打越通信

日記ふういろいろ

戦友

2010-10-29 16:44:01 | 日記ふう
                    <門柱の上で>

 雨の中 すし屋の駐車場で(みー)は、濡れそぼりトボトボと近寄ってきた。
今まですし屋の残飯をもらって生き延びてきたのか・・。
やせた体で歩きながら、(微笑んでいる)ように見えた。
ネコぎらいだった僕が、何かにつき動かされるように忽然と(みー)を抱き上げ、
「オレん家に来い。」声をかけ、家人があ然とするのを尻目に
車中に保護し、連れ帰った。
ひとみは元々ネコ好きであったので、何も心配はいらなかった。

熊本からはるばる沖縄まで連れて行ったが、フェリーの中で
仲良しだった(マロ)が行方不明になり、寂しかったに違いない。
(マロ)は二週間後、フェリーの船内で死んでいたのを船員が発見し、
連絡をくれた。
沖縄新港に着いた船のエスカレーターを上がっていくと、
体をきれいに包み、丁寧に線香をあげてくれていた。
そのやさしさに、心から感謝した。

写真は奥武島の家の門柱の上で撮った。
家の中で静かにしていることが多かった(みー)だが、
外でも、かなりの間ここから動かなかった。
もともと体が弱かったが、四月頃からだんだんと食が細り、水しか飲めなくなった。
沖縄を去らねばならないことが決まって、あと数日で引越しという時、
(マロ)と一緒にいたかったのだろうか・・



庭の花のそばに並んで眠る2匹のネコは、
僕の<沖縄行>の犠牲になったと思いたくない。
大仰ではなく、(戦友)だった。

いつもなぐさめてくれたっけね。
奥武島はあったかいかい?来たら必ず一番に会いにいくよ。
今になって 涙がとまらん・・

写真・文 ジロー


沖縄タイムス

2010-10-29 06:39:28 | 島への便り
朝起きて朝刊を取りに庭に出る前にパソコンに向かう。
お気に入りから「情報機関」というフォルダーを開く、ここには朝日毎日読売日経など全国紙のほかに琉球新報沖縄タイムスも入っている。

全国紙は沖縄県には参入規制があり、無いそうだ、だからこの2紙で100%近いシェアーがあると言う。
ジローちゃんの引越しで沖縄の奥武島に行ったとき、家の事や食事などお世話頂いた方が
「お堅い琉球新報か、柔らか沖縄タイムスか」
と言われた事を思い出す。
調べてみると、琉球新報朝日系、沖縄タイムス毎日読売系のようだ。

ちょっと話がそれそうなので、朝起きてこの2紙のオンライン版には目を通すようになった。
今朝も開いてみると、台風14号の記事が全面に出ていた、他には九州高校野球の沖縄県勢のセンバツへの出場が厳しくなった事など書いてあった。
沖縄タイムスをもっと見ていくと「タンカー座礁」の記事が出ていた。

なんでもない記事なのだが、重油流出の影響が南城市まで広がっているとあった。
そういえば、泳げない海人さんのシンさん家は「もずくそば くんなとぅ」というそば屋さんをしているといっていた、そしてもずくの養殖もされている。
それですぐにgoogleから地図をひっぱりっだして位置関係を調べてみると、島の反対側だった。

台風14号も直撃か、と思ったが沖縄の東にそれてくれた、九州への上陸も無いようでホット安心。