東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011081101000748.html)より。
北海道電力の泊原発3号機の営業運転か?(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011081101000748.html)。九州電力の一連のごたごたで玄海原発がダメなら、では、泊原発を突破口に、ということで必死だ。ここを突破すれば、あとはなし崩し的に、次から次に再開するつもりでしょう。既成事実が積み重ねられ、FUKUSIMA以前に再び戻るのでしょう。
そうなるかどうか、ここでの道知事の決断は重い・・・。一時期の佐賀県知事や玄海町長のように軽く決断して大丈夫なのか。道知事の「地元軽視」、微妙な発言だ・・・。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011081101000748.html】
泊3号機、営業運転先送り 経産相「知事判断待つ」
2011年8月11日 23時26分
北海道電力泊原発3号機の営業運転再開について、原子力安全委員会は11日、経済産業省原子力安全・保安院が報告した「安全基準上の問題はない」との最終検査結果を了承した。ただ海江田万里経済産業相は地元に配慮し、検査終了証の交付を見合わせる意向を北海道の高橋はるみ知事に伝達。11日からとみられていた営業運転は数日遅れることになった。
再開すれば、定期検査からの営業運転入りは東京電力福島第1原発事故後、初のケース。
知事はこれまでの国の手続きに「地元軽視」と反発。北海道によると10日夜、経産相が「知事判断は大切で、再開は待ちたい」と電話で知事に伝えた。
(共同)
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Web Iwakamiには北海道電力泊原発3号機の〝運転〟再開に反対する関連映像(http://iwakamiyasumi.com/archives/11825)。ストレステストをめぐる首相・政府と経済産業省の間で何があったのか?
「作動中なので再開」でないのならば、「定期検査中に運転」してていいのか? 年間1ミリシーベルト以内問題と同様、これは法的にオッケー?
最後に美浜の会による告発(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/011134.html)。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/011134.html】
[CML 011266] 泊3号/緊急報告:原子力安全委員会の二重チェックは嘘だった(美浜の会HP8.11)
2011年 8月 12日 (金) 03:24:26 JST
・・・・・・。
美浜の会HPより転載します。
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2011年8月11日
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
国際環境NGO FoE Japan
緊急報告:原子力安全委員会の二重チェックは嘘だった
「保安院が報告させてくれ」と言ったから議題にのせただけ
~泊3号の営業運転再開は認められない~
本日、泊3号の営業運転再開をめぐる政府交渉が開かれました。
交渉の席上、原子力安全委員会は、泊3号の営業運転再開に関して保安院と安全委員
会による二重チェックが行われるとされていることに関して、「原子力安全委員会は
、法的に、判断する立場にはない」と発言しました。
14時から開催された安全委員会においては、泊3号については、保安院からの総
合負荷性能検査について15分ほどの説明が行われ、その後、10分程度、簡単な質疑が
行われただけでした。5名の委員のうち、一言も発言しない委員もありました。斑目
委員長は、「泊3号の安全性、定期検査については、保安院がしっかりとやるもので
す。今日の議題にあげたのは保安院が報告したいからと言ったからです」と述べまし
た。傍聴人からは、「安全委員会は、きちんと審議して見解を述べるべき」「二重チ
ェックではない」「こんなお手軽な会議で、泊を動かしてよいのか」「道民はこれで
は納得できない」などの怒りの声があがりました。3時頃、委員長が休憩と宣言し、
3時40分ごろに再び委員長が登場し、「今日はこれで閉会とします」と述べて閉会と
なりました。
その他、本日の政府交渉により、以下が明らかになりました。
・7月8日、保安院は、泊3号の最終検査を受けるよう北海道電力を指導した。こ
のことは、経産省の緊急安全対策だけでは「十分な理解が得られているとは言い難い
状況にある」との政府見解と食い違うものである。
・調整運転を行っているにしろ、定期検査中である泊3号は、他の定期検査で停止
中の原発と同じであるのにもかかわらず、泊3号だけは、通常の定期検査のみで他の
停止中の原発よりもはるかに軽い条件で運転再開をするのはなぜかという質問に、保
安院は明確な答えを示さなかった。
・原子力安全保安院は、「北海道の了承なしに、泊3号を動かすことはない」と発
言した。
市民側は、「北海道の市民に説明会を開くこと」「原子力安全委員会の冒頭に、原子
力安全委員会の議論は、"チェック"ではないことを委員長が明確に述べること」「泊
3号を停止させること。本格運転再開を認めるべきではないこと」を要請しました。
このような状況の中で、泊3号の本格運転の再開など、許されるものではありません
。
以上
(11/08/11UP )
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転載元:美浜の会HP
http://www.jca.apc.org/mihama
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WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に出ていた記事(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/05/mainichi-jul-4/)の一部。
