新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

ダービーでは内国産血統を応援したい

2011-05-27 22:41:42 | 競馬

5月25日の日経電子版に、「ダービー全馬、サンデーサイレンスの孫対決 血統の偏り鮮明 主要競馬国でも異例」という記事が載っていました。

引用しますと、

競馬の祭典、第78回日本ダービー(東京優駿、G1・芝2400メートル)は29日、東京競馬場で行われる。2008年生まれの国産馬と日本への輸入馬計7458頭の頂点を決める戦いだが、最終登録された22頭全馬が、往年の大種牡馬サンデーサイレンスの孫という異例の事態となった。
現時点で出走可能な18頭を見ると、父の父がサンデーサイレンスという馬が16頭、母の父サンデーサイレンスが2頭。賞金不足で他馬の回避待ち状態の4頭も、父の父サンデーサイレンスと母の父サンデーサイレンスが各2頭となっている。

そして、確定した出走馬18頭を見ますと、

110527_1_1

です。

最終登録された全馬がサンデーサイレンスの孫なのですから、確定した出走馬18頭すべてサンデーサイレンスの孫なのは、当然のことです。

最終的に、ディープインパクト(父:サンデーサイレンス、母:ウインドインハーヘア)産駒が4頭ステイゴールド(父:サンデーサイレンス、母:ゴールデンサッシュ)産駒とアグネスタキオン(父:サンデーサイレンス、母:アグネスフローラ)産駒が各3頭フジキセキ(父:サンデーサイレンス、母:ミルレーサー)産駒とネオユニヴァース(父:サンデーサイレンス、母:ポインテッドパス)産駒が各2頭ハーツクライ(父:サンデーサイレンス、母:アイリッシュダンス)産駒とマンハッタンカフェ(父:サンデーサイレンス、母:サトルチェンジ)産駒が各1頭、そして、母方の祖父がサンデーサイレンスである馬が2頭になりました。

こんな珍事(というよりも、以前から危惧されていたこと)は、おもしろがってばかりいるわけにはいきません。
日経の記事をもう一回引用します。

今回のダービーで表れた血統の偏りは、サンデーサイレンスを導入した社台グループ(北海道)の力が日本の競走馬生産において圧倒的に強いことが背景にある。だがこうした傾向が続けば、近親交配の可能性も高まり、国産馬同士で強い馬をつくることが難しくなる恐れもある。

恐れ」どころか、既にそのきざしが出ています。
出走18頭のうち、曾祖父母に内国産馬がいる馬は、アグネスタキオン(母の祖母イコマエイカンが内国産)産駒のデボネアショナンパルフェノーザンリバーと、ステイゴールド(母の母ダイナサッシュが内国産)産駒のオルフェーヴルフェイトフルウォーナカヤマナイト合計6頭しかいません

まさしく、生物多様性とは逆の方向に進んでいるというわけです…

どうしたことか、ステイゴールド産駒のオルフェーヴルフェイトフルウォーは、共に母方の父がメジロマックイーンです。
こうなったら(?)、この両馬に内国産血統の継承を期待したいところです。
折も折、名門メジロ牧場が解散したばかりですし(こちらの記事をご参照方)、応援します、オルフェーヴルフェイトフルウォー

コメント
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