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▲「教育改革」と「自治体改革」について勉強してきました

 9日(日)の午後2時から、翌日10日の12時まで、缶詰で勉強会がありました。(年4回の無党派市民派の勉強会:代々木青少年会館にて)


■初日の午後2時~5時まで、「教育改革前線の第一接点」の題目で


 講師は、元志木市教育委員会次長で現在は埼玉県朝霞市立第二小学校長の金山康博先生。金山先生のお話を伺うのは、これで2回目です。志木市は、犬山市と同様、教育改革で有名な自治体で、早くから25人学級に近い形の学級運営をされてきました。市長がかわられて、教育現場がどう変わったかと興味深くお話を伺いました。





教育委員会は、独立機関

 法律でも明確であるのに、実現できていないのがこのことかもしれません。
 教育部門は、首長部局は独立してもので、教育委員会がその自治体の教育について、決めていき、行政当局は、施策を進めるのに口をはさむことはできません。

 市長が替わる度に、教育がかわってはならない(政治に左右されない)。社会全般で、こうした認識が不足しているのかもしれません。金山先生は、こう話されました。「教育部の職員に聞いてみてください。あなたの最高上司はだれですか?と。”市長”と言う職員が多いのではないですか?」と。(正解は、教育長ですよね)

 こうした背景から、志木市では、市長が替わることにより、首長部局で進めてきたことは、かなり大きくかわりましたが、教育だけは変わっていないことを、先生のお話から感じました。

 その他、学級編成についてのお話もあり、「人数(クラスサイズ)を決めるのは不毛論」と。

 立田村議になり、少人数学級の要望がでてきたとき、私は、一クラスの人数を問題にするより、教師の加配を進め、学校の事情にあった人事を校長ができるようにすることが大切との考えを述べた記憶があります。

 金山先生も、同様のお話をされました。

 こうした少人数学級を進める全国的な動きから、今では愛西市でも、教師の加配が進んでおり、以前より良い状況になってきているのではないでしょうか。


■初日の午後6時~9時まで。翌日午前9時~12時まで。「地方分権と自治」の題目で


 「地方分権と自治」は、前多治見市長西寺雅也さん。お会いするのは、3度目です。1度目はゴミ問題で、2度目は、女性を機会に!ネットワークで講師にお招きしたことがあります。



 西寺先生は、27才で市議会議員になられ、その間、会派を組むことなく、一人で議員活動をされてきたとのことでした。そして、52才で市長に当選され、3期つとめられたとのこと。このお話を聞き、議会との関係はどうされたんだろう?と思いましたが、否決されることもあったようですが、力強い改革を進められたことに関心をしました。
 そこには、財政危機という問題があり、市民が市長の進める施策の後押しをしていたのだろうと、私は感じました。

盛りだくさんの工夫

 市民にわかりやすい「財政公表」。総合計画以外のことはしない。基本計画を変更する場合は、議会の承認が必要。総合計画経費は財務課ではなく、企画課で予算編成(総合計画に順位をつける)。・・・・・たくさんの独自の工夫を示していただきましたが、予算編成方法をかえることの大切さを知りました。

 「政策会議」の設置、「市政基本条例」(自治基本条例)の制定などのプロセスも伺いましたが、誰がどうやってこれだけのことをしたのだろうと思いました。すると、西寺さんは「こういくことはできないかな。調べて欲しいというと、職員が調べ、職員が作った」と。市長と職員との二人三脚で歩ける状況ができていたのだと思いました。

 職員への評価制度も確立されており、降格制度もつくったとのことでした。

 たくさんの施策についてのお話を伺い、書ききれませんが、とても有意義な勉強会でした。

【書籍の紹介】
・「校長になろう!」(日本標準)金山康博著
・「自律自治体の形成」すべては財政危機との闘いからはじまった(公人の友社)西寺雅也著

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