小出裕章さんの研究室には、ゲルニカのほかに田中正造さんの写真も。
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【http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/05/mainichi-jul-4/】
7月4日 田中正造は私が最も敬愛する人 小出裕章(毎日jp)
7月4日の毎日jpに小出裕章氏のインタビューの記事が掲載されていました。・・・・・・。
以下転載
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<特集ワイド>研究の前線で反原発 住民支える「異端」--京大原子炉実験所・小出助教
2011年7月4日(月)18:00
(※細長い自室に座る小出裕章助教。ついたてには田中正造の大きな写真が=大阪府熊取町の京大原子炉実験所で2011年6月27日、西村剛撮影)
◇リスク負うのは後世…犠牲少なくする責任ある
学者の良心とは何か――。福島第1原発事故は、すべての原子力研究者に問いを突きつけた。その一人でありながら、一貫して反原発の立場を取ってきた京都大学原子炉実験所(大阪府熊取町)の小出裕章助教(61)は今、何を思うのか。【宍戸護】
◇田中正造「もっとも敬愛する人」
暑い昼下がり、訪ねた研究室は薄暗かった。蛍光灯もエアコンもスイッチを入れていない。2人一部屋の真ん中をついたてで仕切られた細長いスペースで、小出さんは机に向かっていた。
「余計なエネルギーは使わない。皆さんぜいたくになり過ぎて、不要なものを使い過ぎています」
原子力の文献が山積みされて、記者が座るともう身動きがとれない。
小出さんの専門は放射線計測、原子力安全。愛媛県・伊方原発の設置許可取り消し訴訟で原告側証人となり、99年のJCO東海事業所臨界事故では土壌の放射線を測定し、別の争いでは地域のがん死者数の推計作業も行う――放射性物質の被害を受ける住民を支える活動をしてきた。
福島第1原発の事故後は新聞、テレビ、ラジオ、講演、あらゆる場で事態の深刻さや政府・東京電力の対応のまずさを指摘し続けている。6月に出版した「原発のウソ」(扶桑社新書)は20万部のベストセラーになった。いまや一分一秒を惜しむ忙しさだ。
■
小出さんは東京都台東区生まれ。私立開成高校卒業後、1968年、東北大学工学部原子核工学科に入学。授業を一回も欠席しない学生だったという。
「あのころ、原子力は未来のエネルギーと信じていました。原爆のものすごいエネルギーを平和利用したいと思い込んでいました」
東大安田講堂事件をテレビで見た69年、宮城県女川町・石巻市にまたがる女川原子力発電所設置を巡り漁師たちが「電気は仙台で使うのに、なぜ自分たちの町に原発を造るのか」と抗議していることを知った。小出さんは原発のあり方について考え抜き、一つの結論にたどりつく。
「女川原発が事故を起こした場合、地元住民はそこに住み続ければ健康に害があり、健康に害がないようにすれば、その地域に住めなくなる」
その懸念は42年後、福島県で現実となる。
原子核工学科は、原子力発電を支えるための科学者や技術者を養成する場。「この学問は受け入れられない」と去っていった仲間もいたが、小出さんは「原子力の学問の中にいながら、原子力が抱える問題を指摘し続けるのが自分の歩む道」と決断した。
京大原子炉実験所が助手を募集していることを「大学院の掲示板で偶然知り」、74年春に採用された。そこには既に、反原発を唱える助手が4人もいた。原発関連の訴訟を支援し、のちに加わった今中哲二助教とともに「反原発の6人組」と呼ばれた。中国の文化大革命を主導した4人組になぞらえての揶揄(やゆ)だ。「反国家的な存在」ともささやかれた。
実験所は「原子炉による実験及びこれに関連する研究」を目的とし、全国の大学の共同利用施設として63年に設置された。反原発を掲げる小出さんらがなぜ残れたのか。
「ここの原子炉は、もともと中性子を出すための道具として造られた。物理学、化学、医学のがん治療にも中性子を使って研究したい分野があり、推進も反対も関係ないのです。とはいえ、教員の自由な意思を尊重し、学問を発展させる京都大学の校風もあったでしょうね」
長年、助教(助手)であることについては「(出身大学からしても)外様ですから」とやんわりかわしたが、研究者の「原子力村」への舌鋒(ぜっぽう)は鋭い。
「猛烈な選別があります。例えば東大ならば国家に協力しない人はダメ。その協力の度合いに応じて出世が待っているのです」
5月23日の参院行政監視委員会で、参考人として国の原子力政策を批判した小出さんは、インド独立の指導者、マハトマ・ガンジーの言葉「七つの社会的罪」を挙げた。うち二つは「道徳なき商業」と「人間性なき科学」。前者を東電、後者を自らも含めたアカデミズムに当てはめた。
「一人一人の人間が生きてきた歴史が根こそぎ壊れた。失われる土地、生活、健康を考えれば、これからも原子力が科学の進歩で何とかなるとは、私には到底言えない」
小出さんは静かに言った。
■
ふと目の前にあるついたてを見ると、ひげをはやした老人の顔写真があった。足尾鉱毒事件の被害者救済に生涯をささげた明治時代の政治家、田中正造。
「私が最も敬愛している人です」
日本が列強入りを目指し、日露戦争に突き進もうとした時代。正造は、群馬・栃木県の渡良瀬川流域で起きた足尾銅山からの鉱毒公害を告発し、権力の横暴と闘った。明治天皇に直訴し、自らの命と引き換えに農民たちを救おうとしたことはあまりにも有名だ。
くしくも震災発生直前の3月8日、正造の晩年の直筆短歌が栃木県で見つかった。
<世をいとひ そしりをいミて 何かせん 身をすてゝこそ たのしかりけれ>
そしりを受けて世を恨んでも仕方ない。身を捨てて事に当たればこそ楽しいこともあろう――。
「正造さんは国家に見捨てられた農民に最期まで寄り添い続けた。亡くなる時も、自分の病気より鉱毒のことを気にして、住民を叱咤(しった)した。実に潔い生き方だと思います」
