東京新聞のコラム『筆洗』のコピペ。
司法制度が機能した? 本当??
「実は、神奈川県警に金で雇われた「おとり」だったと判明」って、酷いね。知りませんでした。拘置所(だったかな?)内の同部屋女性を〝スパイ〟として〝誘導尋問〟させ、そのスパイに裁判で証言までさせた引野口事件を思い出しました。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2010121102000050.html】
【コラム】 筆洗
2010年12月11日
<彼らに猿ぐつわと恥の印と不名誉を与えてください>。京都大の発掘調査団がレバノンの地下墓で発見、最近公開した古代ローマ時代の「呪いの鉛板」に書かれていた言葉だ▼どんな被害に遭ったかは不明だが、よほど悔しい思いをしたのだろう。四人の名を挙げ、どうか罰をと死者の魂に託したらしい。そんな場合、私たちには幸い、ほかに頼るものがある。司法制度だ▼昨年、鹿児島市で高齢夫婦が殺された強盗殺人事件でも当然、それが機能した。警察が容疑者を逮捕、検察が起訴した。裁判では、全面否認の被告に検察は死刑を求刑。そして昨日、裁判員らが判決を下した。無罪だった▼気になるのは、判決が指摘した捜査機関のありよう。有り体に言えば、この程度の証拠で犯人と推認できるわけがないと検察主張を退け「真相解明に必要な捜査をしたか疑問」と警察も批判した▼折しも横浜地裁小田原支部では、路上で客引きしたとして風営法違反に問われた被告の裁判で、客引きを受けたとされた“被害者”が、実は、神奈川県警に金で雇われた「おとり」だったと判明し…▼これらの件に限らず、昨今、捜査機関の仕事が乱暴になっている感が否めない。逮捕や起訴という結果を焦るあまり真相を見失えば、それこそ罪。国民に託されたものの重さを思いだしてほしい。「呪いの鉛板」なき、この世界で。