の一件は忸怩たる思いがありますが、もし強盗が、すき家を襲いやすいと考えているのなら大きな勘違いと断言しておきます。手の内は明かせないが、すでに十分な対策を取ってあります」(広報担当)
こんな大見得を切っておいて、数日後にも強盗3件ですか…。あ~みっともない…
というか、私としては、すき家(ゼンショー)が被害者づらしているのが気にくわない
一番の被害者は強盗に襲われる店員さんでしょう。幸いなことに、身体的な危害を加えられるケースはなさそうですが、どれだけ怖い体験だったことでしょうか? 精神的な労災とも言えるんじゃないかと思います。
広報担当は「十分な対策を取ってあります」と言うけれど、防犯対策のコストをケチって店員さんを危険にさらし、安値競争を仕掛けるという企業体質を私は許せません(こういうのがいわゆる「ごまめのはぎしり」
)
すき家のアルバイト募集ページにある「平凡な毎日が輝き始める!」って、こういう非日常的な体験をさしているのでしょうかねぇ
また、「NO,SUKIYA NO,LIFE」は、「NO SUKIYA, NO ROBBERY」の間違いじゃないのかな
すき家(ゼンショー)といえば、「アルバイトは業務委託契約者であって労働者ではない」というトンデモ・ロジックで残業代の支払いを拒否して店員さんたちから告訴されたり、その告訴した元店員さんを「勝手にまかない食を食べた」と窃盗の容疑で告訴したり(当然のように検察は嫌疑不十分として不起訴)なんてすったもんだもありましたっけ…
どんなにお腹が空いても、私の足がすき家に向くことはないだろうな。
【追記】警察庁が「個別の企業に対しては異例の改善要請」をしたというのに、そして、広報担当者が「もし強盗が、すき家を襲いやすいと考えているのなら大きな勘違いと断言しておきます。手の内は明かせないが、すでに十分な対策を取ってあります」と大見得を切っていたというのに、、、、
その後の顛末:2011/10/13 気が違っているとしか思えない
「警察のご指導」なんぞ無視しちゃうなんて、さすがは元東大全共闘の闘士
が率いる会社だけのことはあります。(2011/10/15)