「いったいいつの話だ?の京都旅行記(その10)」のつづきは南禅寺から始めます。
南禅寺と言えば、石川五右衛門がその楼上から「絶景かな、絶景かな」と言ったとか言わないとかで有名な三門(実際にはあり得ない話らしい)とか、国宝の方丈が見どころなのでしょうけれど、京都旅行最終日のテーマは、初日から持ち越しになってしまった「親鸞展」を除いて、「近代の京都」です。
ですから、私が南禅寺にやって来たお目当てはこちら
1880年代後半につくられた水道橋、水路閣です(「閣」ってのがいい)。
琵琶湖の水を京都市街に引き込んだ水路、琵琶湖疎水を街の北に引き込むための水道橋だそうで、地面は写真の手前(西)が低く、写真の奥(東)が高くなっています。
写真の手前(西側)に、水路閣の上まで行けそうな通路があったので登っていきますと、
現役です
しかも、標高の低い西側から標高の高い
東側へ
理屈で考えれば当然なのですが、単純に驚きました。
それでは、水路の下流はどうなっているのでしょうか?
一旦、水路閣の下に下りて、芸術的な眺めを楽しみながら、
南禅寺の本坊の裏山を登っていくと、水路は北にカーブしていて、、、
水路閣の終点がありました。
このように、疎水はトンネルの中へと続いていました。
このトンネルに入った疎水は、更に北に向かって流れ、やがて、哲学の道に寄り添って流れている、と、聞きますが、私は哲学の道を歩いたことがありません…
水路閣が現役の水路として使われていることを確認した私は、かなり満足して、南禅寺の境内へと戻りました。
と、目に止まったのは、境内の側溝
水は、当然のように、高きから低きへと、東から西へと流れています。
ですが、すぐ近くにある水路閣の水が、側溝の水とはまったく逆の方向に流れているのを見たばかりの私にとっては、かなり感慨深いものがありました
で、以上で今回の南禅寺訪問はお終い。
時間にもっと余裕があれば、方丈庭園も拝観したかったのですが…
まぁ、また京都に来る機会があることでしょうから、その時の楽しみにとっておくことにしましょう。
南禅寺を後にした私は、次なる目的地、琵琶湖疎水記念館へと向かいました。
この日お目当ての施設だけあって、楽しめました
が、このつづきはまた後日。
小分けで申しわけありませんが、いろいろ事情がありまして…
つづき:2011/05/19 いったいいつの話だ?の京都旅行記(その12)