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▲愛西市議会の全員協議会で、情報公開請求者の名前を公開。(個人情報保護の観点から指摘)

■中日新聞で、報道されました。

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008022302089773.html

↓リンクが消えると行けないので、展開します。

2008年2月23日 朝刊
情報公開請求した個人名報告 愛西市 事務局が全協で

 愛知県愛西市議会に情報公開請求した個人の名前を、議会事務局が全員協議会(全協)の場で報告していたことが22日分かった。専門家は「名前は個人情報であり、議員全員に明らかにする必要はない」と指摘している。

 情報公開請求は昨年12月7日に市民1人からあり、対象は市議会斎場建設調査特別委員会の議事録と録音テープ。議会事務局は今年1月18日、議事録に出てくる個人名などを黒塗りして公開。録音テープは非公開とした。

 ところが、今月14日の全協で事務局側は請求者の名前と公開決定の内容を報告した。全協には議員全員と市幹部職員約40人が出席していた。

 事務局は、個人名を出した理由を「市情報公開条例では、(情報公開の)実施機関は議会としている。斎場建設は問題になっている案件でもあり、議員全員が知っておく必要があると判断した」としている。

 議会に対する情報公開では、自治体によって実施機関が「議会」と「議長」の2種類の表記に分かれている。

 愛知県も愛西市と同様に「議会」としているが、県議会事務局は「請求者名を議員全員に明らかにすることで、請求者が不利益をこうむる場合があり、個人名を報告することはありえない」としている。

 情報公開制度に詳しい樹神成(こだましげる)三重大教授(行政学)は「議会が形式的に実施機関とされていても、事務局側で開示か非開示かを決定しており、議会には事後報告されただけ。個人情報保護の観点からすると、個人の名前を明らかにする必要はない」と話している。

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 今月14日、名前がでたとき「えっ?」と私は思い、「このような場で、請求者の名前を公表すべきでない」と発言し、言ってしまった以上、何らかの阻止をとらねばならないと「守秘義務などどうするのか」と発言しました。

 事務局は「議員にも守秘義務があるので・・・」と答えました。こりゃ変!と思い、会議後早速、過去の同様の事件を調べてみました。

■よく似た過去の記事。

2004年01月16日 (朝日新聞)
個人情報保護の配慮欠く/請求者の情報流出

  情報公開請求者の名前や住所などの個人情報が請求対象の県議に提供されていた問題で、県議会の小林実議長は15日、県庁で記者会見し、「配慮が足りなかった。請求者に迷惑をかけたうえ、情報公開制度に対する県民の信頼を損ねた」と陳謝した。県議会と議会事務局が個人情報保護の配慮を欠いたまま、なれ合いの関係を続けてきたことが明らかになった。

  県議会事務局の説明によると、3人の県議を対象とする情報公開請求を受けた事務局は今月9日、小林議長に報告。小林議長の判断で、請求対象の県議の自宅や事務所に請求者の名前や住所、電話番号が載った「公文書公開請求書」をファクスした。13日には情報公開担当の文書学事課から議会事務局に「請求者の個人情報がインターネットで流れている」との連絡があったという。

  事務局が3人の県議に電話で確認したところ、対象県議の1人である下崎保氏(緑新会)がインターネットのホームページ(HP)開設者と会って、請求者の個人情報を漏らしたことが判明した。下崎氏は小林議長に対し「大変配慮が足りなかった」と話したという。

  また、これまで特定の県議を対象とした公開請求は4、5件あり、このうち数件を県議に提供したことも分かった。峯山強事務局長は「実際にどれを提供したか記録がないので分からない」と言い、今後、過去の情報提供についても再調査する予定。

2002/11/26 03:56  【共同通信】
請求者の個人情報配る  仙台市議会事務局が会派に

 仙台市議会事務局が、情報公開条例に基づき議会の文書開示を求めた請求者の氏名や住所など個人情報を記載した書類を作成、議会各会派の代表者に配布していたことが26日、分かった。  市議会情報公開条例が施行された1999年4月以降、開示請求と申し出の計64件すべてについて、開示・非開示の決定後、請求者の氏名、住所、請求日などを記載した書類を作成。各会派代表者会議で配っていた。  同事務局は「議会に対する請求なので各会派に慣行として(氏名などを)知らせていた。今後の対応は代表者会議で結論を出すことになる」と説明。仙台市議会などに情報公開を求めてきた仙台市民オンブズマンの庫山恒輔事務局長は「まさか請求者の個人名を伝えているとは思わず、驚いている。しっかりした情報公開とはプライバシーを厳密に保護することでもあるのに鈍感な体質だ」と批判している。

