上野へ出かけてきました。
まだ桜の開花から間もないというのに、好天に誘われたか、なんとも凄い人出
上野駅公園口の改札を出るのも大変なくらい…
ソメイヨシノは、まだ5分咲きから6分咲きって感じなんですが…。
でも、恒例の「博物館でお花見を」が始まった東京国立博物館(東博)の中では桜が満開でした。
とりわけ本館10室(2階)の浮世絵は、展示されている29点すべてに桜が描かれているという徹底ぶり
廣重の作品が盛り沢山で、私としてはうれしい
たとえば、「東都名所 飛鳥山花見」(電車から見たきょうの飛鳥山の桜も5~6分咲きでした)とか、
「青楼花見略図」とか、
楽しめました
この他にも、豊国のデカ過ぎて(大判5枚続き
)写真にとれなかった「新吉原櫻之景色」とか、二代鳥居清元の肉筆画「桜下遊女道中図」
も良かった…
そして、同じ本館10室の衣装(江戸)も桜づくし
桜といえばお花見
、お花見
といえばお弁当
、、、と言えるかどうか人様々でしょうが、こちらの展示
は多分にそれを意識したものだと理解しました。
江戸時代(19世紀)の「葵紋蒔絵野弁当」、説明板の英語タイトルは「Picnic Set」
説明板によれば、
野弁当は、大名のピクニックセット。花見や観楓などの行楽や、道中のための飲食器一揃である。酒器や重箱、飯椀・汁椀から、多くは茶を点てる道具までを含むため、茶弁当ともいう。箱側面の上部につけた金具に棒を通して肩に担ぎ、持ち運んだ。
だそうです。
落語の「長屋の花見」とはエラい違いですなぁ…
東博では、これまた恒例の「春の庭園公開」が開催中(4月13日まで)で、本館館内同様に大勢の人で賑わっていました。
東博の桜の良いところに、植えられている種類が多い
ことがあります。
ですから、上に載せたエドヒガンシダレのように、ソメイヨシノより一足お先に盛りを迎えているのもあれば、まだまだおねむ
のヨシノシダレ
もいたりします。
このヨシノシダレ、東博では、「右近のユリノキ」と共に名物の「左近の桜」なんですが、樹勢が弱っている
ようで(ご覧のとおり「大手術
」を受けています
)気にしているところです。
この様子からして、今シーズン以降しばらくは往年のような素晴らしい姿を拝見することは望むべくもありませんけれど
、それでも、しっかりと花芽は育っていました
ガンバレー と東博のヨシノシダレ
に声援を送ります
特別展「栄西と建仁寺」の話は日を改めます。