昨日の朝日新聞一面下段に、「17年度防衛費 最大の5.1兆円」という見出しで記事ができまたね。ミサイルを改修したり、新しい潜水艦を作るのだそうです。
文教予算は、減らされて4.5兆円になるそうです(文科省HP)。やっぱり、悪政に対して「ガマンしなきゃ」でしょ。
私は、サイコセラピーをしていて感じるのは、本当の苦しんでいる子どもが、実に多く、その事態は非常に深刻だ、ということです。たとえば、母親が3回結婚して、その度に引っ越しをして、「お父さん」が変わる体験をしています。クラス担任が変わるのだって、子どもにとって大変な場合があるのに、住む場所、「お父さん」が変わったら、その大変さはいかばかりでしょうか? あるいは、家族に見捨てられたりしている、独り暮らしの高校生。その寂しさ、親に対する恨み辛みはいかばかりでしょうか? 困難な家族には、欧米のように、個別支援計画(individual habilitatin plan : IHP)を話し合って作って、様々な専門家が支援するシステムを作らなければ、どうにもなりません。
学校では、発達トラウマ障害(DTD)の子どもだらけで、一斉授業では、とても対応できない子どもだらけ。アメリカの様な個別教育計画(individualized educational program : IEP)を、話し合って作って、ひとりびとりの子どもとその家族を 様々な専門家が支援するシステムを作らなければ、どうにもならない状況です。 「アクティブ・ラーニング」という名のグルーブ学習にして、子ども見捨てる、実際は「悪徳・ラーニング」では、発達トラウマ障害(DTD)の子どもはさらに悪くされるでしょう。
IHPにしろ、IEPにしろ、様々な専門家とコーディネーターを起動させるためには、ミサイルや潜水艦よりも、お金がかかります。また、そちらにお金をかける方が、日本の中で苦しんでいる人たちをどれだけ手助けすることになることも、確かです。
私たちは、選択の時にあります。