(2024年09月11日[水])
[※12日(木) は1年半程ぶりの手術。ネットへのアクセスもままならないかな? あぁ、そうだった、先日も、両目の手術をしたんだった。]
《ようやく着手…これを回収して分析し、本格的な取り出しに向けた「一歩」としたい考え》(東京新聞)。
《着手》ねぇ? 《一歩》ねぇ? 千里の道も一歩から…「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」とはいえ…。それにしても《放射線量が極めて高》い、その数グラムのデブリをどこで保存するつもりなのかね? 後述するけど、30年間、毎日80kg!!…8,0000グラムのデブリを毎日取り出すことなんて、どう考えても無理でしょ!? 東電や政府は、柏崎刈羽核発電所の再稼働なんてやってる場合か?
『●東京電力核発電人災、膨大な《デブリの総量も
3基で計約880トン》…1個のデブリを僅かに持ち上げた?』
『●膨大な《デブリの総量も3基で計約880トン》のうち、福島第1原発
2号機の《1グラム程度を数回採取する予定》…いまだ、それさえも困難?』
『●東京電力福島第一核発電所《1~3号機に計約880トンあると推計されている》
放射線量が極めて高いデブリ…「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」』
『●「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」…《現場に東京電力社員がいない
下請け任せの姿勢と、点検でミスを見抜けない管理のずさんさを露呈…》』
荒井六貴・山下葉月記者による、東京新聞の記事【やっと着手した「デブリ取り出し」を阻むあまりに高い放射線 福島原発「880トン」回収へ果てしない道のり】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/353337)。《東京電力は10日、福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の微量採取にようやく着手できた。これを回収して分析し、本格的な取り出しに向けた「一歩」としたい考え。ただ、先日の着手失敗の遠因にもなった建屋内の高い放射線が立ちはだかり、微量でも回収は容易ではなく、想定通りにいくかは分からない。1~3号機に大量に堆積するすべてのデブリとなれば、難航は明らかだ。(荒井六貴、山下葉月)》。
「千里の道も一歩から」とは言うけれども…。8,8000,0000グラムのデブリも1グラムから。880トン、つまり、8億8千万グラム。気の遠くなる作業。この13年間、1グラムも取り出せていない。しかも、問題はその先。《放射線量が極めて高》い880トンものデブリを、永遠に、どの様に、また、どこで保管するのか? 永遠に、そこは安全なのか? どこに? 東京電力本社あるいは霞が関、自民党本部の地下にでも保管するのだろうか? それとも、またしても田舎に押し付けるつもりか?
「1個のデブリを僅かに持ち上げた」…と大喜びしていたあの頃と何も変わっていない。膨大な《デブリの総量も3基で計約880トン》のうち、福島第1原発2号機の《1グラム程度を数回採取する予定》だったが、それから既に1年経過。
「廃炉」のゴールがどこか不明。10km、1万km、1光年先? 「廃炉終了の定義」も無く、(デブリに接触した水を処理した)汚染水の海洋投棄で「廃炉終了」への0.1歩の前進もない。《政府・東電の計画では2041~51年の廃炉完了を掲げ》ているそうです。冗談のような話し。《裏を返せば、事故から13年たっても格納容器内の状況をつかみきれていないということだ。「廃炉まで30~40年」と掲げても、肝になるデブリ取り出しの実現は見通せず、果てしない道のりが待っている》。そして、毎日、何キロの高線量なデブリを取り出せばいいの? 30年間、毎日80kg!!
そして、もう一点、心配なこと。《1号機の土台損傷》(ペデスタル)問題はいったいどこに行ってしまったのだろうか? ――――――《原子炉圧力容器を支える土台…鉄筋コンクリート…全周にわたって損傷し、内部の鉄筋が露出していた。東電は耐震性を評価》? 《巨大な地震はいつ起きてもおかしくない》というのに。東電の主張する《根拠》から、大地震が起こっても、次も幸運に恵まれると思っているのか…。《「支持機能は維持されている」…東電福島第一廃炉推進カンパニーの小野明・最高責任者はそう強調した。…圧力容器を支えるのに問題はないという意味だ。2022年3月の震度6強の地震でも容器が落下しなかったことなどが根拠という》…あぁぁ、絶望的な気分になる。なのに、老朽核発電所を稼働させたいだの、新規建設を進めたいだの、正気なのだろうか?