鉱毒と原発――。二つの出来事が時を超えて重なる。
「原発には都会が引き受けられないリスクがある。そのリスクを、都会の住人は社会的に弱い立場にある過疎地の人たちに押しつけている。仮に原発事故が防げても、原子力を使い続ける限り核のゴミ(放射性廃棄物)は増え続けるし、人間はそれを無毒化できない。私たちの世代は、自らの利益のために、選択権のない後世にその『毒』を押しつけているのです」
後世への責任。それは小出さんが常に強調してやまないことだ。
「原子力の場にいる私にも普通の人とは違う責任がある。そして、普通の日本人の皆さんにも責任はあると思う。推進派にだまされたかもしれない。でも、だまされた責任もあるはずです」
とすれば、やるべきことは何か。
「原子力を進めてきたのは大人だが、そのしわ寄せを受けるのは、おそらく子どもたちです。子どもたちの犠牲を何とか少なくするために、私は自分なりに責任を果たしていきたいのです」
この国の原発数は米仏に次ぐ54基。自ら「異端」と称する研究者は、これからの長く険しい闘いを覚悟しているようだった。
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ずいぶん日が経ってしまったけれども、東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011071202000044.html)。
やらせメールのごたごた、佐賀県知事を庇っての騒動・・・突破口としての九州電力玄海原発をあきらめて、次のねらいは泊原発かな? 何とも諦めの悪く、お金儲けしか頭にない人々だ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011071202000044.html】
【社説】
原発テスト 再稼働の思惑が透ける
2011年7月12日
玄海原発(佐賀県玄海町)など、停止中の原発は簡便な一次評価で再稼働-。菅直人首相が打ち出したストレステスト(耐性評価)とは、この程度のものだったのか。国民の不信と不安はまた募る。
脱原発で起死回生を図りたい菅首相、盛夏の電力危機を原発再稼働で乗り切りたい経済産業相。統一見解というよりは、その場しのぎの折衷案に見える。
政府としてはあくまでも、原発の安全は、経産省原子力安全・保安院による現行の検査で保たれているとの基本姿勢を崩さない。
福島第一原発の事故を受け、政府としては、すでに十分な緊急対策を電力会社に指示したが、念には念を入れるため、安全性評価のテストを実施するという。
福島の惨事は現在進行中である。収束してはいない。指示された緊急対策の完了にはまだ時間がかかる。それでもまだ“安全神話”に寄りかかり離さない。これが、そもそもの間違いだ。
新たな安全評価は、二段階に分けられる。当面は、定期検査を終えて、法律上再稼働可能な原発から順次、大規模な津波や地震について、どれだけ余裕があるかを暫定的に評価する。その上で、すべての原発を対象に、本格的、総合的な二次評価を実施して、運転継続の可否を決めるという。
つまり、現行の定期検査で安全は確認されており、あとはどれだけ“ゆとり”があるかを、簡単に確かめる。本格評価は先送りするとも取れる考え方だ。
定期検査を終えた玄海原発2、3号機を、とにかく早く動かしたい。そして速やかに後続へつなげたいとの思惑が、色濃くにじむ政府見解とはいえないか。
評価を実施するのは、相も変わらず、保安院と内閣府の原子力安全委員会という。これも妥協の産物だ。両者によるダブルチェックの信頼性は、福島の事故後、地に落ちたままである。評価の方法や項目、基準などの公平性、透明性によほど留意しないと、結果の公正さに疑問が残る。
テストは結構だが、原発に対する国民の不安が膨らむ背景には、菅首相のあいまいな態度がある。本気で脱原発に進むのか、自然エネルギーはどうするか。覚悟を決めて、その意思を国民に明示すべきである。
菅首相にとって大切なのは、原発の再稼働か、国民の安全・安心か。事は日本の針路にかかわる。詰めた考えが聞きたい。
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DIAMOND onlineより(http://diamond.jp/articles/-/12827)。本件について、金平茂紀さんと綿井健陽さんに続いて3人目の意見のご紹介。
森達也さんの記事の冒頭部のみ。続きは原文を。タイトルを示すだけで十分でしょう。呆れた国、呆れた〝喝さいを叫ぶ〟人々だ。
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【http://diamond.jp/articles/-/12827】
無抵抗の男を殺し“正義は遂行された”と叫ぶ米国の狂気
かつてテロは一般的な言葉ではなかった
この5月3日、朝日新聞労働組合が主催する「言論の自由を考える」シンポジウム第24回に、パネラーの一人として出席した。
24年前のこの日、つまり1987年の憲法記念日、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に男が侵入し、小尻知博記者(当時29歳)と犬飼兵衛記者(当時42歳)に向けて、いきなり散弾銃を発砲した。犬飼記者は右手の小指と薬指を失い、小尻記者は翌5月4日に死亡した。
事件から3日後の5月6日、時事通信社と共同通信社に「赤報隊一同」を名乗る犯行声明が届き、この年の1月に起きた朝日新聞東京本社銃撃事件なども自分たちの犯行であることを明かしながら、「われわれは本気である。すべての朝日社員に死刑を言いわたす」「反日分子には極刑あるのみである」などと宣言した。
それから4ヵ月後の9月14日、朝日新聞名古屋本社の単身寮が銃撃され、「反日朝日は50年前にかえれ」との記述がある犯行声明文が送りつけられた。翌年の3月11日には、朝日新聞静岡支局の駐車場で時限発火装置付きのピース缶爆弾が発見され、同じころに中曽根康弘前首相(当時)の事務所と竹下登首相(当時)の実家にも、「8月に靖国参拝をしなかったら わが隊の処刑リストに名前をのせる」などと書かれた脅迫状が送りつけられた。8月には江副浩正リクルート元会長宅に向けて散弾銃が発砲され、送り付けられた犯行声明には江副を狙った理由として、「赤い朝日に何度も広告をだして金をわたした」と記述されていた。90年5月には、名古屋の愛知韓国人会館が放火され、盧泰愚大統領(当時)の来日に反対するとして「くれば反日的な在日韓国人をさいごの一人まで処刑」するとの犯行声明が出されている。これらの声明にはすべて、「赤報隊」と記されていた。
……こうして資料を書き写しながら、つくづく胸が悪くなる。日本文化云々を口にするのなら、もう少し漢字を勉強しろと言いたくなる。世の中には多くの事件があるけれど、これほどに卑劣で幼稚で残虐な事件は、ちょっと他に思いつかない。
テロとは暴力行為そのものだけでは断定できない。不安や恐怖を与えることで政治的な目的を達成しようとする意図が必要だ。その意味で一連の赤報隊の事件は、まさしくテロそのものだ。でも80年から90年にかけてのこの時期、テロはまだ一般的な言葉ではなかった。この言葉が普通に使われ始めたのは、日本では95年の地下鉄サリン事件以降だ(ただしオウムの場合には、その政治的目的は実のところ解明されていない)。
・・・・・・。
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/international/update/0801/TKY201108010169.html)。
こういう記事を読むと哀しくなります。日本政府関係者だけでなく、トルコ政府にも。この期に及んでも、まだ金儲けをしたいらしい。これ以上、環境破壊・地球破壊の加害者になってどうする。
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【http://www.asahi.com/international/update/0801/TKY201108010169.html】
2011年8月1日15時0分
原発輸出計画 トルコが「日本との交渉継続」
日本からトルコへの原発輸出計画で、トルコ政府が日本との交渉を継続する意向を日本政府に伝えたことが1日、わかった。二国間交渉は昨秋に始まったが、東京電力の福島第一原発事故を受けて中断。菅直人首相の原発輸出戦略の見直し発言などで、日本の姿勢に懸念を抱いたトルコ側は交渉打ち切りを示唆していたが、避けられた形だ。
日本政府は先週末、経済産業省幹部をトルコに派遣。日本政府関係者によると、トルコ側はこの幹部に「今後も日本と交渉していきたい」と語った。幹部は、原発技術や、原発建設に必要な資金調達の支援策など、日本の基本方針を改めて説明したとみられる。
ただ、トルコ側は日本以外の第三国との交渉について「日本との交渉次第」との立場を示したという。日本との交渉が今後前進しなければ、フランスや韓国などと交渉する可能性にも含みを残した。
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「http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/07/mainichi-jul-4-2/」を見てのメモ。「安心」詐欺、「停電」恐喝がつづく。Nuclear weaponとNuclear power plant。Nuclear=核・原子力であり、その使い分け。〝アメリカ定義の悪の枢軸国〟に対しての「核開発」と「原子力開発」の使い分け。詭弁を弄しても、両方ともにやっていること、技術は同じこと。
この講演の映像もあり(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/06/hiroshima-jul/)。鮮明版はこちら(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/07/hiroshima-jul-3-2/)。
さて、昨日の空疎な小皇帝のバカな発言を受け、随分以前の記事(http://www.asahi.com/international/update/0522/TKY201105220343.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011072002000198.html)を思い出した。愚かな国、愚かな大統領だ。こういう行為を支持する国民の民度も相当なものだ。
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【http://www.asahi.com/international/update/0522/TKY201105220343.html】
米、新式の未臨界核実験成功 地下実験場使わず、X線で
2011年5月23日1時12分
米エネルギー省は、強力なエックス線を使う新しい形の未臨界核実験に成功したことを明らかにした。通常の未臨界実験は、ネバダ州の砂漠にある地下核実験場で火薬を爆発させて核兵器の性能などを調べるが、今回はニューメキシコ州の研究所で発生させたエックス線による超高温・超高圧状態を使った。
同省によると、実験は昨年11月と今年3月、サンディア国立研究所とロスアラモス国立研究所のチームが実施。「Zマシン」と呼ばれる装置が発生させる強力なエックス線をプルトニウムに照射し、データを収集した。
同省国家核安全保障局(NNSA)のクック副局長は「実験の成功は、地下実験をしなくても保管中の核兵器の安全性や有効性を調べられることを意味し、オバマ大統領の核安全保障の考えの実現を支援するものだ」と述べた。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011072002000198.html】
米が臨界前核実験
2011年7月20日 夕刊
【ワシントン=共同】米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)が、核爆発を伴わない臨界前核実験を昨年十二月一日と今年二月二日に西部ネバダ州で実施していたことが十九日分かった。昨年九月にも同実験を約四年ぶりに行っており、オバマ政権下で明らかになった臨界前核実験は計三回。「核兵器なき世界」の追求を掲げつつ核兵器保有に執着する姿勢が鮮明になった。
