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●『謎解き 超常現象』読了

2009年07月09日 07時55分29秒 | Weblog

『謎解き 超常現象』、6月に読了。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会、アシオス)[WPはhttp://www.asios.org/]編。彩図社。2009年5月刊。著者は、秋月朗芳、蒲田典弘、長澤裕、原田実、本城達也(WP「超常現象の謎解き」の運営者、http://www.nazotoki.com/)、皆神龍太郎、山本弘、横山雅司の8氏。

 盲目的な〝信者〟のために、42の〝伝説〟を懐疑的に調査。いま流行りの「ファフロツキーズ」についても、『ファフロツキーズは本物か【天から降り注ぐ奇妙な雨】』と題して謎解きされている(pp.159-166)。「9・11陰謀論」という幻想・ニセ科学についても批判(pp.174-182)。「・・・陰謀が実在した証拠など一切ない」と断言しているところは、さすが。あくまでも冷静に、科学的に、懐疑的に批判。「懐疑とは、本当にそれが事実であるのか、注意深く、客観的に立証を求めていく態度のこと・・・/・・・最初から結論ありきで、ろくに調査もせず頭ごなしに否定することはしません」(p.3)。というか、「頭ごなしに肯定」する、信ずることが目的化した信者の方々、あまりに罪深いキクチさん(阪大の菊池誠教授ではないです)などに読んでもらいたいが・・・、もう手遅れかな。

 有名な千里眼の御船千鶴などについての第1章「人智を超えた奇跡の力「超能力」の真相」。マニアの方垂涎のクリスタル・スカルやムー大陸、アトランティスなどについての第2章「太古に栄えた幻の国家「超古代文明」の真相」。与那国島の海底〝遺跡〟について初めて知る。心霊写真やスカイシッシュの撮影に成功(!!)するなど、第3章は「「超自然現象、怪奇現象、UMA、陰謀論」の真相」。ロズウェル事件やMJ-12文書、オバマ大統領就任式に現れたUFOなど、矢追さん(イオンド大教授!!、p.201)らが大○螺を吹き続けた数々の事象について、第4章「空飛ぶ円盤の襲来「UFO事件」の真相」。宇宙人解剖フイルムやMIBの正体など、第5章は「異星からの来訪者「エイリアン事件」の真相」。アインシュタインの予言って、人違いどころか名前さえ違う(シュタインさん)というトンデモなお話などなど、第6章は「人類の未来を警告する「大予言」の真相」。
 懐疑的に批判・論破された書物ですので、誤解無きように。あくまでも、世に云われるような超常現象など存在しないという「謎解き」です。誤解してこの本を手にされると、マニアの方や信者の方は落胆されます。

 サイキックハンターのハリー=フーディーニ(p.21)や、「100万ドル超能力チャレンジ」で有名なジェイムズ=ランディ

 第2弾が大いに待たれます。
コメント (2)
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