『USAスポーツ狂騒曲 アメリカは今日もステロイドを打つ』、7月に読了。町山智浩著。集英社。2009年2月刊。
「ステロイドが生まれてからスポーツ選手の体は急激に変化していった。・・・/デカく、強く、それはアメリカの思想だ。スーパーサイズのハンバーガーとコーラをむさぼり、戦車のようにガソリンを食らうSUVやトラックを好み、ガソリンを求めて戦車で他国に攻め込む」(pp.8-9)。
「・・・問題なのは「ベースボールチャペル」が、キリスト保守派団体の支援で運営されている、ということだ。・・・ダーウィンの進化論や避妊に反対し、同性愛や妊娠中絶を法律で禁じようとするブッシュ政権を熱烈に支持する政治勢力となっている」(p.167)。
本の帯が全てを語る。「アメリカの10代のステロイド使用者数、30万人! なぜアメリカ人は副作用を知りつつ、ステロイドで筋骨隆々の身体になろうとするのか・・・。「アメリカンスポーツ=富と名誉、夢と希望、強くてカッコいい」の思い込みをぶっ壊すエピソードの数々。「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」の著者が暴くスポーツバカ大国・アメリカの真実」。