打越通信

日記ふういろいろ

キリシタンの島

2013-05-05 10:40:08 | 熊本の風景
天草はキリシタンの島だ。
下島の西海岸に行くと教会がある。



崎津の天主堂は熊本の風景絵に欠かせない。



崎津の街に行くと朝市が出ていた。
教会のまわりに数軒の出店が出ていた。
天草言葉で出迎えてくれる。
禁教令により激しいキリスト弾圧があった場所だ。



海沿いに行くと地元のおばさんが筏の上から魚釣りをしていた。
のんびりした風景にホットする。
崎津からしばらく北上すると高台に天主堂が見える。



大江の天主堂だ。



フランス人のガニエル神父。
32歳にこの地を訪れ82歳でなくなるまでこの地で暮らした。
フランスからこんな僻地へどうやってきたのだろう。
そして何もないこの地でどんな生活をしたのだろう。
天主堂は自費で建てたと書いてある。
明治の頃、若い連中がこの地を訪れている。



与謝野鉄幹、北原白秋、以下3名の文学者たちだ。
私の記憶では「五足のわらじ」だったのだが、「五足の靴」になっていた。
五足の靴の目的はガニエル神父と会うのが目的だったらしい。
明治の時代、この僻地の天草にそんな人が居る事を知っていただろうか、そしてその人に会いに行こうと夜汽車に乗って、船に乗ってはるばる訪れている。
なんともロマンチックなことではないか。
与謝野鉄幹は夫婦だと思っていたがそうでは無いようだ。
五足の靴のあと夫婦で再訪しているようだ。
かくれキリシタンの島。
弾圧に虐げられ「かくれキリシタン」と言う言葉までできた島。



天草四郎の伝説などなど、ロマンが溢れる。