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 今回の件では、火葬場建設に反対する人への圧力ではないかと早速厳しいご意見を頂きました。私もとっさに「えっ?どうして?」と思い、全協の席で発言したわけですが、そんな誤解を受けてもしかたないことだったかもしれません。

 話しは変わりますが、私は、よく県に情報公開請求をします。その中で、なるほどということを発見します。私が、市民団体の代表として県を訪れた箇所は、名前が非公開。しかし、議員の肩書きで訪れたときは、名前が公開されていることです。

 それを知ってから私は、「今日は、議員の吉川です」とか、「今日は、愛知ネット代表の吉川です」とか、最初に笑いながら挨拶をしています。県では、それだけ個人情報保護に気を遣っているのだと思いました。

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▲子どもと教育の学習会

■本日、前犬山市長を招き、学習会

 2月23日(土) 午後2時~4時

 会場 津島市文化会館 1F研修室

 愛西市&津島市で、教育問題の活動をしていらっしゃる方々の企画に、少しだけ協力させていただきました。

 司会の問いかけに石田さんが答えたり、会場からの意見を求めたりと、和やかな雰囲気の中で進められました。

●学力テストについて : 石田さんの話しや会場からの意見より

【教育委員会の形骸化】

石田:教育委員会は、行政からも議会からも、本来独立した機関です。しかし、実際は行政職員による事務局が段取りしているのが現状。まずは、教育委員会で議論ができる下地づくりをした。「犬山のみんなで子どもたちを育てよう!」という下地ができていたから、学力テストは、犬山には必要なかった。

【教師の意見が反映しているのだろうか】

石田:学力テストをするかしないか、現場の教師の意見が反映されていない。先生たちの法がよく考えている。

参加した教師:学力テストをする意味が感じられない。国語の内容にしても、読解力をみるようなものではない。子どもたちには「ごめんね。今日は全国でこれをやるから・・・」と言って実施している。

【教育の原点は、親が子どもに教えた】

【犬山市では、議会にも理解して貰い、まずは、教育費を優先してとった】

【市町村判断でできる教育体制】

石田:教師の内申権は市町村にある。県にあるのは任命権。カリキュラムも市町村でできる。教師の指導書の費用をカットし、その分で、犬山市独自の副読本を先生たちが自分たちで作った。議論に議論を重ねて作り上げられた。自分たちで作ったものをもとに授業をするので、自然と授業もよくなった。

【真の教育とは何か?】

石田&会場から:
・知識を身につけるのが教育ではない。生きていく力、中からわき出る力をつけるのが教育である。
・達成感を体験することが一番。
・本来の教育とは何かを考えれば、今の学力テストは無意味。
・学力テストが必要かどうかを論ずる前に、真の教育とは何かを考えるべき。そうすれば、結論がでる。

●日本の教育費、愛知県の教育費、そして、津島市の私学助成

 OECD(経済協力開発機構)の教育費の公的支出調査で、加盟国の中で日本が最低であること。愛知県の一人あたりの教育費の公的支出も、全国で下から数番目という状況であることが説明された。また、津島市の私学助成が、県下最低の5千円であることも加えて述べられた。

 石田さんからは「米百俵」と。(米百俵とは、「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」という意味。)

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 教育問題について、たくさんの方々と意見交換が出来、とてもよい集まりでした。終わってから、みんなで食事をしながら、議論の続きをしました。子育て活動をしているひとりとして、今の子どもたちに何が問題なのか手に取るように感じていますが、社会での対応は・・・?
 私は、教育現場のことは、現場を知らない政治家や官僚が決めるのではなく、もっと教師の意見を取り入れられるべきだと思いました。先生の不祥事が起きるとそればかり大きく報道されますが、子どもたちのことを考えるすばらしい先生の方が多いと私は思っています。今日は、そんなすばらしい先生方とご一緒できました。

 集会には、津島市議の方も3名参加されました。

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