NNSAは昨年十二月の実施から半年以上経過した六月にホームページ上の「核安全管理に向けた諸実験の概要」に簡単に掲載しただけで、活動の透明性にも疑義が出そうだ。
NNSA当局者は今回判明した二回の実験について、昨年九月に始めた臨界前核実験「バッカス」の一環と位置付け、「データを得ることで、保有する核兵器の安全確保に役立つ」と説明した。ネバダ州の関連施設の地下約三百メートルにある実験室で実施した。
オバマ政権はNNSAの予算枠を大幅に増やすなど核兵器の安全管理を強化する方針。NNSAは臨界前核実験とは別にニューメキシコ州の研究所で昨年十一月と今年三月に微量のプルトニウムを使って核兵器の性能を調べる新たなタイプの実験も行った。ただ、イランや北朝鮮の核開発を糾弾しながら自国の核戦力を保持する姿勢に非難が強まる可能性もある。
米国は一九九二年に地下核実験を一時停止。九七年から臨界前核実験を始めたが、包括的核実験禁止条約(CTBT)の対象外と主張している。
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asahi.comから(http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201108050079.html)。
相変わらずだ。何を発言しようと勝手だが、FUKUSIMAの状況を見てこんなことを言える神経は、また、8月6日を前にこんな発言を出来るこの空疎な小皇帝の無神経さにあきれ果てる。
今に始まったことではないが、国会議員時代の自民党支持者や現在の都民の支持者がこんな人物を当選させてなぜ平気でいられるのか、その民度を疑う。
「日本は強力な軍事国家にならなかったら絶対、存在感を失う」・・・、哀しい男だ。
「・・・(核を)持とうと思ったらいつでも持てますよと。プルトニウムは山ほどあるんだから」。『原子力平和利用=核兵器開発』そのものの発想。
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【http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201108050079.html】
核保有シミュレーションを=石原都知事が主張
2011年8月5日18時6分
東京都の石原慎太郎知事は5日の記者会見で、日本が核保有国に囲まれた中で存在感を維持していく方策として、核保有のシミュレーションを行うべきだとの考えを示した。
知事は、米国のオバマ大統領が「核なき世界」を唱えてノーベル平和賞を受けた後も臨界前核実験を実施したことに言及した上で、「日本だってそれぐらいのことをやったらいい。(核を)持とうと思ったらいつでも持てますよと。プルトニウムは山ほどあるんだから」との考えを示した。
さらに、「日本は強力な軍事国家にならなかったら絶対、存在感を失う」と主張。宇宙航空技術を応用したミサイル開発の必要性を訴えた。
その上で、「北朝鮮と中国とロシアと、日本の領土をかすめ取ったり、かすめ取ろうとしたりしている国で、しかも核を持って歴然たる敵意を持っている国にこんなに間近に囲まれた国は、世界中に日本だけだ」と強調。「対抗することを考えなきゃいかん。経済力なんかでとても通用する時代じゃなくなった」と述べた。
[時事通信社]
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CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/010986.html)。
WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に記事(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/24/shiga-jul-23/)が出ていましたので、出張から帰宅後、数日前に私もこの映像を見ました。タイトル通りの講演であり、FUKUSIMAについてはほとんど触れられていません。私も、この有名なニーメラーさんの詩の部分、印象に残りました。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/010986.html】
[CML 011118] 小出裕章氏 講演録 「原爆・原発と憲法9条」
2011年 8月 3日 (水) 19:04:46 JST
・・・・・・。
原発と原爆、戦争との関係をわかりやすく話されています。
ぜひ、ご覧ください。
講演録(テープ起こしと写真):
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/2929656.html
> 7月23日(土)小出裕章氏 講演 「原爆・原発と憲法9条」
> 堅田9条の会【その①】
> 滋賀県大津市 日本基督教団 堅田教会
その動画:
http://www.ustream.tv/recorded/16185189
講演のなかで、ホロコーストをまぬがれ強制収容所から生還した
マルチン・ニーメラー牧師の「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」
という詩を引用をしてます:
ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、
共産主義者でなかったから何もしなかった。
ナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、
社会主義者ではなかったから何もしなかった。
学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、
まだ何もしなかった。
ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した
―しかし、それは遅すぎた。
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『創』(2011年3月号)、2月に読了。
いつもながらの石原慎太郎都知事のご発言。news eye(pp.70-71)。「今どき珍しいレベルの差別発言/石原都知事のゲイ差別発言にマツコ・デラックスが反論」。「・・・この人のこういう発言がなぜ放置されたままなのか不思議でしかたない。条例改正をめぐるマンガ家に対する蔑視発言もひどかったが、ゲイ差別発言も相当なものだ」。「同性愛を遺伝のせいとし、「どこか足りない」って、これは差別反対運動が盛んな頃なら抗議殺到の発言である」。「・・・表現者と思えないお粗末さで、議論を広げようもない。・・・中村うさぎがこう書いている。/《たぶん、心があり得ないほど鈍磨しているうえに、他人の言葉を理解する論理的思考もできないんだと思う。要するに、ボケジジイよ。/ああいうジジイには、何を言っても無駄。言葉が通じないんだもの》」。
これもnews eye(pp.72-73)。渡部真氏「いま総務省会見で何が起きているのか!?/会見めぐりフリーランスと総務省記者クラブが対立」。畠山理仁さんらフリーランス記者の記者会見解放運動。
news eye(pp.74-75)。優れたドキュメンタリー番組「光と影 ~光市母子殺害事件 弁護団の300日」の斎藤潤一さんと武野勝彦さんが、私には理解不能であるが、戸塚ヨットスクールに関するドキュメンタリーを作ったらしい。
佐高信さん、「ニッポン文化低国を撃つ!/筆刀両断!/浅薄な歴史観と情けなさ 菅直人&市川房枝」(pp.76-77)。「ここで菅は明らかに「除名」をする社会党を批判しているが、いま菅が小沢一郎にやろうとしていることは、それ以上の無理筋である」。
鈴木邦男さん、「言論の覚悟/表現者の告発」(pp.78-81)。これまた私は理解できないが、「・・・今年は若松孝二監督が三島由紀夫の映画を撮る。・・・。/・・・でも若松監督は右も左も超えている」。
篠田博之さん「ジャーナリスト黒木昭雄を自殺に追いやったものは何か」(pp.90-98)。
長岡義幸さん「東京国際アニメフェアをめぐる攻防戦/まだ終わっていないぞ! 都条例改定問題のその後」(pp。108-115)。作家センセが聞いてあきれる、例の「非実在青少年」問題。東京国際アニメフェアに不参加のマンガ家や出版社に向かって、石原センセは「吠え面かくのは向こうだ」とのたまったとか。でも、大赤字の見込みとなり、吠え面と大恥をかいたのは都知事の方でしたとさっ。
少し誤解もあったかな? ネット上の情報によると、無駄使い体質など阿久根市政そのものにも大問題があった模様。そうでなければ、(関わり方は他の方法があったとは思いますが)仙波敏郎さんや大河原宗平さんが係りを持つはずがない。
今西憲之さん「落選会見でもマスコミ批判/阿久根市・竹原前市長とマスコミとの激烈攻防戦」(pp.122-129)。
「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談/第20回 スポーツなんて知らない!」(pp.130-137)。今月のベストなお言葉、「永 ・・・AKB・・・。/矢崎 どう、オタクのアイドルは?/永 ひとことで言えば、ひどい(笑)。やっぱり素人だよね。なんで、あんな子たちががお金を取れるのか、不思議でならない。・・・。/矢崎 身体も出来ていない、踊りもなってない。歌がうまいってわけでもない。/永 要するに「かわいい」でまとめちゃう。「すばらしい」とか「すごい」っていう賛辞じゃないんだよね」。読書の楽しみには共感。「矢崎 ・・・最近は電子書籍が騒がれているけど、あんなのは最低だと思うよ。あたかも出版界の救世主のように言われるのは大間違い。出版社は自滅する可能性もあるし、読む側にしても、あんなので読書の楽しさが満たされるなんてオレは思わないね」。
『星野道夫と見た風景』、2月に読了。星野道夫・星野直子著。新潮社、2005年1月刊。Hにて。
カムチャッカでクマに襲われ亡くなった星野道夫さん。ニュースでは知っていました。でも、お名前などは覚えていませんでした。偶然、『ガイアシンフォニー』で、エンヤさんとともに星野さんのことを知りました。
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【http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2#.E5.9C.B0.E7.90.83.E4.BA.A4.E9.9F.BF.E6.9B.B2.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.95.AA.EF.BC.881997.E5.B9.B4.E5.85.AC.E9.96.8B.EF.BC.89】
地球交響曲第三番(1997年公開)
監督:龍村仁
出演:星野道夫、フリーマン・ダイソン、ナイノア・トンプソン、
ボブ・サム、ビル・フラーなど
配給:オンザロード
既に出演が決まっていた星野道夫が、ヒグマに襲われて帰らぬ人となった為、
本作は星野追悼というテーマを持つ一本となった。本作では星野道夫の足跡を
たどりつつ彼と交流のあった人々を紹介している。
龍村は「星川淳」の「精霊の橋」(後に【ベーリンジアの記憶】と改名」に
触発されて本作を構想したとされる。
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でも、いま調べてみたら両者は共演していないので、私の勘違い。エンヤさんは「第1番」でした。
星川淳さんが関わってるなんて、知らなかった~。いろんな所でつながってるものですね。
本の帯から、「もちろん悲しい気持にはなりますが、クマを憎んでいません―――」。「写真家・星野道夫がカムチャッカ半島でのヒグマの事故で急逝して八年。直子夫人が夫妻で過ごした五年半を初めて追想する。撮影同行時の作品を中心に名カット110余点を掲載。写真家、夫、そして父として生きた星野が今、蘇る・・・・・・」。
アラスカでの親子三人でのショット(p.71)。御子息S君。星”野”飛雄馬に由来するとは!!
日本弁護士連合会のWPに出ていた宇都宮健児会長の声明(http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110713.html)。
何か喉元を過ぎた雰囲気であったり、もう既にFUKUSIMAが忘却の彼方に押しやられていないでしょうか? スリーマイルを、チェルノブイリを、美浜のギロチン事故を、・・・・・・。ましてや、敗戦前の原爆投下を・・・。福島第一原発は、政府が云うような第1ステップをクリアなどしていない。
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【http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110713.html】
東京電力福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針に向けての会長声明
原子力損害賠償紛争審査会(以下「審査会」という。)は、東京電力福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針を、7月にも取りまとめるとしている。当連合会は、既に、本年6月23日付け意見書において、コミュニティの維持を含む生活全般の再建が早急に可能となる損害賠償の在り方を考えるべきである、などの意見を述べたところだが、第9回審査会(7月1日)までの審理を踏まえて、さしあたって、最も重要な2点に絞って指摘する。
1 自主的に避難している者の損害について、中間指針に含めるべきである。
放射能の危険から避難している者の損害については、「政府による避難等の指示に係る損害」のみが対象とされており、これ以外に多数の自主的に避難している者がいるにもかかわらず、その損害は、既に策定済みの第一次指針及び第二次指針では全く考慮されていない。
これについて、当連合会は、被ばくの危険を回避するために避難することが合理的であると認められる場合には、その損害(の全部又は一部)は、賠償の対象とされるべきである旨、繰り返し意見を述べてきた(5月30日付け意見書、6月14日付け会長声明、6月23日付け意見書。)。
しかるに、審査会は、第7回(6月9日)の「中間指針策定に向けた今後の検討項目(案)」において、今後検討すべき項目として、「2.政府指示等の対象地域外に係る損害関係」に「避難等対象区域外の住民の避難費用、検査費用等」を挙げ、自主的に避難している者についての損害も、その検討項目に挙げていた。そして、この項目は、第8回(6月20日)の同名の資料でも、維持されていた。
ところが、第9回(7月1日)で示された「中間指針の論点(案)」においては、この項目自体が削除された。また、このことについて何の説明もなされていない。
既に、当連合会が繰り返し指摘しているとおり、放射線の人体や環境に対する影響は科学的に十分解明されているわけではなく、しかも、低い放射線量でガンなどが起きる可能性があり、成人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいとの報告がなされていることや放射線の長期的(確率的)影響をより大きく受けるのが子どもであることに鑑みると、感受性が高く、年齢が若い、胎児・幼児・子どもとその親や妊婦は、政府の避難指示の基準とされる、年間20mSv未満であってもリスクが高く、これに対し人々が不安を感じることは避けられない。したがって、損害賠償の範囲を検討するに当たっては、予防原則に照らし、放射線の影響を危惧しこれを回避することが社会通念上相当と考えられる場合、最低でも、福島第一原子力発電所事故発生直後に相当量の放射線を被ばくした住民、更に放射線業務を行う事業者の義務を規定した電離放射線障害防止規則第3条第1項第1号及び第4項により管理区域とされ、必要な者以外の立ち入りが禁じられる、3月あたり1.3mSv(=年間5.2mSv、≒0.6μSv/h)を超える放射線が検出された地域から避難した住民及び現にこのような地域に居住又は避難している住民に対しては、合理的な範囲内として、避難費用・精神的損害について、賠償がなされなければならない。
よって、中間指針においては、この項目を損害賠償の対象として明確にするべきである。
2 損害の終期に関する議論は時期尚早である。
第9回(7月1日)においては、損害の終期に関して、「公共用地の取得に伴う損失補償における転業等に必要となる期間について」と題する資料が配付された。
同資料では、「公共用地の取得に伴う損失補償基準要綱(昭和37年閣議決定)」、「公共用地の取得に伴う損失補償基準(同年中央用地対策連絡協議会決定)」「公共用地の取得に伴う損失補償基準細則(昭和38年同協議会決定)」が引用され、公共用地の取得に伴う損失補償における転業等に必要となる期間について、業種ごとに、以下のとおりとされている。
商工業については2年以内(基準第43条第四号、細則第26)
農業については3年以内(基準第46条第二号、細則第29)
漁業については4年以内(基準第50条第二号、細則第33)
(営業休止に係る補償期間の損失を含む。ただし商工業は、工事期間若しくは2~4か月+準備期間を加える。細則第27及び別表第四。)
しかしながら、同要綱(基準及び細則)は、土地収用法等によって生ずる損失の補償基準を定めたものであって、本件のような著しく大きな災害によって広範な地域が全般にわたって破壊され、しかも長期にわたって継続している場合の損害賠償の範囲を定めるものではない。土地収用法等の場合には、事前に準備期間があり、しかも、代替地があることなどから、相当期間内に同様な業務を開始することも可能であるが、本件のような場合には、事前に全く準備することができずに避難を余儀なくされ、しかも、事態の収束時期の見通しがつかないことから元の場所に戻ることができるのかできないのかさえも不明確で、別の場所で新たな生活や事業をすべきかどうかも不明で、その上、規模が余りに大きいことから代替地での業務開始等も極めて容易でないことから、本件の場合に、同要綱等を基礎として、損害賠償の範囲を考えることは、基本的な前提が誤っている。
そもそも、福島原発事故は未だ収束しておらず、汚染範囲が拡大し続けているのであって、この現状において損害賠償の終期を論ずることは時期尚早である。