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/353337】
やっと着手した「デブリ取り出し」を阻むあまりに高い放射線 福島原発「880トン」回収へ果てしない道のり
2024年9月11日 06時00分
東京電力は10日、福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の微量採取にようやく着手できた。これを回収して分析し、本格的な取り出しに向けた「一歩」としたい考え。ただ、先日の着手失敗の遠因にもなった建屋内の高い放射線が立ちはだかり、微量でも回収は容易ではなく、想定通りにいくかは分からない。1~3号機に大量に堆積するすべてのデブリとなれば、難航は明らかだ。(荒井六貴、山下葉月)
◆ミスの原因は「被ばく防ぐ重装備」
「少しでも作業員の被ばくを抑えるようにしたい」。デブリ採取に伴う作業員の被ばくについて東京電力の担当者はそう説明した。
採取装置がある現場は格納容器に近く、毎時数ミリシーベルトあるとされ、線量が高い。採取するデブリは耳かき1杯程度の3グラム以下の予定だが、高い放射線を出すことが予想される。
準備段階のパイプの配置ミスで8月22日に着手できなかった背景には、高線量もあった。作業員の被ばくを避けるため、短時間で準備を終えようとし、確認を怠った。放射性物質の取り込みを防ぐ全面マスクを着ける重装備で、パイプに記された順番を示す数字が見えにくかった。
◆パイプ押し込みは「60人が交代で」
できる限り遠隔操作を取り入れる一方で、人手に頼る作業がある。装置を格納容器まで伸ばすためのパイプの押し込みや、デブリ採取後の容器の回収だ。
(つりざお式の装置側から格納容器側を見た様子。
パイプが格納容器側に伸びている=東京電力提供)
東京電力によると、着手初日は、ミスの反省を踏まえて東京電力社員も立ち会い、作業員を含め80人超が作業に当たった。うち約60人が装置がある高線量の現場に入り、被ばくを分散させるため、交代でパイプを押し込んでいった。
計画では、1人の被ばく線量を1日2.5ミリシーベルト以下と設定。連日ぎりぎりまで被ばくすると、法定限度の1年50ミリシーベルトに近づき、別の作業に加われなくなる恐れがある。そのため、線量計で1.2ミリシーベルトを警告するアラームが鳴ると同時に退避するようにする。
◆本格取り出し計画は「検討段階」
1号機の建屋を覆うカバー設置作業が1日0.9ミリシーベルトで設定されていることから、採取は廃炉作業の中でも極めて困難な現場だということが分かる。放射線との闘いは厳しい。
(作業員が装置にパイプを押し込み、デブリ採取に向け
作業に着手した=東京電力提供)
1~3号機に堆積するデブリは計880トンに上ると推計されている。これを本格的に取り出す計画は、検討段階にとどまる。
東電によると、微量採取は作業員が格納容器の側面にたどりつきやすい2号機が選ばれた。一方、本格取り出しは、建屋内の線量が比較的低いことや破損状況などから3号機からを想定する。
取り出し方法として、廃炉計画を立てている原子力損害賠償・廃炉等支援機構と東電は、
(1)気中工法
(2)冠水工法
(3)充塡(じゅうてん)固化工法
―の3案を示している。
◆3つの工法、それぞれに難点
(1)は格納容器の上部や側面から装置を差し込んで取り出す。しかし、放射線を遮れないため、多種多様な遠隔操作装置が必要になる。
(2)は建屋を構造物で覆い、水で満たし取り出す方法。水で放射線を抑えられるが、構造物設置に難点がある。
(3)は充塡材でデブリを固めて線量を低減させ、格納容器上部から遠隔で削り取る。充塡材の開発や充塡方法に課題がある。
機構の山名元理事長は7月の原子力規制委員会の会合に出席し、現状は(1)と(3)の組み合わせで検討していると説明した。その上で「原子炉内部の状況の十分な理解が前提で、内部調査の加速が重要」と述べた。
裏を返せば、事故から13年たっても格納容器内の状況をつかみきれていないということだ。「廃炉まで30~40年」と掲げても、肝になるデブリ取り出しの実現は見通せず、果てしない道のりが待っている。
【関連記事】福島第1原発のデブリ取り出し、ようやく着手 「装置にミスはないか」今回は東京電力社員も立ち会い確認
【関連記事】福島第1原発 「初歩的ミス」で2号機のデブリ採取、また着手できず パイプの並び順番間違えた
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▶【デブリ取り出し作業、また中断 福島第1原発、映像送れず】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/354687)/《東京電力は17日、福島第1原発2号機での溶融核燃料(デブリ)取り出しに向けた作業を中断した。採取装置先端に付いたカメラの映像を遠隔操作室に送れず、同日に予定していた装置の爪でデブリをつかむ作業ができなくなった。東電が原因を確認中で、作業の再開時期は未定としている。デブリの取り出しは2011年3月の事故後初めてで、廃炉に向けた重要工程。8月にも作業ミスで中断しており、相次ぐトラブルで、東電のさらなる信頼低下は避けられない状況だ。デブリ取り出しは当初21年に開始する計画だったが、工法変更などで既に3回延期。今回取り出し作業自体が延期となれば、4回目となる。デブリが残る原子炉格納容器内部は極めて放射線量が高く、作業は遠隔操作となるため、カメラ映像は不可欠だ。東電によると、装置にはカメラが4台あり、映像が送れなくなったのは先端の2台。17日午前6時ごろ作業を開始したが、遠隔操作室のモニターに映像が映らず、装置の主電源の入り切りやケーブルの再接続をしても復旧しなかった》