強情と怯えの間を行ったり来たり… 国会前のサンプル参照してねレッドリスト入り:人を大事にする気持ち フロイトは、フロムによれば、放縦を是認するようなことは一言も言っていない。 p93の3行目から。 &......
昨年の今頃、東大出の電通の新人が、過労自殺で、殺されました。
新聞各紙で、その母親の手記が掲載され、NHKでは、長時間労働を考える特集番組が放送されましたね。しかし、私は「良くやっている」という感じは全くしませんでした。何か物足りない、何か釈然としたものを感じました。
釈然としないのは、なぜなのか?
それで思い出すのが、スウェーデン、ストックホルムの中心、ガムラスタンからバスで30分ほど離れたところにある、知的障害のデイセンターの職員のお別れ会に参加したときに、私が伺った話でしたね。
彼らは、週35時間労働です。しかも、残業は一切しない感じでした。何で残業をしないのか? を聞いた時の話です。それは「残業は裏切りだから」だ、というんですね。
ヨーロッパの人にとって、「自由、公平(平等)、連帯(博愛)」はとても大事。「7人の人が、一時間残業したら、1人の仲間を失業させることになる」という訳です。
ここで、「仲間」の意味が、スウェーデンと、ニッポンでは、全く違うことにお気づきでしょう。スウェーデンでは、自分の職場集団の人が仲間なのではなくて、社会のメンバーが仲間、あるいは、「働くもの」が仲間なんです。それは、話し合いをこの上なく大事にして、人間らしい自由をとても尊重するスウェーデンならでは、のことだろうと思います。
私どもも、このくらい「人類皆兄弟」に繋がる発想の転換がない限り、「長時間労働」=「強制無賃労働」からは解放されないことを、肝に銘じるべきだ、と、考えますね。