Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●「積極的平和主義」の未来: 「後藤さん・・・が伝えようとした多くの民衆の死を想像してほしい」

2015年02月05日 00時00分30秒 | Weblog


綿井健陽さんのコメント、「後藤さん・・・が伝えようとした多くの民衆の死を想像してほしい」。

 東京新聞の記事【無二の命、人権 言動で伝え続け 後藤さん、全国で講演】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015020290135801.html)によると、「「小さな心と身体(からだ)に、背負いきれないほどの大きな重荷を背負わせてしまう-それが『戦争』」。後藤健二さんは、紛争地域の取材を続け、命や子どもたちの人権の大切さを訴えるメッセージを送ってきた」・・・・・・そんなジャーナリスト。さて、アベ様の目指す「積極的平和主義」なニッポン社会、このままで良いのでしょうか?

   『●いろんな意味で疲れます・・・
       住民基本台帳活用とアイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!


 そのアベ様。自身が種をまいた「最悪の結末」までの事態を踏まえて、「邦人人質事件は最悪の結末・・・・・・アベ様は、「ケンカを売り」「火に油を注」いだ責任について言及せず」に、アベ様が「コレ」を言い得る神経を疑います。アベ様が「積極的平和主義」をまだ言い得る神経に慄きます。東京新聞の記事で【安倍首相、地理的制約必要ない 集団的自衛権行使で表明】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015020201001464.html)し、また、「地理的にどこだからそれが当てはまらない、近くだから当てはまるということではないと思っている」そうだ。ニッポン国の首相の劣化が著しい。さらに、東京新聞のこの記事【「積極的平和主義を推進」 集団的自衛権で首相答弁】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015020202000233.html)には、「日本人人質事件について、安倍晋三首相は二日午前の参院予算委員会で「国民の命、安全を守ることは政府の責任であり、最高責任者は私」と述べた。首相が積極的平和主義と称して、集団的自衛権の行使を含む外交・安保政策を進めることで、日本がテロの標的になると問われたが「テロのない社会をつくるため、積極的平和主義を進める」と強調」したそうだ。「アベ様達は、そんなに「人殺し」をさせたいものでしょうかね」??

 アベ様自身の「無責任」の責任をとることは、決して「日本がテロに屈することではない」。単に自身の落ち度・不明を、まずは、詫びるだけだ。これ以上暴走されると、(大変なときに、ご家族の大変な発言!=)後藤さんのご家族も心配する「憎悪の連鎖」につながるだけだ。・・・・・・東京新聞の記事【首相、テロ対策強化へ決意示す 政府与党が連絡会議】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015020201001337.html)によると、「日本がテロに屈することは決してない。政府与党の総力を挙げ、日本人の安全を確保する」。

   ●憎悪の連鎖を怖れる: イラク侵略と人質事件と自己責任バッシングと
   『●邦人人質事件は最悪の結末:
       アベ様は、「ケンカを売り」「火に油を注」いだ責任について言及せず

 一方、「首相が積極的平和主義と称して、集団的自衛権の行使を含む外交・安保政策を進めることで、日本がテロの標的になると問われたが「テロのない社会をつくるため、積極的平和主義を進める」と強調」・・・・・・先ほどの記事(【「積極的平和主義を推進」 集団的自衛権で首相答弁】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015020202000233.html))で、再びトンチンカン答弁を披露。会話になっていない。「テロの標的になるょ?」の問いに、首相は「テロのない社会をつくるため、積極的平和主義を進める!」と答弁・・・・・・。室井佑月さん曰く、「頭をバリバリ掻きむしりたくなる」、「会話とはどういうものかそっから誰かが彼にレクチャーしておくれよ、と思う」、再度、まったく同感。

   ●アベ様の決まり文句
       「国民には丁寧に説明をしていく」、でも、そうしたタメシはなし

   『●この虚しい・空しいアベ様のトンチンカンな答弁:
        「「ああ、安倍談話さえなかったら!」を心配する」


 asahi.comの記事のタイトル【(「イスラム国」事件と日本:上)むしろ中東と関係深める時】(http://www.asahi.com/articles/DA3S11583019.html?iref=comtop_pickup_01)から、最近の世界の動きで、フランスでの新聞社襲撃も含めて、内橋克人さんの本のことを思い出した。意識的か、無意識かは知らないが、「イスラム圏の市場化」に手を貸す結果になっていないか? 

  『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(4/4)
    【内橋克人著、『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』】
     「なぜイラクは侵略されたのか? 「このマネー資本主義と
      唯一違う価値観の文化圏があります。それがイスラム諸国です。・・・
      日本と反対に市場原理主義を布教するアメリカにとって
      最も手ごわい障壁となっているのが、実はイスラム圏なのです。
      /イスラムの世界では、「正当な労働の対価以外は受け取ってはならない
      という戒律があります。市場主義にとって最も脅威になる・・・」(p.170)。
      「・・・一種の道徳性、人間性、倫理性です。それに対する人々の信頼の面です。
      /日本、あるいはアメリカの銀行は違います。こうした国々では
      「お金は貸すよ、だけどそっちが失敗したら、そっちの責任だよ」
      というものです。さらに国家権力と結託して貯金金利をゼロにして、
      自分たちはコスト・ゼロで資金を集めながら、大変な金利で貸す
      こういうことを平気でやります。/イスラム銀行は投機というものには
      乗りません。・・・投機はしない。/・・・/・・・イスラムはやはり
      マネー資本主義に対抗している現実であり、市場経済をより健全な
      ものにしてゆく上で大きな価値を持つ対抗思潮であると考えています」
      (p.173)。「・・・アメリカが今、イラクでやろうとしていることは、
      イスラム世界の市場化だというわけです。・・・イスラム圏の市場化こそが
      イラク戦争の目的であったという意見は、この戦争の本質を突いている
      と私も感じます」(p.177)」

 最後に、本ブログの冒頭の引用。綿井健陽さん、「後藤さん・・・・・・が伝えようとした多くの民衆の死を想像してほしい」・・・・・・東京新聞の記事【後藤さんの志 私たちが】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015020302000120.html)より、「後藤さんと面識があったジャーナリスト綿井健陽(たけはる)さん(43)は一日朝、「殺害」のニュースにぼうぜんとし、しばらくは何も考えられなかった。事件発覚後、アラビア語で声明を出すなど、ジャーナリスト仲間で非暴力の解決を求めてきたが、かなわなかった。「ジャーナリストは、声を出せない人たちの代弁者だ」と言う。後藤さんは近年、シリア北部に精力的に入り、紛争から逃れてきた難民や医療支援活動などをリポートしていた。「どうか、後藤さんを英雄視しないでほしい彼が伝えようとした多くの民衆の死を想像してほしい」と語る」。最後の二文が、ブログ主の胸に刺さった。ハッとさせられた。

   ●「ではなぜ読者や視聴者はシリアが危険だと知っているのか。
                    伝えようとした人が現場にいたからです」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする