
THE JOURNALに出ていた記事の一部。
「オーバーキル」の部分、マスコミの暴走だと私も思います。それを見たり読んだりしている我々が何か溜飲を下げ(た気になっ)ていて、見るべき本質や考えるべき情報から目や耳や〝頭〟を逸らされているわけです。
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【http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/12/post_715.html】
金平茂紀:海老蔵の酒場喧嘩がそんなに重大事かよ?
茫界偏視(ぼうかいへんし) Vol.002
・・・メディアは今や操作の主体なんかにはなっていない。むしろメディアも情報の受け手も<共犯的に>それを盲目的に求めているのだ。思い起こしてみよう。朝青龍、草なぎ君、のりピー、そして海老蔵。バッシングの構図が見事なほどに共通していないか。国技の頂点に立つ横綱が品格を欠いていないか。国民的アイドルの行為としていかがなものか。かつての清純派タレントの薬物汚染はいかがなものか。歌舞伎界のプリンスが何と言うことをしてくれたんだ。僕はそれぞれの出来事がニュースではないと言っているのではない。ただ必要以上にそれがメディアによって追及されすぎていないか、オーバーキルではないか、と思っているところがある。実際、海老蔵の酒場での喧嘩がそんなにニュースとしての公益性があるのか、と。消費財としての価値は大いにあるのだろう。それらは国民が抱えているフラストレーションのはけ口になっている所もある。あいつらは思いあがっている。ざまあみろ、と。でも、そんなことばかり繰り返していていいのだろうか。こういうことを言うことがメディアの世界では今や少数派の極致、いや暴論とさえ言われかねない。でも、限られた放送時間、限られた紙面のなかで、海老蔵取材に費やされる膨大なエネルギーによって、追いやられる貴重な取材の機会があるのだ。そのことに十分に自覚的であろう。
・・・。
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