よって、損害賠償の終期に関して同要綱等を参考とすること及び中間指針において終期の基準を定めることには反対である。
2011年(平成23年)7月13日
日本弁護士連合会
会長 宇都宮健児
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「森住卓のフォトブログ」(http://mphoto.sblo.jp/)に出ていた記事(http://mphoto.sblo.jp/article/46168089.html)です。長谷川健一氏撮影の写真が掲載されていますので、ご覧下さい。
こんなに痛ましい死はありません。状況は全く解決されていませんし、良くなる兆候も見えてきません。ましてや、この期に及んでも原発を止めるつもりもないようです。トルコへ原発を輸出すると言い始めてもいます・・・。
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【http://mphoto.sblo.jp/article/46168089.html】
2011年06月21日
「原発さえなければ」酪農家の遺言
6月10日、相馬市の酪農家が牛のいなくなった牛舎で自らの命を絶った。
牛舎の壁に書かれた抗議の「遺書」には家族や子たちへの謝罪と酪農家への謝罪の言葉が殴り書きのように綴られていた。
すべてを奪われ孤立し希望を失ってしまった。きっと心の優しい人だったに違ない。その優しさ故に自ら命を絶ち、死後もそのことをわびるのだ。残酷だ。
なぜ、彼が謝罪しなければならないのか? 自殺に追い込んだ者達こそ、被害者に謝罪しなければならないはずなのに。
この悲劇を繰り返さないために、責任追求と原発の廃止、すべての被害の賠償を。
事故の早期終結を。
しかし、現在も事故は進行中。被害はますます拡大している。
同じような犠牲者を出さないためにも「一人じゃないよ。皆つながっているよ」とメッセージを発信し続けることだ。
人は不正や不条理に向かって闘わなければ救われない。
6月25日(土)と26日(日)には福島市内で反原発集会の集会が開かれる。
7月2日(土)は東京でも2万人の集会が予定されている。
今こそ、原発推進から自然エネルギーへの転換を。そのことが命を賭けて抗議した酪農家の無念に応える事になると思う。
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古いニュースですが、asahi.comの記事(http://www.asahi.com/business/update/0705/TKY201107050731.html)。
検査中も運転? こういうのって法律的にオッケーなの? 年間1ミリシーベルト以上の被爆をしてはいけない(そこまでは我慢しろ!)という法的な決まりを簡単に反故にすることと似てる?
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【http://www.asahi.com/business/update/0705/TKY201107050731.html】
原発、検査中なのにフル稼働 泊・大飯、手続き先送り
2011年7月6日3時0分
定期検査中の原発の運転再開が遅れている問題で、北海道電力の泊原発3号機(北海道)と関西電力の大飯(おおい)原発1号機(福井県)が、定検終了直前の「調整運転」を4カ月近く続けている。フル稼働で送電しており営業運転と同じだが、国と電力会社、立地自治体が安全評価の責任を押し付け合い、定検中のまま手続きの先送りを3カ月近く続ける異例の事態になっている。
両機が13カ月に1度の定検に入ったのは、昨年12月から今年1月。約50項目の検査を終え、泊3号機は3月7日、大飯1号機は3月10日と、いずれも大震災直前に原子炉を起動し、調整運転に入っていた。
調整運転は通常、約1カ月行われる。徐々に出力を上げ、フル稼働時点で、経済産業省原子力安全・保安院から、正常に作動しているかを最終チェックする総合負荷性能検査を受ける。
両機とも4月上旬に営業運転に移る予定だったが、震災と原発事故で状況は一変した。保安院は3月と先月、緊急の安全対策を指示。海江田万里経済産業相は先月18日、両機を含む原発について「対策は適切」と再開を認めた。
だが北海道電と関電はその後も最終検査を受けず、営業運転に踏み切らない。理由については両社とも「地元自治体の理解が得られていないので……」と歯切れが悪い。
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これもasahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0706/TKY201107060259.html)。
たまにはまともな感覚を持つ裁判官もいるようです。
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【http://www.asahi.com/national/update/0706/TKY201107060259.html】
【原発】
「津波問題、再検討を」浜岡原発訴訟
2011年07月07日
中部電力を相手どり、浜岡原発の周辺住民が原発の運転差し止めを求めた訴訟の控訴審で6日、約1年ぶりに開かれた口頭弁論。住民側は「廃炉」を求め、改めて地震動による原発の危険性を訴えるとともに、福島第一原発の事故を受け、「津波についても根本的な再検討が必要」と主張した。
弁論では、「福島第一原発事故の調査結果を踏まえて主張を検討したい」とした中電側に対し、住民側が「調査の結果次第では廃炉の可能性もあるのか」と詰め寄る場面もあった。すると、岡久幸治裁判長が「安全性が立証できなければ、やめるということが当たり前でしょう」と発言。傍聴席に詰めかけた住民らからは拍手がわき起こった。
原告代表の白鳥良香さんは「判決前に裁判長が明言したのは非常に大きい」と喜んだ。弁論後に会見した弁護団は「福島第一原発の事故で世の中の認識は変わったのに、中電はそれを踏まえた考えが全くない」と不満を漏らした。
中電は「津波に対する安全性は新たな争点に加わると思うが、これまでの立証とはそんなに変わらない」と話した。
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